68 / 373
第2章 ザナドゥ王国
第68話 丸々と太った降伏の使者
しおりを挟む
降伏の使者が1人も戻ってこない。
だがゲーベルク軍国家の使者は間違いなくザナドゥ王国に来ていた。
にもかかわらず、降伏を受け入れる事は無く、ゲーベルク軍国家は相変わらず四方を包囲されたままだ。
「どうなっている……すでに10人以上の使者を送っているのだぞ? なのにどうして誰も帰ってこんのだ……」
国王は玉座に座ってはいるが、その顔には生気が無く、ガッチリとした体つきは見る影もなく弱々しい。
国王だけではない、周囲の大臣たちもやせ細り、立っているのがやっとの状態だ。
首都が包囲されてそろそろ1ヶ月近くがたち、街や城にあった食料はとっくに底をついている。
しかし包囲されているため、物資が一切入ってこないのだ。
「陛下……ザナドゥ王国は、シュウト国王は、我々を許す気が無いのでしょうか」
「ならばなぜ、攻めてこない。許さないのであれば、さっさと攻め滅ぼせばいいだけだろう」
気に入らない奴は問答無用で切り捨てる。
いつもの修斗ならばそうしていただろう。
しかし今回は趣向が違い、生きたまま地獄を見せるにはどうしたらいいか、そんな事を考えていた。
そしてその仕上げともいえる人物たちが、城を訪れた。
「陛下! 陛下!!! ザナドゥ王国に行っていた降伏の使者達が戻ってきました!」
謁見の間に駆け込んできた兵士は、足がもつれたのか体力の限界なのか、扉を開けると転んでしまい、這いつくばって報告をした。
「おお! そうか、やっとか……やっとこの地獄が終わるのだな」
そして謁見の間に入ってきたのは、自分達が送り出した、降伏の意思を伝えるための使者達。
その姿は……丸々と太っていた。
「陛下、お久しぶりでございます。報告の返事、さぞや待ち遠しかった事と存じます」
どこか他人事のように聞こえるが、この男達は間違いなくゲーベルク軍国家の人間だ。
「お、お主どうしたのだその体は。いやそれは良い、それで、降伏は受け入れてもらえたのだな!?」
身を乗り出して確認しているが、使者達の表情は芳しくない。
「は、ザナドゥ王国で毎晩、飲めや歌えのパーティーが開かれまして……1ヶ月続いたらこの体になりました。降伏ですか……」
国王や大臣たちの顔が強張る。
自分たちはこんな思いをしているのに、丸々と太るほど食いまくっていたのか、と。
しかし何とか気を持ち直す。
「ま、まさか拒否されたのではあるまいな!」
「拒否……もされておりません」
「では何なのだ!」
すると使者達、何を考えたのか持っていたバッグを床に降ろし、中からワインと調理された骨付き肉を取り出した。
国王はおろか、大臣も食い物に釘付けになり、生唾を飲む音が謁見の間に響き渡る。
食糧難であることを知っていて、食料を運んできたのか? などと期待したようだが違う。
使者達はムシャムシャと自分たちだけで食べ始めたのだ。
ワインをラッパ飲みし、肉を噛みちぎって汁が飛び散る。
それをまたワインで流し込み、大きなゲップをした。
肉を半分をほど食べると床に投げ捨て、ワインを飲んだらワインも地面にたたきつけた。
「このような安物の肉とワインでは、腹が満たされませんな」
そう言って次は高級ワインと サイコロステーキが入った容器をバッグから取り出し、またも自分たちだけで食べ始める。
「おお、流石にコレはたまりませんな! いいワインといい肉、おっと、スープもあるのだった」
水筒に入ったスープを飲み、使者達だけで楽しそうに食事をしている。
「お、お主たち何をしておるのだ? なぜ自分たちだけで食事をしておる? しょ、食事はみんなで楽しむものだろう。さあ、テーブルに並べるのだ!」
国王が空腹を我慢できず、テーブルを用意させて並べるように言うのだが、使者達は並べようとしない。
周囲の大臣たちにも急かされるのだが、やはり使者達は頑なに拒否する。
「ええい命令だ! 持っている物を全てテーブルに並べろ!」
遂に国王が業を煮やし、強い口調で命令をしたのだが、すると使者達はバッグをさかさまにし、床に全てを投げ捨ててしまった。
沢山の食料が床に転がり、我慢できなくなった大臣が這いつくばって食料を食べ始める。
「や、やめんか! 貴族たるものがその様なマネを……!」
しかし飢えには勝てなかったのだろう、国王以外の全ての人間が床に転がっている食料を口にする。
「陛下、シュウト様が望んでおられるのは言葉です。その言葉を口にすれば、それで全てが収まるのです。意固地にならず、シュウト様の望む言葉を口にしてください」
「言葉だと? 余が謝罪をしたら、この戦争は終わるのか?」
「陛下、これは戦争ではございません。シュウト様は女性を抱きながら観戦していたそうです。ただの……ただの娯楽だったのです」
「娯楽だと!? 余は娯楽の為にこんな思いを、飢え苦しんでいたのか!?」
コクリと無言でうなずく。
国王は玉座から崩れるようにずり落ち、両手で顔を押さえて泣き始める。
「こんな事が……こんなバカな話があるか? 必勝の手で攻め込んだのに、全てを失い、今なお苦しんでいるのに……そんな余を見て喜んでいたというのか彼の国王は」
「いえそれが……すでにゲーベルク軍国家への興味が失せ、今は他の事をやっておられました」
国王の顔が歪む。
すでに自分は娯楽の対象でもなく、この苦しみには何の意味もない。
自分の価値は無だと知った時、全てがどうでも良くなった。
「余が悪かった……許してくれ」
心の底からの謝罪と屈服の言葉だ。
だが使者は何も反応しない。
「陛下、その言葉では無いようです。この黒い水晶が反応しない限り、終わりません」
使者が上着の内ポケットから出した小さな水晶。
修斗が指定した言葉を認識した時にのみ、反応するようになっている。
「余が悪かった」
反応は無い。
「すまなかった。降伏する。助けてくれ。全面降伏だ。国を譲り渡す。助けてくれ。お願いだ。国民を助けてくれ。シュウト国王バンザイ。ザナドゥ王国万歳。何でも言う事を聞く」
思いつく言葉を順番に並べて行くが、どれも反応しない。
流石の使者も必要な言葉は知らされていないらしく、気まずい空気が漂っている。
「これ以上何を言えばいいのだ……余が言えるのは謝罪しかないというのに……先王でさえ『ごめんなさい』といえば許してもらえたのに……」
子供が親に謝る様な言葉をつぶやくと、黒い水晶が反応をした。
それと同時に首都を包囲していた包囲網は解かれ、物資が首都に運び込まれる。
街の人々は歓喜してザナドゥ王国軍を受け入れ、感謝の言葉が次々に聞こえてきた。
城内にも物資が運び込まれ、力なく床に座っていた兵たちにも食料が配られていく。
「終わった……のか?」
「おめでとうございます陛下。終戦を迎えられた事、心よりお慶び申し上げます」
ここにようやくザナドゥ王国とゲーベルク軍国家の戦争が終わった。
実際の戦闘期間2日、首都包囲網から1ヶ月が過ぎていた。
だがゲーベルク軍国家の使者は間違いなくザナドゥ王国に来ていた。
にもかかわらず、降伏を受け入れる事は無く、ゲーベルク軍国家は相変わらず四方を包囲されたままだ。
「どうなっている……すでに10人以上の使者を送っているのだぞ? なのにどうして誰も帰ってこんのだ……」
国王は玉座に座ってはいるが、その顔には生気が無く、ガッチリとした体つきは見る影もなく弱々しい。
国王だけではない、周囲の大臣たちもやせ細り、立っているのがやっとの状態だ。
首都が包囲されてそろそろ1ヶ月近くがたち、街や城にあった食料はとっくに底をついている。
しかし包囲されているため、物資が一切入ってこないのだ。
「陛下……ザナドゥ王国は、シュウト国王は、我々を許す気が無いのでしょうか」
「ならばなぜ、攻めてこない。許さないのであれば、さっさと攻め滅ぼせばいいだけだろう」
気に入らない奴は問答無用で切り捨てる。
いつもの修斗ならばそうしていただろう。
しかし今回は趣向が違い、生きたまま地獄を見せるにはどうしたらいいか、そんな事を考えていた。
そしてその仕上げともいえる人物たちが、城を訪れた。
「陛下! 陛下!!! ザナドゥ王国に行っていた降伏の使者達が戻ってきました!」
謁見の間に駆け込んできた兵士は、足がもつれたのか体力の限界なのか、扉を開けると転んでしまい、這いつくばって報告をした。
「おお! そうか、やっとか……やっとこの地獄が終わるのだな」
そして謁見の間に入ってきたのは、自分達が送り出した、降伏の意思を伝えるための使者達。
その姿は……丸々と太っていた。
「陛下、お久しぶりでございます。報告の返事、さぞや待ち遠しかった事と存じます」
どこか他人事のように聞こえるが、この男達は間違いなくゲーベルク軍国家の人間だ。
「お、お主どうしたのだその体は。いやそれは良い、それで、降伏は受け入れてもらえたのだな!?」
身を乗り出して確認しているが、使者達の表情は芳しくない。
「は、ザナドゥ王国で毎晩、飲めや歌えのパーティーが開かれまして……1ヶ月続いたらこの体になりました。降伏ですか……」
国王や大臣たちの顔が強張る。
自分たちはこんな思いをしているのに、丸々と太るほど食いまくっていたのか、と。
しかし何とか気を持ち直す。
「ま、まさか拒否されたのではあるまいな!」
「拒否……もされておりません」
「では何なのだ!」
すると使者達、何を考えたのか持っていたバッグを床に降ろし、中からワインと調理された骨付き肉を取り出した。
国王はおろか、大臣も食い物に釘付けになり、生唾を飲む音が謁見の間に響き渡る。
食糧難であることを知っていて、食料を運んできたのか? などと期待したようだが違う。
使者達はムシャムシャと自分たちだけで食べ始めたのだ。
ワインをラッパ飲みし、肉を噛みちぎって汁が飛び散る。
それをまたワインで流し込み、大きなゲップをした。
肉を半分をほど食べると床に投げ捨て、ワインを飲んだらワインも地面にたたきつけた。
「このような安物の肉とワインでは、腹が満たされませんな」
そう言って次は高級ワインと サイコロステーキが入った容器をバッグから取り出し、またも自分たちだけで食べ始める。
「おお、流石にコレはたまりませんな! いいワインといい肉、おっと、スープもあるのだった」
水筒に入ったスープを飲み、使者達だけで楽しそうに食事をしている。
「お、お主たち何をしておるのだ? なぜ自分たちだけで食事をしておる? しょ、食事はみんなで楽しむものだろう。さあ、テーブルに並べるのだ!」
国王が空腹を我慢できず、テーブルを用意させて並べるように言うのだが、使者達は並べようとしない。
周囲の大臣たちにも急かされるのだが、やはり使者達は頑なに拒否する。
「ええい命令だ! 持っている物を全てテーブルに並べろ!」
遂に国王が業を煮やし、強い口調で命令をしたのだが、すると使者達はバッグをさかさまにし、床に全てを投げ捨ててしまった。
沢山の食料が床に転がり、我慢できなくなった大臣が這いつくばって食料を食べ始める。
「や、やめんか! 貴族たるものがその様なマネを……!」
しかし飢えには勝てなかったのだろう、国王以外の全ての人間が床に転がっている食料を口にする。
「陛下、シュウト様が望んでおられるのは言葉です。その言葉を口にすれば、それで全てが収まるのです。意固地にならず、シュウト様の望む言葉を口にしてください」
「言葉だと? 余が謝罪をしたら、この戦争は終わるのか?」
「陛下、これは戦争ではございません。シュウト様は女性を抱きながら観戦していたそうです。ただの……ただの娯楽だったのです」
「娯楽だと!? 余は娯楽の為にこんな思いを、飢え苦しんでいたのか!?」
コクリと無言でうなずく。
国王は玉座から崩れるようにずり落ち、両手で顔を押さえて泣き始める。
「こんな事が……こんなバカな話があるか? 必勝の手で攻め込んだのに、全てを失い、今なお苦しんでいるのに……そんな余を見て喜んでいたというのか彼の国王は」
「いえそれが……すでにゲーベルク軍国家への興味が失せ、今は他の事をやっておられました」
国王の顔が歪む。
すでに自分は娯楽の対象でもなく、この苦しみには何の意味もない。
自分の価値は無だと知った時、全てがどうでも良くなった。
「余が悪かった……許してくれ」
心の底からの謝罪と屈服の言葉だ。
だが使者は何も反応しない。
「陛下、その言葉では無いようです。この黒い水晶が反応しない限り、終わりません」
使者が上着の内ポケットから出した小さな水晶。
修斗が指定した言葉を認識した時にのみ、反応するようになっている。
「余が悪かった」
反応は無い。
「すまなかった。降伏する。助けてくれ。全面降伏だ。国を譲り渡す。助けてくれ。お願いだ。国民を助けてくれ。シュウト国王バンザイ。ザナドゥ王国万歳。何でも言う事を聞く」
思いつく言葉を順番に並べて行くが、どれも反応しない。
流石の使者も必要な言葉は知らされていないらしく、気まずい空気が漂っている。
「これ以上何を言えばいいのだ……余が言えるのは謝罪しかないというのに……先王でさえ『ごめんなさい』といえば許してもらえたのに……」
子供が親に謝る様な言葉をつぶやくと、黒い水晶が反応をした。
それと同時に首都を包囲していた包囲網は解かれ、物資が首都に運び込まれる。
街の人々は歓喜してザナドゥ王国軍を受け入れ、感謝の言葉が次々に聞こえてきた。
城内にも物資が運び込まれ、力なく床に座っていた兵たちにも食料が配られていく。
「終わった……のか?」
「おめでとうございます陛下。終戦を迎えられた事、心よりお慶び申し上げます」
ここにようやくザナドゥ王国とゲーベルク軍国家の戦争が終わった。
実際の戦闘期間2日、首都包囲網から1ヶ月が過ぎていた。
0
お気に入りに追加
1,169
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

(完結)魔王討伐後にパーティー追放されたFランク魔法剣士は、超レア能力【全スキル】を覚えてゲスすぎる勇者達をザマアしつつ世界を救います
しまうま弁当
ファンタジー
魔王討伐直後にクリードは勇者ライオスからパーティーから出て行けといわれるのだった。クリードはパーティー内ではつねにFランクと呼ばれ戦闘にも参加させてもらえず場美雑言は当たり前でクリードはもう勇者パーティーから出て行きたいと常々考えていたので、いい機会だと思って出て行く事にした。だがラストダンジョンから脱出に必要なリアーの羽はライオス達は分けてくれなかったので、仕方なく一階層づつ上っていく事を決めたのだった。だがなぜか後ろから勇者パーティー内で唯一のヒロインであるミリーが追いかけてきて一緒に脱出しようと言ってくれたのだった。切羽詰まっていると感じたクリードはミリーと一緒に脱出を図ろうとするが、後ろから追いかけてきたメンバーに石にされてしまったのだった。

最低最悪の悪役令息に転生しましたが、神スキル構成を引き当てたので思うままに突き進みます! 〜何やら転生者の勇者から強いヘイトを買っている模様
コレゼン
ファンタジー
「おいおい、嘘だろ」
ある日、目が覚めて鏡を見ると俺はゲーム「ブレイス・オブ・ワールド」の公爵家三男の悪役令息グレイスに転生していた。
幸いにも「ブレイス・オブ・ワールド」は転生前にやりこんだゲームだった。
早速、どんなスキルを授かったのかとステータスを確認してみると――
「超低確率の神スキル構成、コピースキルとスキル融合の組み合わせを神引きしてるじゃん!!」
やったね! この神スキル構成なら処刑エンドを回避して、かなり有利にゲーム世界を進めることができるはず。
一方で、別の転生者の勇者であり、元エリートで地方自治体の首長でもあったアルフレッドは、
「なんでモブキャラの悪役令息があんなに強力なスキルを複数持ってるんだ! しかも俺が目指してる国王エンドを邪魔するような行動ばかり取りやがって!!」
悪役令息のグレイスに対して日々不満を高まらせていた。
なんか俺、勇者のアルフレッドからものすごいヘイト買ってる?
でもまあ、勇者が最強なのは検証が進む前の攻略情報だから大丈夫っしょ。
というわけで、ゲーム知識と神スキル構成で思うままにこのゲーム世界を突き進んでいきます!

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる