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現界ノ章:SECTION2『ルメリア襲来編』
EP:SWORD 035 一人の女を想う二人の女の共闘戦線
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「――『本物の愛を教えてやる』ですか。随分と上から目線の物言いですね……碌に力も無いくせに」
「確かに、あたし一人にあんたと渡り合える力なんて無い。けど、そこの年増女とは共同戦線を張っててね。皮肉にも、一人の女の願いを叶えるべく、その女を想う女同士が手を結んでるっていう状況なワケ。皮肉にも、ね」
屋敷の広大なエントランスの中空で浮遊する二人。
片や『壊死』を孕んだ無数の黒氷の弾丸を従え、片や無数の斬撃を施す濃霧を装束として纏い、二色に煌めく双剣を構えている。
その力量差は明白で、明らかに『節制』の大剣霊ルメリア・ユーリップの方に勝負の軍配は上がるだろう。
しかし、蓮花には現状、永絆や愛火にも無い特性のようなものがあった。
それが、今蓮花が己に施している『人剣一体』。魔剣を手にする際、例えば生物の魂かなんかが密接に結びついたことにより魔剣とのシンクロ率が上がり、結果として魔剣と術士の融合を可能とするのだ。
その現象が、蓮花の『霧斬りアイリス』に起こっていた。亡き愛犬であるアイリス。あの子の魂が、この魔剣に宿っているから。
だが、本来なら異界『バーフェナ界』が一国家である魔剣の本場である『オーディア魔剣響国』の一流の術士でさえ、この『人剣一体』の成すのは難関と言われているというのが、異世界からの帰還者である愛火の情報だ。
「大それた奥義に、新しい剣能の発動。あたし一人じゃ挑戦した直後に魔気が枯渇して身体が朽ち果ててたかもね」
それを可能にしたのが、愛火が密かに送信している膨大な量の魔気という訳だ。
今もポーカーフェイスを保ちながら地上からルメリアを見上げている彼女だが、いくら異世界仕込みの知識や経験があるからといって、蓮花に魔気を供給しつつ自分も剣能を使って戦うという今の状況は相当辛い筈だ。
「だからまあ、とりあえず。武力による喧嘩はちゃっちゃと終わらせて、のんびり授業とでも行きましょうや」
愛火の為にも、という言葉は敢えて加えずに、蓮花は金と水色に光る双剣をひとたび構え、加速と同時に身体を捻り、ルメリアに斬りかかった。
「お前如きの尺度で図る愛の定義など、ルメには必要ないッ!」
瞬間、轟音と共に、『ひょう』が横倒しになったかのように無数の氷弾が蓮花を襲う。普通なら、あっという間に串刺しにされて壊死の術式によって消し炭と化していただろう。
通常状態の、蓮花であれば。
「ふんぬッ!!」
気合の入った叫びを上げると共に、蓮花は破壊の氷雨を霧の鎧で防ぎ、そのままルメリアの頭上で双剣を振りかざす。
「ちぃっ!」
舌打ちをした彼女は、両手のひらで顕現させた氷片ナイフを双剣一本ずつと交錯させる。
大気が震え、衝撃波が周囲へと波紋する。
その間、蓮花は慣れない浮遊からいきなり速度をつけて切っ先を重ね合わせたことにより凄まじい反動を身体に受けていたが、奥歯を噛み締めてそれに耐え、『霧双凝結』にさらなる魔気を注いでいく。
即ち、斬霧の強化。
これにより、切れ味はチェンソーのそれから高周波ブレードのそれへと変わりゆく。
触れれば壊死を受ける氷のナイフと、触れれば斬撃を受ける霧の短剣。
互いに互いを壊さんとする拮抗は、当然、手数の多いルメリアが有利となる。
「背中、ガラ空きですよ」
低い声でルメリアがそう言うや否や、蓮花の背後には数多の細かい黒氷の粒が現れており、甲高い音と共に容赦なく発射された。
それを蓮花は気配で察し、しかしニヤリと口元を緩め、
「言ったよね、共同戦線張ってるって。だから……」
刹那、背後で閃光が暴発した。
数え切れない程の氷弾を消し飛ばしたのは、地上から雨の如く放たれた幾千もの刺突。
「人使いが荒いわねぇ、蓮花ちゃんはぁ」
アイスピックを持つ愛火は、仄かに煙が立ち込める尖端を天井に向けた状態で朗らかに笑んでいた。
「そんな風に笑ってる余力があるんなら、まだ大丈夫ってことだよねっ」
すかさず、蓮花は次なる斬撃をルメリアに加えていく。
「……っ! そのような猪口才な凝結、ルメの凍結の方が遥かに優れて——」
「確かに、そうかもしれない」
「っ!?」
ルメリアが目を見開いたのは、蓮花が意見を肯定したからではない。
——自分の周囲を、無数の刃と光線が包囲していたからだ。
「けどねぇ、熱すぎる愛って言うのは……時にそうした固定観念すらぶち壊すものなんだよっ!」
「愛が真っ赤に熱く燃え盛り、そして迸るわぁ……っ!」
斬霧の霧を凝結させた刃と、刺突が光り帯びた閃光。
「『霧突多連撃』——」
「『降り注ぐ閃光』……」
無数の斬撃と無数の刺突が、一斉に襲い掛かる。
「発動!」
「発動!」
ルメリアを、幾多の暴力が包み込む。
濃霧と閃光が炸裂し、轟音がけたたましく荒れ狂う。
蓮花は荒く息を吐きながら地上に降り立ち、ふらついたところを愛火が支え、
「まったくもう、いくら私のサポートがあるからと言って無茶し過ぎよ?」
蓮花は脂汗がにじむ額を拭い、ふてぶてしい笑みを浮かべて答える。
「無茶は女の専売特許だよ。……それに、こうでもしなければあのチートちゃんは止められないでしょ」
それにきっと、永絆が同じ立場でも同じように無茶をしただろう。あるいはそれ以上に。
それほどにルメリアは強敵で、それほどに『信頼』というの己を奮起させるのだ。
「まあ何はともあれ、ほんの少しでも足止めは——」
愛火がほっとしたようにそう言った瞬間、微かな違和感を感じ取った。
「待って、何かがおかしい」
蓮花もすぐに勘付き、二人は慌てて天を仰ぐ。そこにあるのは、未だ噴煙が立ち込めて光が残滓している光景だった。
その光景、だけだった。
「————」
愛火が、微かに息を漏らした。ある種の予感と共に、蓮花は振り返る。
その、悪辣めいた予感は見事に的中してしまっていた。
「れ、いま……れいま、れいま――『霊魔』あぁぁァァァァァァァァァァァァァァッ!!」
嬌声を上げるルメリア。
彼女の黒ずんだ腕には、血を吐く愛火が背中から突き刺さっていた。
蓮花からは、彼女の腹部が徐々に黒ずんでいくのが見える。
『壊死』を孕んだ黒氷が、愛火の身体を中心から破壊しようとしているのだ。
「か、霞咲愛火ッ!!」
「がぽ……っ!? ……蓮、花ちゃん。作戦を……」
「そんこと言ってる場合じゃ——」
蓮花は酷い混乱に苛まれつつ、斬撃の霧で一度、愛火を包み込む。
「く……ふ、ふふふふふふふふふふふふふっ」
低く喉を鳴らして笑うルメリアは愛火の身体から腕を抜き取り、おぼつかない足取りで後ろに下がりながらその小柄な体に異変を起こす。
——純黒に彩られた蝶の羽が、氷漬けとなって彼女の背に顕現していた。
「『霊魔』……っ!」
厳密には、その一部にしか過ぎない。昨夜の学校での激闘。
そこでターチスの次に見せたルメリアの『霊魔』は、あの巨大な氷漬けの蝶の羽だけでは無かった筈だ。
そして、先程からひしひしと感じている違和感の正体。
それはおかしいどころの話ではなく、突きつけられた絶体絶命という状況からただ漠然と目を逸らしていただけに過ぎなかった。
「このこ、お、お、お、お、おり漬けの世界でぇ、オマエタチは今死にますです」
見渡す限りの黒、黒、黒。
氷作りの屋敷の面影などどこにも無く、まるで巨大な影によって浸食された後の様で。
しかし、地を踏む感触は確かにあり、それは薄氷の上を歩いた時の如くガリガリとした音を上げている。
濃霧で愛火に続けて自分も包んだ蓮花は、即座に愛火の治癒に移る。最も、彼女には永絆のような『事象破壊』による超常的な解決策を持ち合わせてはいない。
だから、
「ルメリアによって開けられた傷と『壊死』の術式を受けた部位……そこに群がる不純物を全て斬って元通りにする……っ!」
蓮花は愛火の腹部に双剣の切っ先を向け、全身全霊でさらなる剣能を唱えた。
「——『霧転輪生《むてんりんしょう》』ッ!!」
今まで以上に濃密な霧が、渦を巻いて愛火の傷口へと向かっていく。咄嗟に脳裏に浮かんだ詠唱。そしてその内容。きっと、アイリスが魔気を介して伝えてくれたのだ。
そして蓮花には、その不可能だろう奇跡を起こす義務がある。
「……どう、して……」
『どうして』。
その疑問はきっと、なぜ蓮花が共に永絆の隣を争う敵を助けるのかという旨についてのものなのだろう。
蓮花は、迷わず答える。
「あんたが死んだらナズ姉が悲しむ! あたしの前でも堂々とナズ姉を誘惑した責任、回復って形で取りやがれ、霞咲愛火!!」
「確かに、あたし一人にあんたと渡り合える力なんて無い。けど、そこの年増女とは共同戦線を張っててね。皮肉にも、一人の女の願いを叶えるべく、その女を想う女同士が手を結んでるっていう状況なワケ。皮肉にも、ね」
屋敷の広大なエントランスの中空で浮遊する二人。
片や『壊死』を孕んだ無数の黒氷の弾丸を従え、片や無数の斬撃を施す濃霧を装束として纏い、二色に煌めく双剣を構えている。
その力量差は明白で、明らかに『節制』の大剣霊ルメリア・ユーリップの方に勝負の軍配は上がるだろう。
しかし、蓮花には現状、永絆や愛火にも無い特性のようなものがあった。
それが、今蓮花が己に施している『人剣一体』。魔剣を手にする際、例えば生物の魂かなんかが密接に結びついたことにより魔剣とのシンクロ率が上がり、結果として魔剣と術士の融合を可能とするのだ。
その現象が、蓮花の『霧斬りアイリス』に起こっていた。亡き愛犬であるアイリス。あの子の魂が、この魔剣に宿っているから。
だが、本来なら異界『バーフェナ界』が一国家である魔剣の本場である『オーディア魔剣響国』の一流の術士でさえ、この『人剣一体』の成すのは難関と言われているというのが、異世界からの帰還者である愛火の情報だ。
「大それた奥義に、新しい剣能の発動。あたし一人じゃ挑戦した直後に魔気が枯渇して身体が朽ち果ててたかもね」
それを可能にしたのが、愛火が密かに送信している膨大な量の魔気という訳だ。
今もポーカーフェイスを保ちながら地上からルメリアを見上げている彼女だが、いくら異世界仕込みの知識や経験があるからといって、蓮花に魔気を供給しつつ自分も剣能を使って戦うという今の状況は相当辛い筈だ。
「だからまあ、とりあえず。武力による喧嘩はちゃっちゃと終わらせて、のんびり授業とでも行きましょうや」
愛火の為にも、という言葉は敢えて加えずに、蓮花は金と水色に光る双剣をひとたび構え、加速と同時に身体を捻り、ルメリアに斬りかかった。
「お前如きの尺度で図る愛の定義など、ルメには必要ないッ!」
瞬間、轟音と共に、『ひょう』が横倒しになったかのように無数の氷弾が蓮花を襲う。普通なら、あっという間に串刺しにされて壊死の術式によって消し炭と化していただろう。
通常状態の、蓮花であれば。
「ふんぬッ!!」
気合の入った叫びを上げると共に、蓮花は破壊の氷雨を霧の鎧で防ぎ、そのままルメリアの頭上で双剣を振りかざす。
「ちぃっ!」
舌打ちをした彼女は、両手のひらで顕現させた氷片ナイフを双剣一本ずつと交錯させる。
大気が震え、衝撃波が周囲へと波紋する。
その間、蓮花は慣れない浮遊からいきなり速度をつけて切っ先を重ね合わせたことにより凄まじい反動を身体に受けていたが、奥歯を噛み締めてそれに耐え、『霧双凝結』にさらなる魔気を注いでいく。
即ち、斬霧の強化。
これにより、切れ味はチェンソーのそれから高周波ブレードのそれへと変わりゆく。
触れれば壊死を受ける氷のナイフと、触れれば斬撃を受ける霧の短剣。
互いに互いを壊さんとする拮抗は、当然、手数の多いルメリアが有利となる。
「背中、ガラ空きですよ」
低い声でルメリアがそう言うや否や、蓮花の背後には数多の細かい黒氷の粒が現れており、甲高い音と共に容赦なく発射された。
それを蓮花は気配で察し、しかしニヤリと口元を緩め、
「言ったよね、共同戦線張ってるって。だから……」
刹那、背後で閃光が暴発した。
数え切れない程の氷弾を消し飛ばしたのは、地上から雨の如く放たれた幾千もの刺突。
「人使いが荒いわねぇ、蓮花ちゃんはぁ」
アイスピックを持つ愛火は、仄かに煙が立ち込める尖端を天井に向けた状態で朗らかに笑んでいた。
「そんな風に笑ってる余力があるんなら、まだ大丈夫ってことだよねっ」
すかさず、蓮花は次なる斬撃をルメリアに加えていく。
「……っ! そのような猪口才な凝結、ルメの凍結の方が遥かに優れて——」
「確かに、そうかもしれない」
「っ!?」
ルメリアが目を見開いたのは、蓮花が意見を肯定したからではない。
——自分の周囲を、無数の刃と光線が包囲していたからだ。
「けどねぇ、熱すぎる愛って言うのは……時にそうした固定観念すらぶち壊すものなんだよっ!」
「愛が真っ赤に熱く燃え盛り、そして迸るわぁ……っ!」
斬霧の霧を凝結させた刃と、刺突が光り帯びた閃光。
「『霧突多連撃』——」
「『降り注ぐ閃光』……」
無数の斬撃と無数の刺突が、一斉に襲い掛かる。
「発動!」
「発動!」
ルメリアを、幾多の暴力が包み込む。
濃霧と閃光が炸裂し、轟音がけたたましく荒れ狂う。
蓮花は荒く息を吐きながら地上に降り立ち、ふらついたところを愛火が支え、
「まったくもう、いくら私のサポートがあるからと言って無茶し過ぎよ?」
蓮花は脂汗がにじむ額を拭い、ふてぶてしい笑みを浮かべて答える。
「無茶は女の専売特許だよ。……それに、こうでもしなければあのチートちゃんは止められないでしょ」
それにきっと、永絆が同じ立場でも同じように無茶をしただろう。あるいはそれ以上に。
それほどにルメリアは強敵で、それほどに『信頼』というの己を奮起させるのだ。
「まあ何はともあれ、ほんの少しでも足止めは——」
愛火がほっとしたようにそう言った瞬間、微かな違和感を感じ取った。
「待って、何かがおかしい」
蓮花もすぐに勘付き、二人は慌てて天を仰ぐ。そこにあるのは、未だ噴煙が立ち込めて光が残滓している光景だった。
その光景、だけだった。
「————」
愛火が、微かに息を漏らした。ある種の予感と共に、蓮花は振り返る。
その、悪辣めいた予感は見事に的中してしまっていた。
「れ、いま……れいま、れいま――『霊魔』あぁぁァァァァァァァァァァァァァァッ!!」
嬌声を上げるルメリア。
彼女の黒ずんだ腕には、血を吐く愛火が背中から突き刺さっていた。
蓮花からは、彼女の腹部が徐々に黒ずんでいくのが見える。
『壊死』を孕んだ黒氷が、愛火の身体を中心から破壊しようとしているのだ。
「か、霞咲愛火ッ!!」
「がぽ……っ!? ……蓮、花ちゃん。作戦を……」
「そんこと言ってる場合じゃ——」
蓮花は酷い混乱に苛まれつつ、斬撃の霧で一度、愛火を包み込む。
「く……ふ、ふふふふふふふふふふふふふっ」
低く喉を鳴らして笑うルメリアは愛火の身体から腕を抜き取り、おぼつかない足取りで後ろに下がりながらその小柄な体に異変を起こす。
——純黒に彩られた蝶の羽が、氷漬けとなって彼女の背に顕現していた。
「『霊魔』……っ!」
厳密には、その一部にしか過ぎない。昨夜の学校での激闘。
そこでターチスの次に見せたルメリアの『霊魔』は、あの巨大な氷漬けの蝶の羽だけでは無かった筈だ。
そして、先程からひしひしと感じている違和感の正体。
それはおかしいどころの話ではなく、突きつけられた絶体絶命という状況からただ漠然と目を逸らしていただけに過ぎなかった。
「このこ、お、お、お、お、おり漬けの世界でぇ、オマエタチは今死にますです」
見渡す限りの黒、黒、黒。
氷作りの屋敷の面影などどこにも無く、まるで巨大な影によって浸食された後の様で。
しかし、地を踏む感触は確かにあり、それは薄氷の上を歩いた時の如くガリガリとした音を上げている。
濃霧で愛火に続けて自分も包んだ蓮花は、即座に愛火の治癒に移る。最も、彼女には永絆のような『事象破壊』による超常的な解決策を持ち合わせてはいない。
だから、
「ルメリアによって開けられた傷と『壊死』の術式を受けた部位……そこに群がる不純物を全て斬って元通りにする……っ!」
蓮花は愛火の腹部に双剣の切っ先を向け、全身全霊でさらなる剣能を唱えた。
「——『霧転輪生《むてんりんしょう》』ッ!!」
今まで以上に濃密な霧が、渦を巻いて愛火の傷口へと向かっていく。咄嗟に脳裏に浮かんだ詠唱。そしてその内容。きっと、アイリスが魔気を介して伝えてくれたのだ。
そして蓮花には、その不可能だろう奇跡を起こす義務がある。
「……どう、して……」
『どうして』。
その疑問はきっと、なぜ蓮花が共に永絆の隣を争う敵を助けるのかという旨についてのものなのだろう。
蓮花は、迷わず答える。
「あんたが死んだらナズ姉が悲しむ! あたしの前でも堂々とナズ姉を誘惑した責任、回復って形で取りやがれ、霞咲愛火!!」
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