妹がいらないと言った婚約者は最高でした

朝山みどり

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13 魔王の出現と神託

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魔王が出現したと言う神託を最初は誰も信じなかった。魔王、それは歴史と言うより、子供の絵本の話だったのだ。

だが、被害が出始めて人々は慌てだしたが、勇者が魔王を封印するから安心するようにと、次の神託が告げられた。


選ばれた勇者は五人、彼らの家族は嘆いたが対外的には名誉な事だと誇って見せた。


五人の婚約者は、待ってますと誓って五人を見送った。


五人は魔王の所にたどり着き、代償を払ってやっとの事で封印する事が出来た。




◇◇◇
両目を捧げたパーシー・レイバーグ伯爵令息目線

魔王は消えながら言った。

「勘違いするな!終わってない。奪ってやる!待ってろ・・・・すぐに・・・戻って来る・・・」

すると世界が真っ暗になった。

なにが起こった?

「皆、無事か?」「そこにいるのか?」と声をかけようとしたら

「どうしてここに・・・君たち?・・・・君は?・・・顔が!」とロバートの声

「手が・・・・俺の手・・・ジョージ大丈夫か・・・痛くないか?うわーーーアレク!あーーアレク?だよな」とポールの声

「ポールお前こそ・・・大丈夫か?・・・・アレク!!どうした!!平気なのか?」とジョージの声

同時に皆がしゃべっている。『なにが起こったのか?』


「俺はこの通りなんともない・・・二人とも大丈夫か?痛みは?」とアレクの落ち着いた声


「「いや、アレク。お前こそ・・・・・顔」」とジョージとポールのあせった声がしたが、

「いや、なにもついてないが・・・」とアレクの声

「ついてない・・・・が」とジョージ

「確かに・・・ない」とポール

「パーシー。君はもしかして、目が見えない?」とアレクの声が近くで聞こえた。おもわずアレクの方に手を伸ばした。

暖かい・・・頬も鼻も肩も・・・アレクも

「目に痛みは?どこか痛くないか?」と聞いて来る。

「痛くない・・・・大丈夫だ」と答えた。

「アレク。顔をさわっていいか?嫌じゃなければ」とポールの声

「構わないが、俺の顔がどうかしたのか?」とアレクの声がちょっと不安そうになった。

「あぁアレクだな」と言うポールの声が落ち着いた。

「さっきから俺だよ。ほらジョージ」とアレクが動くと

「あるんだな・・・・アレク」とジョージの声

「どうしたんだ。それよりロバート。どこか痛いのか?静かだが」とアレクの声

『そうだ、ロバートは最初に・・・』

「僕はロバートというのか?」と真剣な声

「うん?ロバート・・・俺はアレクだ」

「わかる。皆が君をそう呼んでいる」と緊張してロバートの声

「君はロバート・サミエル」とジョージの声

「ロバート・サミエルと言うのか・・・・思い出せない」とロバートの声、落ち着いて来た。

「もしかしたら、俺たち、失ったのか?俺は腕、ジョージは足、パーシーは目、ロバートは思い出・・・・いや記憶」

「俺は?」とアレクの声、あせってる。

「大丈夫だ髪はあるよ」とジョージの声「禿げてないよ」とポール

「よかった禿げてなくて・・・・そしたら俺はなにも失って」「「「るんだよ」」」と笑い声で、揃った。


◇◇◇

新しく「神子の余分」を投稿しはじめました。読んでみて下さい。



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