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19 学校生活

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話し合いが再開されることはなかった。コジカ・マドカは入院した。

あのミズムラさんが頭を下げて、話し合いは終わった。わたしたちは、撮影現場の見学をさせて貰って町に戻った。


祭りが終わり、わたしたちは日常に戻った。

コジカ・マドカは報道でかなり叩かれた。確かに最低のことをやったよね。ほんとルミコが記録をとってなければ面倒なことになっていたかも・・・


学校ではあたらしくミュージカル部というのが出来て、人気の部活になった。やがて、それは小学校や中学校に広がった。

ただ、なんと言うか、イケてる芸能人になるって気持ちがなくなった。夢から覚めたのか?

コジカ・マドカが怖かったのか?だってあの姿を見て、あの報道を見たら恐ろしい芸能界に入ろうなんて思わなくなるよね・・・


見学をしていたおばさん、おじさんも元の生活に戻ったようだが、たまに食べ物を差し入れてくれる。


そして、そして冬になる前の事件はあのミズムラ・タツヤが町に、わたしたちの学校へやって来たことだ。


わたしたちは、会場を設営する手伝いをした。これは小学校も中学校も協力して授業の一環として行われた。


あの話し合いの時、ミズムラさんは自分が主役をやるって言ってたけど、それはなくてちょっと歌を歌いちょっと踊った。

あとは客席を歩いて客と握手をし、サインをしていた。

観客はそれだけでうれしそうだった。これがスターなんかな?


この公演は無料招待で、ミズムラさんは学校と市へ寄付をして帰っていった。

これはマサトとレイナがなにかしたのだろうか?ミズムラさんは二人に会うと頭を下げていたし、あちらの関係者も二人に気を使っていた。

まぁ深く考えるのはやめよう・・・もともと考えるのは好きじゃないし・・・


今日はエリカ先生の英語の授業だ。

教科書を読む先生のあとをついてわたしたちも真似して行く。このときも教科書に目をやらない。たったの一行くらいリピート出来なくてどうするんだ・・・えっと他の人が言ってとおりに真似するんだよ・・・

今日は全体的に発音が綺麗なったと褒められた。ただ、そのあとで

「勉強に試験はつきものですね。そろそろ筆記の勉強も始めます。問題集を自習してましたか?」

「みなさん、随分綺麗に使ってたいせつにしているようですね」と笑うと「これから毎日すこしずつやっていきましょう」と言った。こういう先生嫌い!

「今日は静かですね。それでは五ページから八ページまで次の時間にやりますから、見ておいて下さい。えっとわからないからみないってことはだめですよ。問題を考えるくらいはして下さい」と先生は言うとおとなしいわたしたちをみまわして

「返事はしなくていいですよーーーー」と笑って言った。


放課後、わたしたち五人は山に行かずに教室でレイナに勉強を教わった。他の子も残って勉強している。

勉強も学校の一部、楽しい青春の一部よね。わかっているけど・・・





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