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14 本番の後の騒動
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わたしたちは、これが最後だと思うと、本番でも頑張れた。
サチヨは本当に羽が生えたように踊ったし、最後の半透明の人たちは、なんとポールの学校の子達がやってくれたのだ。
なんかメイクの力なのか?衣装も蛍光色と言うのかな?透明感があって、メイクもこの世の人じゃないけど怖くない。って感じでわたしたちは素で驚いてしまった。
そして、わたしたちはサチヨを見て涙が出て、拍手を浴びながら声をあげて泣いてしまった。
そして、そしてね。ポールがわたしの涙を拭いてくれたの。
そして事件は表彰式のあと、関係者が取材を受けている時に起きた。
わたしたちはレイナの・・・正直に言おう・・・わたしも来ると思っていたのよ・・・だってわたしたち、上手だったもの。
そう、予想通りにレイナとエリカ先生が取材を受けていた、まさにその時に起きたの。
あの手伝いに来てくれた人。船に寝泊りして・・・変な振り付けを先生に提案した人ね。
その人が先生のそばに行ったの。当然祝福の言葉をかけると思ったのよ。全員がね。だけど違ってた。
「どうして、わたしの振り付けを無断で使ったの?」あの人そう言ったの。
誰も理解らなかったのよ。意味が・・・おかしくなったのかと心配したし・・・内心思ったのよ
『あのおばさんどうしたの?』
まわりで取材を受けてる側もしてる側も理解らなかったみたい。当たり前よね。
「あの、振り付けってわたくしと生徒が工夫したものですが・・・」と先生は答えた。
「まぁあきれた。ぬけぬけと言えるわね。田舎の子が頑張ってると思ってお手伝いに行ったのよ。あなたたちもわたしの指導で伸びたでしょ」
とあの人が言ったのを皆、顔を見合わせて黙っていた。だってなんと言えばいいのかわからなかったし・・・
すると、マナブが
「えーーと名前なんでしたか?」と彼女に聞いた。彼女の目が一瞬つり上がったが、
「コジカ・マドカよ」と噛み付くように言った。自分の名前は優しく大事にわかりやすく発音するべきよね。
だけど、わたしたち出演者とポールの友人とか出演していた子たちは、一斉に「あーーー」なるほどとうなづいた。
マナブ偉い。みんな助かった。
「コジカさんに習いましたが、振り付けは先生の振り付けですよ」とハヤトが言うと
「習ったんでしょ。上手になったでしょ」とコジカ・マドカは押し付けるように言った。
わたしたちは一斉に首を横に振った。
するとコジカ・マドカは足を踏み鳴らして
「なによ。その態度は」と怒鳴った。
すると大会関係者の一人が
「コジカ・マドカさんと皆さんは別室で話しましょう。今、ここで話すことではないですからね」と言い出した。ちょっと気の毒そうな素振りだ。別の人も
「そうですね。取材が途中で双方にすまないことに」と言うと
「こちらに部屋を用意しました」と関係者っぽい人が、なんだか身のこなしがかっこいい、わたしたちに言った。
するとコジカ・マドカは
「取材したい人は一緒に来て」と言うと先生に向かって
「かまわないわよね。恥知らずな所を見て貰いましょう」と言った。ショウゴが衣装のままコジカ・マドカに殴りかかろうとするのを、サチヨ、もちろん衣装のまま、が止めるのをハヤトが手伝っていた。
「昔、有名だからって、偉くもなんでもないぞ。おばさん」とショウゴが怒鳴っているとカメラが向いてフラッシュがたくさん焚かれた。
ショウゴ。スターじゃんと思った。
それから、わたしたちは先生を慰めながら別室へ移動した。
取材の人も、たくさんついて来た。出演者にごめんと手をあわせた。心のなかで・・・
サチヨは本当に羽が生えたように踊ったし、最後の半透明の人たちは、なんとポールの学校の子達がやってくれたのだ。
なんかメイクの力なのか?衣装も蛍光色と言うのかな?透明感があって、メイクもこの世の人じゃないけど怖くない。って感じでわたしたちは素で驚いてしまった。
そして、わたしたちはサチヨを見て涙が出て、拍手を浴びながら声をあげて泣いてしまった。
そして、そしてね。ポールがわたしの涙を拭いてくれたの。
そして事件は表彰式のあと、関係者が取材を受けている時に起きた。
わたしたちはレイナの・・・正直に言おう・・・わたしも来ると思っていたのよ・・・だってわたしたち、上手だったもの。
そう、予想通りにレイナとエリカ先生が取材を受けていた、まさにその時に起きたの。
あの手伝いに来てくれた人。船に寝泊りして・・・変な振り付けを先生に提案した人ね。
その人が先生のそばに行ったの。当然祝福の言葉をかけると思ったのよ。全員がね。だけど違ってた。
「どうして、わたしの振り付けを無断で使ったの?」あの人そう言ったの。
誰も理解らなかったのよ。意味が・・・おかしくなったのかと心配したし・・・内心思ったのよ
『あのおばさんどうしたの?』
まわりで取材を受けてる側もしてる側も理解らなかったみたい。当たり前よね。
「あの、振り付けってわたくしと生徒が工夫したものですが・・・」と先生は答えた。
「まぁあきれた。ぬけぬけと言えるわね。田舎の子が頑張ってると思ってお手伝いに行ったのよ。あなたたちもわたしの指導で伸びたでしょ」
とあの人が言ったのを皆、顔を見合わせて黙っていた。だってなんと言えばいいのかわからなかったし・・・
すると、マナブが
「えーーと名前なんでしたか?」と彼女に聞いた。彼女の目が一瞬つり上がったが、
「コジカ・マドカよ」と噛み付くように言った。自分の名前は優しく大事にわかりやすく発音するべきよね。
だけど、わたしたち出演者とポールの友人とか出演していた子たちは、一斉に「あーーー」なるほどとうなづいた。
マナブ偉い。みんな助かった。
「コジカさんに習いましたが、振り付けは先生の振り付けですよ」とハヤトが言うと
「習ったんでしょ。上手になったでしょ」とコジカ・マドカは押し付けるように言った。
わたしたちは一斉に首を横に振った。
するとコジカ・マドカは足を踏み鳴らして
「なによ。その態度は」と怒鳴った。
すると大会関係者の一人が
「コジカ・マドカさんと皆さんは別室で話しましょう。今、ここで話すことではないですからね」と言い出した。ちょっと気の毒そうな素振りだ。別の人も
「そうですね。取材が途中で双方にすまないことに」と言うと
「こちらに部屋を用意しました」と関係者っぽい人が、なんだか身のこなしがかっこいい、わたしたちに言った。
するとコジカ・マドカは
「取材したい人は一緒に来て」と言うと先生に向かって
「かまわないわよね。恥知らずな所を見て貰いましょう」と言った。ショウゴが衣装のままコジカ・マドカに殴りかかろうとするのを、サチヨ、もちろん衣装のまま、が止めるのをハヤトが手伝っていた。
「昔、有名だからって、偉くもなんでもないぞ。おばさん」とショウゴが怒鳴っているとカメラが向いてフラッシュがたくさん焚かれた。
ショウゴ。スターじゃんと思った。
それから、わたしたちは先生を慰めながら別室へ移動した。
取材の人も、たくさんついて来た。出演者にごめんと手をあわせた。心のなかで・・・
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