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07 引き払った カオリ目線

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ヤマモトさんとデートした翌日、メールにもラインにも反応のないトオルに腹が立ち自分の部屋に戻った。

アサトがついて来てくれたが、登場人物が増えるとややこしいので外で待っていて貰った。

スマホ一個を通話状態で、一個を録音状態で持つという離れ業でドアを開けてなかに入る。

トオルは一人だった。自分の飲み物持参で行った。自分の部屋だけど・・・・・

「なにか言うことない?」と切り出したら

「俺、病院で肋骨が折れてるって言われた。暴力女め。訴えてやる」

「そう、わたしの部屋でトオルさんとミナさんがセックスしてたから驚いたって証言するよ。面白いから訴えて」

「ここは俺の・・・」

「あんたの部屋だとでも?」

「あんたに権利はない。わたしのソファに座る権利はない。わたしのベッドに寝る権利はない」と一気に言ってやった。


「わたしの、わたしのって全部おまえの物か」

「当たり前でしょ、代金を払ったわたしに権利がある。自明のことでしょ」

「権利関係の話をしにきたんじゃないけどね。この部屋契約解除の連絡したわ。もしあなたが一人でここに住み続けたいなら契約者の変更ができるそうよ。変更だから手数料とかもいらないって。二日後に不動産やで手続きをします。契約変更をしたいなら十四時に来て、来なかったら解約します。その日の午前中にわたしの荷物は出します」

「念の為にメールをこの内容のメールを送ったら確認のメールを頂戴」

「はい、来ました。それでは」

そう言うとビールの残りを持つと立ち上がった。

「け?ビール持って帰んのか」

「あたりまえでしょ」

ほんとなにがよくてこの男を同居させたのかしら・・・・ちょっと可愛い顔?顔はちょっとじゃないすごく可愛い。

会社でもそれなりに成果を出してる。上司に可愛がられている。気が利いて優しい・・・・ケツが汚い

うげ!とんでもない事思い出した。あの時布団でもかかっていたら・・・・・

今、いやで嫌いなのは確かだ。

酔ったわたしを送って来てそのまま泊まって、ちょくちょく来て、ちょくちょく泊まって・・・・・

確かに愛した相手・・・・出張から予定通りに戻って来ていたら知らずに幸せだったかも。いや、時間の問題だ。

それを言うなら

「レディここですよ」の声に我に返った。いろいろ考えていたら通り過ぎてた。

アサトがドアを開けてくれた。

「おもしろい相手ですね。当日は僕はいけませんが安心できる業者を手配しましたので。家具も電化製品も売っちゃって良かったですね」

「うん」

「僕の部屋に全部ありますから、当然ですね」

アサトの言葉にわたしはうなづいた。



二日後、わたしは荷物を運び出した。エアコンとカーテンと証明はオーナーが買い取ってくれた。助かった。


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