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11 女の子会議 ミナ目線

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就業後、女の子全員、カオリ先輩を除く、でご飯を食べに行った。

主任さんが予約してくれて席が用意してあった。わたしはグラタンを頼んだ。飲み放題の飲み物を飲みながら改めて泥棒の件は内緒だよと念を押す。

「もちろん、内緒だよ。そんなこと言いふらしたりしないよ。会社の名前にも関わるし」

「そうよ、栄えあるマクサの恥だよ」とみんなが答えてくれた。


「新人の時から生意気だったって」「上の人を飛び越して仕事したって」「高級なチョコ食べてた」

とか話しながら、食事を終えるとカレンが

「見て」とスマホを隣の女の子に見せた。わたしも隣に見せた。

あの先輩の写真だった。

「けっこう美人」とか見当違いの事を言うアホな女の子もいたけど、

「これって・・・・○春だよね」「派手だもんね」「このおじさん、かっこいい。お金持ってるよね」

「うん、偶然、高級そうなバーから出てきたから写メったの」

わたしたちは全員その写真を保存した。これで先輩は会社を首だよね。


「泥棒はトオルが内緒って言うから内緒だよね。だけどこれは内緒じゃないね」

「そうそう、殿方にもそうよ、部長にも見せてあげなきゃ」

「課長もよ。手柄ちゃっかり貰ってたね」

「正直、上司とては最低だよね。あんな真似ができるなんて・・・・・そこがいいってことね」

わたしたちは、飲み放題のお茶やジュースを飲みながら遅くまで盛り上がったのだ。


そばの席にPCで仕事をしている、ちょっと可愛い男の子がいた。最初は迷惑そうだったけど、途中からわたしたちのほうをチラチラ見ていた。華やかな女の子がたくさんいるから意識してるのがまるわかりだった。
気にしながらも仕事もしてるって感じで・・・・これわたしが一人だったら声をかけられたかも知れない・・・


でも断るわ。トオルがいるからね。トオルはカオリ先輩の泥棒を内緒にする位優しいし・・・・ちょっと未練があるかも知れないけど、これを見せれば本性がわかってカオリ先輩の事、切り捨てられるよね・・・・

今度の休みに家具を買いに行くけど、カオリ先輩からお金もらえるからいい物買えるよね。楽しみ!!




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