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終章 勝負の茶会
渾身のネタ
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いよいよ明日。
明日の茶会が勝負の時。
この1カ月というもの、私は「おもしれー女」になるために自分なりに
試行錯誤をしてきました。
その集大成を明日、私はクラリオン様に 披露します。
イレーヌさんから貸していただいた参考書籍と、イーリス島のイベントで
購入した本で学びましたし、ネタの選定も念入りに行いました。
正直、自信はあります。
でも――先日のクラリオン様のノーリアクションぶりを思い出すと正直
やはり怖いです。
すっかり呆れられてしまったら、クラリオン様に愛想が尽きたと結婚を
白紙に戻されてしまうかもしれません。
そうなってしまったら、この縁談に尽力してくださったお母様はどれほど
落胆されるでしょう。
そしてそれ以上に――クラリオン様との時間が完全に失われてしまうこと
が怖いのです。
お母様に 千載一遇のチャンスだと勧められて引き受けた縁談ですが、茶会
で会うたびに、私はクラリオン様と過ごす時間を心待ちにするようになって
いました。
クラリオン様は聞き上手だし、控えめな反応が嬉しいから、次にお会い
する時にはどんなお話をしようかしらと楽しみにしてしまいます。
それが 未来永劫失われてしまう――あの時間が存在しない頃ならいざ知らず、
今更そんなの耐えられません!
クラリオン様にとっては愛など期待しない婚約だとしても、せめて共に
過ごす時間を楽しくできる婚約者でありたいのです。
私はもう一度、明日披露する予定のネタを練習することにしました。
人脈の広いイレーヌさんのご厚意で、イベントの打ち上げで披露した時に
大喝采を博したネタです。
この国の誰もが知っている怪談話をコントに昇華したネタです。
一般ウケすると言えば、やはり怪談話ですものね。
今度こそ私は「おもしれー女」になってみせる――侍女も引き払った自室で、
私はひとり明日の大勝負に向けて決意を新たにネタの練習に励むのでした。
***
「ショートコント、政略結婚だけど実は心底相手に惚れている女!」
――ブフォ。
……。
…………。
………………。
あれ?
途中でクラリオン様の方からおかしな音がしましたけれど、果たして
反応は――?
「メ、メリッサ殿、それはあなたの本心か……?」
「?」
これは「お前の本気はそんなもんかっ!」とおっしゃりたいのかしら。
お顔も赤く染まっていますし……まさか怒らせてしまった?
先ほどまでの自信は急速に影を潜めていきます。
「……それは、つまらないということでしょうか?」
「いや、違う! それは違うぞ!」
いつになく強い口調でクラリオン様が力説してくださいます。
もしかしてフォローしてくださっているのかしら。
でもネタは正直に評価されないと向上は見込めません。
正直にそう告げると、クラリオン様は下を向きながら押し殺すような
小さな声でおっしゃいました。
「ネタは……良かった。その……素晴らしい才能だと思う」
……良かった!
この1カ月の努力は無駄ではなかったのですね。
「ありがとうございます……! 今度もまたクラリオン様に呆れられて
しまったら、他の方とパートナーになって……」
思わぬお褒めの言葉に、思わずポロっと漏らした私の言葉にクラリオン
様の表情がキッと引き締まります。
「なに? パートナーとは、まさか異国の人間のことか?」
あら、クラリオン様がどうしてご存じなのかしら?
不思議に思いつつも、ご存じならと私は正直に答える。
「はい。確かお隣のトルパニア王国の方だったかと」
「それでパートナーにならないのかとアプローチを受けたのか?」
「はい。社交辞令かも知れませんが」
「それでメリッサ殿はなんと?」
「光栄です――とお答えしました」
なぜか真っ青になったクラリオン様が、私の肩を両手でつかんで揺すり
ます。
「ならば俺と婚約解消したら、その男と――」
「男? その方は女性ですよ」
「だってパートナーになると……」
クラリオン様の勘違いに気づいた私は、思わず笑ってしまいました。
必死の形相も相まって、なんだかクラリオン様が可愛く思えてしまいます。
そんな私の態度が気に 障るのか、クラリオン様はしかめっ面のまま私の
表情を観察しています。
そろそろ答えを教えて差し上げましょう。
「その方はイーリス島で行われたイベントの打ち上げで会ったトルパニア王国
の方。イベントの打ち上げで司会とひとりコントをされた方です。私のコント
を見て、『僕のパートナーになって欲しい』とおっしゃってくれました」
盛り上げるための社交辞令で褒めてくれたのかもしれないけれど、あの夜の
ことを思い出すと、私は今でも頬が緩んでしまいます。
「なんだ。コンビを組むという話だったのか……」
ネタ晴らしをしたおかげか、クラリオン様の表情も少し緩みました。
ですが何かを察したのか、再び表情が引き締まります。
「いや、でも、『僕のパートナーになって欲しい』というセリフはいただけない。
メリッサ嬢は俺の婚約者なのだぞ。それに夫婦漫才の路線を企んでいた可能性も……」
「その方、女性ですよ」
「しかし今、そいつは自分のことを『僕』と……」
「ボクっ娘なのです。いわゆる一人称が『僕』の女性です。今回のネタがウケな
かったら、その方と組んで『おもしれー女』になるための修練を積もうかと」
全てをネタ晴らしすると、クラリオン様は「はあっ」と大きな溜息を付いて
ベンチに座り込んでしまいました。
私ったら、せっかくネタを褒めていただいたというのに、またもやクラリオン
様のご不興をかってしまったのかしら。
これ以上余計なことは言わないようにしませんと。
「……」
私が黙っていると、クラリオン様はベンチに座り直してポツリと言いました。
「……修練は必要ない」
そんなに今回のネタはお気に召したのかしら。
これはしばらくは調子に乗ってしまいそうです。
「メリッサ殿の魅力は話術だ。ライブを数こなすと良いだろう」
「ありがとうございます。それでは早速オーディションを……」
所詮 素人芸ですもの。
舞台に出られるようになるには時間がかかるでしょうけれど「おもしれー女」
力を上げる修行にはなりそうです。
「観客は俺一人で良い。この茶会がライブ会場だ」
「……えっと、クラリオン様が評価してくださるということですか?」
「ああ。ただし数をこなさなければならないからな。頻度は徐々に上げていくぞ」
「最終的には、週に一度とかですか? 確かにそれなら勉強になりそうです」
「いや、最終的には毎日にする」
「毎日……ですか?」
そんな過密スケジュールでは、ネタ作りが追い付かないのでは?
それにクラリオン様だって、王太子としての執務などでお忙しいと思うの
ですが。
「結婚すれば、毎日になるだろう」
そっぽを向いたままクラリオン様が、おっしゃいました。
心なしか頬が赤く染まっています。
それに気づいてしまった私もドギマギして、落ち着かない気分になって
しまいます。
心を鎮めるために今までに見聞きした怖い話を思い出そうとしますが、
なかなか集中できません。
こころなし全身が熱っぽくて、恥ずかしいのだけれど嬉しくて舞い上がって
しまうような気持ちで、今の自分の表情がどんな風になっているのか想像も
できません。
クラリオン様も同じ気持ちなのでしょうか。
夢のように美しい昼下がりの庭園で二人とも黙ったまま、静かな時が流れて
いきます。
どうやらこれからの私の人生は、ネタ帳を書くのに忙しくなりそうです。
明日の茶会が勝負の時。
この1カ月というもの、私は「おもしれー女」になるために自分なりに
試行錯誤をしてきました。
その集大成を明日、私はクラリオン様に 披露します。
イレーヌさんから貸していただいた参考書籍と、イーリス島のイベントで
購入した本で学びましたし、ネタの選定も念入りに行いました。
正直、自信はあります。
でも――先日のクラリオン様のノーリアクションぶりを思い出すと正直
やはり怖いです。
すっかり呆れられてしまったら、クラリオン様に愛想が尽きたと結婚を
白紙に戻されてしまうかもしれません。
そうなってしまったら、この縁談に尽力してくださったお母様はどれほど
落胆されるでしょう。
そしてそれ以上に――クラリオン様との時間が完全に失われてしまうこと
が怖いのです。
お母様に 千載一遇のチャンスだと勧められて引き受けた縁談ですが、茶会
で会うたびに、私はクラリオン様と過ごす時間を心待ちにするようになって
いました。
クラリオン様は聞き上手だし、控えめな反応が嬉しいから、次にお会い
する時にはどんなお話をしようかしらと楽しみにしてしまいます。
それが 未来永劫失われてしまう――あの時間が存在しない頃ならいざ知らず、
今更そんなの耐えられません!
クラリオン様にとっては愛など期待しない婚約だとしても、せめて共に
過ごす時間を楽しくできる婚約者でありたいのです。
私はもう一度、明日披露する予定のネタを練習することにしました。
人脈の広いイレーヌさんのご厚意で、イベントの打ち上げで披露した時に
大喝采を博したネタです。
この国の誰もが知っている怪談話をコントに昇華したネタです。
一般ウケすると言えば、やはり怪談話ですものね。
今度こそ私は「おもしれー女」になってみせる――侍女も引き払った自室で、
私はひとり明日の大勝負に向けて決意を新たにネタの練習に励むのでした。
***
「ショートコント、政略結婚だけど実は心底相手に惚れている女!」
――ブフォ。
……。
…………。
………………。
あれ?
途中でクラリオン様の方からおかしな音がしましたけれど、果たして
反応は――?
「メ、メリッサ殿、それはあなたの本心か……?」
「?」
これは「お前の本気はそんなもんかっ!」とおっしゃりたいのかしら。
お顔も赤く染まっていますし……まさか怒らせてしまった?
先ほどまでの自信は急速に影を潜めていきます。
「……それは、つまらないということでしょうか?」
「いや、違う! それは違うぞ!」
いつになく強い口調でクラリオン様が力説してくださいます。
もしかしてフォローしてくださっているのかしら。
でもネタは正直に評価されないと向上は見込めません。
正直にそう告げると、クラリオン様は下を向きながら押し殺すような
小さな声でおっしゃいました。
「ネタは……良かった。その……素晴らしい才能だと思う」
……良かった!
この1カ月の努力は無駄ではなかったのですね。
「ありがとうございます……! 今度もまたクラリオン様に呆れられて
しまったら、他の方とパートナーになって……」
思わぬお褒めの言葉に、思わずポロっと漏らした私の言葉にクラリオン
様の表情がキッと引き締まります。
「なに? パートナーとは、まさか異国の人間のことか?」
あら、クラリオン様がどうしてご存じなのかしら?
不思議に思いつつも、ご存じならと私は正直に答える。
「はい。確かお隣のトルパニア王国の方だったかと」
「それでパートナーにならないのかとアプローチを受けたのか?」
「はい。社交辞令かも知れませんが」
「それでメリッサ殿はなんと?」
「光栄です――とお答えしました」
なぜか真っ青になったクラリオン様が、私の肩を両手でつかんで揺すり
ます。
「ならば俺と婚約解消したら、その男と――」
「男? その方は女性ですよ」
「だってパートナーになると……」
クラリオン様の勘違いに気づいた私は、思わず笑ってしまいました。
必死の形相も相まって、なんだかクラリオン様が可愛く思えてしまいます。
そんな私の態度が気に 障るのか、クラリオン様はしかめっ面のまま私の
表情を観察しています。
そろそろ答えを教えて差し上げましょう。
「その方はイーリス島で行われたイベントの打ち上げで会ったトルパニア王国
の方。イベントの打ち上げで司会とひとりコントをされた方です。私のコント
を見て、『僕のパートナーになって欲しい』とおっしゃってくれました」
盛り上げるための社交辞令で褒めてくれたのかもしれないけれど、あの夜の
ことを思い出すと、私は今でも頬が緩んでしまいます。
「なんだ。コンビを組むという話だったのか……」
ネタ晴らしをしたおかげか、クラリオン様の表情も少し緩みました。
ですが何かを察したのか、再び表情が引き締まります。
「いや、でも、『僕のパートナーになって欲しい』というセリフはいただけない。
メリッサ嬢は俺の婚約者なのだぞ。それに夫婦漫才の路線を企んでいた可能性も……」
「その方、女性ですよ」
「しかし今、そいつは自分のことを『僕』と……」
「ボクっ娘なのです。いわゆる一人称が『僕』の女性です。今回のネタがウケな
かったら、その方と組んで『おもしれー女』になるための修練を積もうかと」
全てをネタ晴らしすると、クラリオン様は「はあっ」と大きな溜息を付いて
ベンチに座り込んでしまいました。
私ったら、せっかくネタを褒めていただいたというのに、またもやクラリオン
様のご不興をかってしまったのかしら。
これ以上余計なことは言わないようにしませんと。
「……」
私が黙っていると、クラリオン様はベンチに座り直してポツリと言いました。
「……修練は必要ない」
そんなに今回のネタはお気に召したのかしら。
これはしばらくは調子に乗ってしまいそうです。
「メリッサ殿の魅力は話術だ。ライブを数こなすと良いだろう」
「ありがとうございます。それでは早速オーディションを……」
所詮 素人芸ですもの。
舞台に出られるようになるには時間がかかるでしょうけれど「おもしれー女」
力を上げる修行にはなりそうです。
「観客は俺一人で良い。この茶会がライブ会場だ」
「……えっと、クラリオン様が評価してくださるということですか?」
「ああ。ただし数をこなさなければならないからな。頻度は徐々に上げていくぞ」
「最終的には、週に一度とかですか? 確かにそれなら勉強になりそうです」
「いや、最終的には毎日にする」
「毎日……ですか?」
そんな過密スケジュールでは、ネタ作りが追い付かないのでは?
それにクラリオン様だって、王太子としての執務などでお忙しいと思うの
ですが。
「結婚すれば、毎日になるだろう」
そっぽを向いたままクラリオン様が、おっしゃいました。
心なしか頬が赤く染まっています。
それに気づいてしまった私もドギマギして、落ち着かない気分になって
しまいます。
心を鎮めるために今までに見聞きした怖い話を思い出そうとしますが、
なかなか集中できません。
こころなし全身が熱っぽくて、恥ずかしいのだけれど嬉しくて舞い上がって
しまうような気持ちで、今の自分の表情がどんな風になっているのか想像も
できません。
クラリオン様も同じ気持ちなのでしょうか。
夢のように美しい昼下がりの庭園で二人とも黙ったまま、静かな時が流れて
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