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03 ここは天国?ってことはないな レイモンド目線
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継承権を返して、すっきり、せいせいした気分で国境を越えた所で襲撃された。殺すのもと思って逃げたが思ったより多人数で転移で逃げることにした。
転移陣を展開した瞬間、死角から切りつけられた。陣が完成する前だったが飛び込んだ。
なにか光と安らぎに向かって全力で飛んだ・・・・・
やさしく呼びかけられたと思ったら、抱きしめられ背中を撫でられた。女性に抱きしめられることに不満はない。
俺をすっぽり抱きしめるなんてかなり大柄な女性だ。やわらかい・・・
じっとして髪の匂いや胸の感触を楽しんだ。と同時に周囲を探る。彼女の言葉通りに安全なようだ。
耳をさわって来る彼女の手が心地いい。
だが、のんきにしていられない事態が発生していた。顔を洗いに行って鏡を見た時、俺としたことが奇声を発していた。
子供に戻っていた。どうりで目線が低くて・・・すっぽりして貰えたのだ。
とりあえず、パンケーキとやらを食べた。美味しかった。
彼女が仕事の間、留守番だということだが、情報収集のため、出かけることにした。
着ていた服がなぜか子供サイズになっている・・・・転移の失敗の影響か?いいことだが・・・
服を魔法で乾かした。体は子供だが、俺は俺だし魔力も魔法も、元のままだ。これってかなりいいよな。彼女に抱きつけるし・・・
俺は気配を消して、人の気配の多いほうへ歩いて行った。
カミーユがいた。一応聖女なんて気になる言い方だったが、苛められている。
「どうして王子殿下があなたを送ると言った時、断らなかったのずうずうしい」と威張った女が言うと
「ほんと、枯れ女はいやしいわね」と青髪の女が付け加えた。
「お詫びをしたいと思わないの?」と赤髪の女が言うと
「そうよ、草むしりがお詫びにふさわしいわ」と青髪の女が威張った女を見ながらいうと、いばった女がうなづいた。
「よかったわね、お詫びができて、オリビア様に感謝できるわね。ほんと寛大な主を持ったわたしたちは幸せだわ。ってカミーユ様は枯れても聖女でしたわね。オリビア様にお仕えできないんだったわね。でもよかったわね。お詫びはさせて頂けるわ」と青髪がニタニタ笑いながら言うと
赤髪が
「さっさと行きなさいよ。いつまで突っ立てるの?」とわめきたてると
カミーユは挨拶をしてゆっくりと部屋を出て行った。
俺は盗み聞きを続けた。と同時にオリビアをじっと眺めた。この女とカミーユのつながりってなんだ?
「ほんと腹が立つわ。あれでも一応、前の婚約者・・・で聖女。神殿を追い出したいのにお父様はあれをそばに置けとうるさいの」とオリビアが言っている。
「神殿を追い出してから、伯爵家でお嬢様の下働きに雇ってあげればいいのでは?そうすると聖女と言えないですわ」
「そうですよ。普段から床磨きとか、やってますし、オリビア様の侍女も同然ですけどね」
「卑しい者たちの治療が・・・」
「他にも聖女がいますわ。身分から言ってオリビア様が命じれば逆らえませんわ」
「そうですよ、だいたい聖女様はオリビア様がいればそれでいいですよ」
俺はもう充分だとカミーユの様子を見に行った。
オリビアの部屋の前にある植え込みにカミーユがしゃがんでいた。
俺はそっと反対側に行くと、土魔法を使って草をむしっていったが、どの草をむしるのかわからなくて、カミーユがむしった草を少し見本にもらった。
最初は見本を比べながらむしっていったが、慣れてくると見本のひとつと同じ物をまとめてむしり、次に別の種類をむしった。
カミーユが不思議そうにこう呟いていた。
「今日は草が少ないわね。どうしたんでしょう」
俺は次の場所に向かって移動した。
転移陣を展開した瞬間、死角から切りつけられた。陣が完成する前だったが飛び込んだ。
なにか光と安らぎに向かって全力で飛んだ・・・・・
やさしく呼びかけられたと思ったら、抱きしめられ背中を撫でられた。女性に抱きしめられることに不満はない。
俺をすっぽり抱きしめるなんてかなり大柄な女性だ。やわらかい・・・
じっとして髪の匂いや胸の感触を楽しんだ。と同時に周囲を探る。彼女の言葉通りに安全なようだ。
耳をさわって来る彼女の手が心地いい。
だが、のんきにしていられない事態が発生していた。顔を洗いに行って鏡を見た時、俺としたことが奇声を発していた。
子供に戻っていた。どうりで目線が低くて・・・すっぽりして貰えたのだ。
とりあえず、パンケーキとやらを食べた。美味しかった。
彼女が仕事の間、留守番だということだが、情報収集のため、出かけることにした。
着ていた服がなぜか子供サイズになっている・・・・転移の失敗の影響か?いいことだが・・・
服を魔法で乾かした。体は子供だが、俺は俺だし魔力も魔法も、元のままだ。これってかなりいいよな。彼女に抱きつけるし・・・
俺は気配を消して、人の気配の多いほうへ歩いて行った。
カミーユがいた。一応聖女なんて気になる言い方だったが、苛められている。
「どうして王子殿下があなたを送ると言った時、断らなかったのずうずうしい」と威張った女が言うと
「ほんと、枯れ女はいやしいわね」と青髪の女が付け加えた。
「お詫びをしたいと思わないの?」と赤髪の女が言うと
「そうよ、草むしりがお詫びにふさわしいわ」と青髪の女が威張った女を見ながらいうと、いばった女がうなづいた。
「よかったわね、お詫びができて、オリビア様に感謝できるわね。ほんと寛大な主を持ったわたしたちは幸せだわ。ってカミーユ様は枯れても聖女でしたわね。オリビア様にお仕えできないんだったわね。でもよかったわね。お詫びはさせて頂けるわ」と青髪がニタニタ笑いながら言うと
赤髪が
「さっさと行きなさいよ。いつまで突っ立てるの?」とわめきたてると
カミーユは挨拶をしてゆっくりと部屋を出て行った。
俺は盗み聞きを続けた。と同時にオリビアをじっと眺めた。この女とカミーユのつながりってなんだ?
「ほんと腹が立つわ。あれでも一応、前の婚約者・・・で聖女。神殿を追い出したいのにお父様はあれをそばに置けとうるさいの」とオリビアが言っている。
「神殿を追い出してから、伯爵家でお嬢様の下働きに雇ってあげればいいのでは?そうすると聖女と言えないですわ」
「そうですよ。普段から床磨きとか、やってますし、オリビア様の侍女も同然ですけどね」
「卑しい者たちの治療が・・・」
「他にも聖女がいますわ。身分から言ってオリビア様が命じれば逆らえませんわ」
「そうですよ、だいたい聖女様はオリビア様がいればそれでいいですよ」
俺はもう充分だとカミーユの様子を見に行った。
オリビアの部屋の前にある植え込みにカミーユがしゃがんでいた。
俺はそっと反対側に行くと、土魔法を使って草をむしっていったが、どの草をむしるのかわからなくて、カミーユがむしった草を少し見本にもらった。
最初は見本を比べながらむしっていったが、慣れてくると見本のひとつと同じ物をまとめてむしり、次に別の種類をむしった。
カミーユが不思議そうにこう呟いていた。
「今日は草が少ないわね。どうしたんでしょう」
俺は次の場所に向かって移動した。
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