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第27話 傭兵の修斗
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武術大会の表彰式も程々に会場を後にする修斗達。
表彰式でパメラはピエロの面を外したのだが、悲鳴ともとれる歓声が上がり、特に男からは口笛・指笛が無数に吹き鳴らされた。
3人には各方面からスカウトが殺到した。その総数は100近く。
元々武術大会は軍や冒険者・傭兵ギルドが目を光らせており、有能な者をスカウトするつもりだったようだが、それ以外の方面からも声がかかったのだ。
そんなモノには目もくれずに会場を出てきた。
何やら賞金や特典があったようだが、今の修斗達には特に必要がない物ばかりだ。
そう、今の修斗に必要な物は刺激だ。
修斗には命令したら仲間さえ殺し、その実力は国でも随一な女がいる。
だがここで一つの疑問が沸き起った。
こいつ等3人に好き勝手をさせたら、一体何をするのだろうか。
なので修斗は3人に1年間の自由を与える事にした。
「シュウト……アタイ達を捨てるのかい?」
「シュウト様! 私は常にシュウト様のお側に居たいのです!」
「シュウトさん、私達のご奉仕ではご満足しませんでしたか?」
当たり前の反応が返ってきた。
3人は修斗の言いなりであり、生きる全てといって良い。
それが1年間好きにしろと言われ、はいそうですかと受け入れられるはずがない。
そうではないと説明をするも、そもそも離れたくないといって体にしがみ付いて来るのだ。
「お前達が! 俺の為にどれだけの事が出来るのか見たいんだ! だから、1年間で俺が満足するような成果を出して見せろ!!!」
本当は好きにやらせて様子を見たかったのだが、それでは納得せずにきりがなかったため、修斗の為に、という事で3人は渋々ながらも納得したようだ。
「わかったよシュウト。でもアタイ達にできる事なんて限られてるんだ」
意外な言葉が返ってきた。
修斗の為なら何でもして見せる! というかと思ったら、返ってきたのは気弱な言葉だ。
「だからアタイは、シュウトの国を作るくらいしか出来ないんだ!!!」
いきなり最難関な事を言ってのけた!!!
「そうですね。今の私達にできるのは、シュウト様の為の国を作る事くらいです」
「シュウトさん、それで……満足してくださいますか?」
それ以上の事となったら、世界を征服する位しかないように思えるが……今の3人ならばやってのけそうなのが恐ろしい。
しかし1年間という期限付きで、果たして国が作れるのだろうか。
「わかった、国を作ってみろ。ただし! 1から作るんだ。今ある国を征服するのではなく、何も無い場所に、新しく国を作れ。そうしたら満足するだろう」
「任せて! きっとシュウトを世界一の国王にして見せるから!」
そうして修斗はパメラ・バーバラ・キャロラインの3人娘と別れたのだった。
3人の行動は早く、分かれたその日のうちに国造りを開始した。
一方の修斗はというと、3人の様子を陰から観察しようかとも思ったが、それだと出来た国を見た時の喜びが減ると思い、全く別の方へと歩いて行った。
その向かった先は……。
「おい新入り! さっさと予備の武器を運ばねぇか!!!」
「はい団長!」
ヘルモーズ傭兵団の新入りとして、荷物を馬車に積み込んでいた。
この傭兵団は中堅クラスながらも人数が多く、総勢で200人を超える傭兵を抱えていた。
常駐の傭兵は100人ほどだが、それ以外は呼べば来るという予備団員だ。
それでも100人を超える団員が常駐しているのだから、かなりの数と言える。
そしてこの傭兵団最大の特徴と言えるのが、女性のみで構成された部隊・ワルキューレ隊だ。
ワルキューレ隊は20名を超え、貴族令嬢や貴族婦人の護衛が主な任務だが、戦場に赴くこともある。
「おいおい団長、そんなにシュウトばかりこき使うなよ。手の空いてる団員は他にもいるだろう?」
ワルキューレ隊のリーダー・グンデュラが、1人で荷物を積み入れているシュウトの手助けを始めた。
グンデュラは筋肉質な肉体を惜しみなく晒しており、上半身はスポーツブラの様なタンクトップ、下半身はボクサーパンツの様なズボンしかはいていない。
水色の髪は肩にかかる程度だがかなりくせ毛で、大きな目はとても愛嬌がある。
リーダーに倣ってか、他のワルキューレ隊のメンバーも荷物を運び始める。
「全くウチの男共は情けないねぇ。子供1人に仕事を押し付けるんだからね」
「ホントホント、そんなんだから人数だけって言われちゃうんだよ」
小柄で長い髪を左右で結んでいる娘と、少し背が大きく頭の後ろで髪を纏めている女性が運びながら皮肉っている。
そんな女性陣の動きを見て、気まずくなり他の団員も荷物を運び始めた。
「ありがとうございます皆さん。助かりました」
一通り荷物を運び終え、修斗は荷物を運んだ団員に礼を言っている。
「どーってこたーないよ。何かあったらまた俺に言いな、たすけてやるよ」
「そーそー、男共よりもよっぽど役に立つからね」
「またいつでも言ってね、シュウト君」
そう言ってワルキューレ隊は自分の仕事に戻っていく。
そしてそれを面白くなさそうに見ているのが……他の男性団員だ。
ワルキューレ隊は傭兵なので腕は立つ。更に女性貴族に呼ばれることが多いためお偉いさんとの繋がりもある。
更には国の祭典にも呼ばれることがあり、実は見た目も悪くない。
なので男性団員はワルキューレ隊と仲良くなりたいのだが……貴族とも仲のいいワルキューレ隊が、一介の傭兵団の男になびくとは考えにくい。
なのに修斗とは仲が良い。更なるいじめが始まるだろう。
修斗が傭兵団に入って約1週間。
一通りの団員の顔を覚えたばかりだが、そこはやはり修斗、ワルキューレ隊の顔と名前は1日で覚えた。
男性団員の顔はやっとさっき覚え終わったところだ。
今ヘルモーズ傭兵団は新たな戦場に向かうため、遠征の準備をしている。
ある小国同士のいざこざが悪化したらしく、遂に軍隊が動く事になったのだ。
なのでその戦争へと向かう所だ。
小国とはいえ総勢2万を超える兵士が動き、更には領土問題もある事から報酬が良く、中小の傭兵団としては美味しい仕事でもある。
表彰式でパメラはピエロの面を外したのだが、悲鳴ともとれる歓声が上がり、特に男からは口笛・指笛が無数に吹き鳴らされた。
3人には各方面からスカウトが殺到した。その総数は100近く。
元々武術大会は軍や冒険者・傭兵ギルドが目を光らせており、有能な者をスカウトするつもりだったようだが、それ以外の方面からも声がかかったのだ。
そんなモノには目もくれずに会場を出てきた。
何やら賞金や特典があったようだが、今の修斗達には特に必要がない物ばかりだ。
そう、今の修斗に必要な物は刺激だ。
修斗には命令したら仲間さえ殺し、その実力は国でも随一な女がいる。
だがここで一つの疑問が沸き起った。
こいつ等3人に好き勝手をさせたら、一体何をするのだろうか。
なので修斗は3人に1年間の自由を与える事にした。
「シュウト……アタイ達を捨てるのかい?」
「シュウト様! 私は常にシュウト様のお側に居たいのです!」
「シュウトさん、私達のご奉仕ではご満足しませんでしたか?」
当たり前の反応が返ってきた。
3人は修斗の言いなりであり、生きる全てといって良い。
それが1年間好きにしろと言われ、はいそうですかと受け入れられるはずがない。
そうではないと説明をするも、そもそも離れたくないといって体にしがみ付いて来るのだ。
「お前達が! 俺の為にどれだけの事が出来るのか見たいんだ! だから、1年間で俺が満足するような成果を出して見せろ!!!」
本当は好きにやらせて様子を見たかったのだが、それでは納得せずにきりがなかったため、修斗の為に、という事で3人は渋々ながらも納得したようだ。
「わかったよシュウト。でもアタイ達にできる事なんて限られてるんだ」
意外な言葉が返ってきた。
修斗の為なら何でもして見せる! というかと思ったら、返ってきたのは気弱な言葉だ。
「だからアタイは、シュウトの国を作るくらいしか出来ないんだ!!!」
いきなり最難関な事を言ってのけた!!!
「そうですね。今の私達にできるのは、シュウト様の為の国を作る事くらいです」
「シュウトさん、それで……満足してくださいますか?」
それ以上の事となったら、世界を征服する位しかないように思えるが……今の3人ならばやってのけそうなのが恐ろしい。
しかし1年間という期限付きで、果たして国が作れるのだろうか。
「わかった、国を作ってみろ。ただし! 1から作るんだ。今ある国を征服するのではなく、何も無い場所に、新しく国を作れ。そうしたら満足するだろう」
「任せて! きっとシュウトを世界一の国王にして見せるから!」
そうして修斗はパメラ・バーバラ・キャロラインの3人娘と別れたのだった。
3人の行動は早く、分かれたその日のうちに国造りを開始した。
一方の修斗はというと、3人の様子を陰から観察しようかとも思ったが、それだと出来た国を見た時の喜びが減ると思い、全く別の方へと歩いて行った。
その向かった先は……。
「おい新入り! さっさと予備の武器を運ばねぇか!!!」
「はい団長!」
ヘルモーズ傭兵団の新入りとして、荷物を馬車に積み込んでいた。
この傭兵団は中堅クラスながらも人数が多く、総勢で200人を超える傭兵を抱えていた。
常駐の傭兵は100人ほどだが、それ以外は呼べば来るという予備団員だ。
それでも100人を超える団員が常駐しているのだから、かなりの数と言える。
そしてこの傭兵団最大の特徴と言えるのが、女性のみで構成された部隊・ワルキューレ隊だ。
ワルキューレ隊は20名を超え、貴族令嬢や貴族婦人の護衛が主な任務だが、戦場に赴くこともある。
「おいおい団長、そんなにシュウトばかりこき使うなよ。手の空いてる団員は他にもいるだろう?」
ワルキューレ隊のリーダー・グンデュラが、1人で荷物を積み入れているシュウトの手助けを始めた。
グンデュラは筋肉質な肉体を惜しみなく晒しており、上半身はスポーツブラの様なタンクトップ、下半身はボクサーパンツの様なズボンしかはいていない。
水色の髪は肩にかかる程度だがかなりくせ毛で、大きな目はとても愛嬌がある。
リーダーに倣ってか、他のワルキューレ隊のメンバーも荷物を運び始める。
「全くウチの男共は情けないねぇ。子供1人に仕事を押し付けるんだからね」
「ホントホント、そんなんだから人数だけって言われちゃうんだよ」
小柄で長い髪を左右で結んでいる娘と、少し背が大きく頭の後ろで髪を纏めている女性が運びながら皮肉っている。
そんな女性陣の動きを見て、気まずくなり他の団員も荷物を運び始めた。
「ありがとうございます皆さん。助かりました」
一通り荷物を運び終え、修斗は荷物を運んだ団員に礼を言っている。
「どーってこたーないよ。何かあったらまた俺に言いな、たすけてやるよ」
「そーそー、男共よりもよっぽど役に立つからね」
「またいつでも言ってね、シュウト君」
そう言ってワルキューレ隊は自分の仕事に戻っていく。
そしてそれを面白くなさそうに見ているのが……他の男性団員だ。
ワルキューレ隊は傭兵なので腕は立つ。更に女性貴族に呼ばれることが多いためお偉いさんとの繋がりもある。
更には国の祭典にも呼ばれることがあり、実は見た目も悪くない。
なので男性団員はワルキューレ隊と仲良くなりたいのだが……貴族とも仲のいいワルキューレ隊が、一介の傭兵団の男になびくとは考えにくい。
なのに修斗とは仲が良い。更なるいじめが始まるだろう。
修斗が傭兵団に入って約1週間。
一通りの団員の顔を覚えたばかりだが、そこはやはり修斗、ワルキューレ隊の顔と名前は1日で覚えた。
男性団員の顔はやっとさっき覚え終わったところだ。
今ヘルモーズ傭兵団は新たな戦場に向かうため、遠征の準備をしている。
ある小国同士のいざこざが悪化したらしく、遂に軍隊が動く事になったのだ。
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