一年で死ぬなら

ルビー

クレアがどこかに行った。置き手紙が最悪だった。今まで、クレアにした事がばれてしまった。

クレアなんて母親を殺して生まれて来たくせに・・・・・お祖母様の所もエマがいつも嘆いていた。

クレアのお母さんはナタリーと言って末娘で、エマがとても可愛がっていたと聞いている。そのナタリーを殺したのがクレアだ。

だから、生きている価値のないクレアをわたしがうまく使ってあげていたのだ。

そうすれば生きる価値が少しでるでしょ。だから生徒会の仕事も、勉強もわたしのかわりにさせてあげていたのに・・・・試験だってわたしより、いい点数をとる資格がないんだから、答えを書くなって指示してあげたのに・・・

全部手紙に書いて出て行った。

あんな子なんてどうでもいいけど、全部ばれてわたしの立場がなくなった。ほんといまいましい・・・会ったら叱りつけようと思っていたのに・・・・・なんでもあの身持ちの悪いローズの看病をしたらしい。

最初は気づかない振りをしていた一族も、人々がクレアを支持し始めると一族が、隣人として手を差し伸べたとか言い出して、葬式を豪華にして皆出席してた。

ただ、家をでて好きな事をやったクレアを一族が支持したのよ、信じられない。



そして、今日お母様が来て思い切り叱られた。

わたしがクレアのお金を少し、ほんの少し使ったことを・・・・・だってジェーン伯母様とマチルダ伯母様がどうせわからないから平気よって言うから・・・・・だって流行の小物を取り巻き全員お揃いで持って、わたしの力を見せつけたかったのよ。決して無駄に使ったわけじゃない。だって他のグループが羨ましがるグループでいたいのは当たり前よ。

一族の名誉に貢献する意味でも・・・・・だけどお母さんからすごく怒られた。

お母さんのは半分八つ当たりだけどね。だってお母さんリチャード伯父様にすごく叱られたみたいなの。伯父様は妹にきびしいのね、きっと。

今度のお食事会で伯父様の機嫌をとれば大丈夫、だって伯父様はいつもわたし甘いから・・・