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第155話
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真白side
家に帰って荷物を下ろした時、スマホから着信音が聞こえてくる。
スマホを見てみると、そこには一花の名前が表示されていた。
一花・・・?なんの用だろう。
そう考えながら応答ボタンを押し、電話に出た。
「もしもし、一花?」
『“ねぇ唯。今度の土曜日出掛けない?テーマパークの無料チケットもらったのよ”』
電話に出るなり、用事を話し始める一花。
今度の土曜日・・・か。
特に用事って言う用事はないし・・・。
「別に予定無いから良いよ。行こ」
『“やった!!じゃあ土曜に駅前ね!絶対よ!!忘れないでね!!”』
「はいはい」
いつもよりしつこく言ってくる一花に呆れながら返事をして電話を切る。
それにしても、テーマパークか・・・。
何年ぶりだろう。
そんなことを考えながら過ごしているうちに、当日になった。
しかも、当日まで何時集合か決まらなくて急いで集合場所へと向かう。
ちょっと遅くなっちゃったかな・・・でも、当日に時間決められたから仕方ないよね。
そんなことを考えながら走っていると、集合場所に一花の姿が見えてきた。
「あっ、来た。唯ー、こっちこっち!」
私に向かって手を振る一花の所へと駆け寄る。
「ごめん、一花。遅くなっ──」
“遅くなった”そう言おうとした時、一花の他に、一花の彼氏の藍原くんと山崎先輩がいることに気付いた。
なっ・・・なんで山崎先輩が・・・!?
「一花!ちょっと来て!!」
「えっ、なに?どうしたのよ」
2人から離れたところに一花を連れていく。
「どうしたのよ。じゃないわよ!!どーして山崎先輩と一花の彼氏がいんのさっ・・・!」
「いや、伊織が山崎先輩と知り合いらしくてさ。ダブルデートしたいからってこーなった」
「デッ・・・!?」
一花に問いただしたら、予想もしてない言葉が出てくる。
デート・・・って、私が山崎先輩と!?
まぁ、一花も藍原くんもいるけど・・・だからって山崎先輩と一緒なのは変わらないし・・・!!
「もう決まったことだから!!帰んないでよ!!」
そう言って、私の腕を引きながら2人の元に連れていかれる。
抵抗しようにも、力が強くて振りほどけなかった。
「一花、お話は終わった?」
「うん。さっ、行こ行こ!」
そう言って、私の腕を離して藍原くんのところに駆け寄り、腕を組んで歩き出した。
残されたのは、山崎先輩と私。
先輩と・・・デート・・・。
チラッと山崎先輩の方を見ると、バチッと目が合う。
「行こっか、真白ちゃん。・・・なんなら、俺と手、繋ぐ?」
そう言って手を差し出してくる先輩。
「なっ・・・つ、繋ぎませんっ!!」
視線を逸らして先輩の横を通り過ぎて歩き出した。
そんな、手なんて繋いだら本当にデートみたいじゃん・・・!!
「ふふっ、残念」
前を歩いていた私の隣に並び立ち、一緒に歩き出した。
家に帰って荷物を下ろした時、スマホから着信音が聞こえてくる。
スマホを見てみると、そこには一花の名前が表示されていた。
一花・・・?なんの用だろう。
そう考えながら応答ボタンを押し、電話に出た。
「もしもし、一花?」
『“ねぇ唯。今度の土曜日出掛けない?テーマパークの無料チケットもらったのよ”』
電話に出るなり、用事を話し始める一花。
今度の土曜日・・・か。
特に用事って言う用事はないし・・・。
「別に予定無いから良いよ。行こ」
『“やった!!じゃあ土曜に駅前ね!絶対よ!!忘れないでね!!”』
「はいはい」
いつもよりしつこく言ってくる一花に呆れながら返事をして電話を切る。
それにしても、テーマパークか・・・。
何年ぶりだろう。
そんなことを考えながら過ごしているうちに、当日になった。
しかも、当日まで何時集合か決まらなくて急いで集合場所へと向かう。
ちょっと遅くなっちゃったかな・・・でも、当日に時間決められたから仕方ないよね。
そんなことを考えながら走っていると、集合場所に一花の姿が見えてきた。
「あっ、来た。唯ー、こっちこっち!」
私に向かって手を振る一花の所へと駆け寄る。
「ごめん、一花。遅くなっ──」
“遅くなった”そう言おうとした時、一花の他に、一花の彼氏の藍原くんと山崎先輩がいることに気付いた。
なっ・・・なんで山崎先輩が・・・!?
「一花!ちょっと来て!!」
「えっ、なに?どうしたのよ」
2人から離れたところに一花を連れていく。
「どうしたのよ。じゃないわよ!!どーして山崎先輩と一花の彼氏がいんのさっ・・・!」
「いや、伊織が山崎先輩と知り合いらしくてさ。ダブルデートしたいからってこーなった」
「デッ・・・!?」
一花に問いただしたら、予想もしてない言葉が出てくる。
デート・・・って、私が山崎先輩と!?
まぁ、一花も藍原くんもいるけど・・・だからって山崎先輩と一緒なのは変わらないし・・・!!
「もう決まったことだから!!帰んないでよ!!」
そう言って、私の腕を引きながら2人の元に連れていかれる。
抵抗しようにも、力が強くて振りほどけなかった。
「一花、お話は終わった?」
「うん。さっ、行こ行こ!」
そう言って、私の腕を離して藍原くんのところに駆け寄り、腕を組んで歩き出した。
残されたのは、山崎先輩と私。
先輩と・・・デート・・・。
チラッと山崎先輩の方を見ると、バチッと目が合う。
「行こっか、真白ちゃん。・・・なんなら、俺と手、繋ぐ?」
そう言って手を差し出してくる先輩。
「なっ・・・つ、繋ぎませんっ!!」
視線を逸らして先輩の横を通り過ぎて歩き出した。
そんな、手なんて繋いだら本当にデートみたいじゃん・・・!!
「ふふっ、残念」
前を歩いていた私の隣に並び立ち、一緒に歩き出した。
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