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第51話
しおりを挟む荷物を持ってくる途中、由紀が来たので空のボトルと大きめのウォータージャグにドリンクを作ることになった。
いつもならボトルだけですんでたけど、今回はウォータージャグにも作らなきゃいけない。
だから茂木先輩は早めに作るように言ってたのか、なんて思いながら粉を入れる。
その時、由紀がボトルに2袋入れようとしてるのがわかった。
「由紀、そのボトルに2袋は多すぎだよ。せめて1袋じゃないと甘すぎになっちゃう」
「え?」
袋を開けて中に入れようとしている時、由紀の手が止まる。
「でも、二海くんは甘い方が好きだって前に言ってたからこのぐらい入れた方がいいのかと思って」
え、二海って甘いの好きなの?
意外・・・私さっぱりめに作ってたのに。
だからマズいって言われてたのかな?
「アイツか・・・でも、運動してる人なら1袋でも十分甘く感じるからそれでいいと思うよ」
これは経験談だけど、市販されてるスポーツドリンクは動いたあとだと2割増で甘く感じる。
だからこそ、少し薄目で作っていたのだ。
「わかった、ありがとう茉弘」
そう言って、開けた袋をいったん置いておき、水を入れ始める。
二海に渡すボトル2袋も入れてたんだ・・・そりゃ、甘すぎて飲めなくもなるわな。
そんなことを考えながら、ウォータージャグの中に粉を入れていく。
10Lサイズだから、粉は相当量入れないとだよな・・・溶け残りがないようにしなきゃ・・・。
そんなことを考えながら作っていると、他のメンバー達が続々と体育館の中へと入っていく。
「2人共、ドリンクありがとう。もうちょっとしたら練習相手が来るみたいだから。それまでにお願いできる?」
体育館へと向かってる最中の茂木先輩が、私達のことを見ながら首を傾げる。
「分かりました」
「今頑張ってまーす」
ボトルを上下に振りながら答えた由紀に続いて、ウォータージャグに少し水を入れ、軽く回しながら答える。
「ありがとう、よろしくね」
そう言って体育館の扉に手をかけ、中に入っていく。
その姿を目で追ったあと、ドリンク作りに戻った。
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