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17 演劇!!
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王妃が希望するあらすじを聞いてエリザベートは、自分の考えが足りなかったと後悔した。
確かに利害は一致しているが・・・・・
舞台に立ちたい王妃。古代ギリー語を覚えさせたい、わたくし。ロザモンド達に覚えさせてやると躍起になって判断を誤った。
主人公は高貴なおうちに生まれたが、正義感が強くおてんばで、塀を乗り越えて街に行っては、お菓子が買えずに泣いている子供を慰めたり、子供が生まれそうな妊婦さんを助けていた。
ある日、大勢の怒鳴声、剣戟の音を聞いて走って行くと、一人の高貴な男性を大勢のわるものが襲っていた。
主人公は自分も剣を抜いて助太刀に入る。主人公の助けもあってわるものは去っていく。
帰る時間が気になった主人公は高貴な男性の、「待って、お名前を」の声を振り切って去って行く。
その後、偶然二人は同じような場面で出会い、惹かれあうが名乗り合うことはなかった。
やがて、主人公が嫁ぐ日が近づく。主人公は隣国の王族と婚約していたのだ。二人の結婚は両国の平和の為のものだった。
主人公は平和の為に自分を犠牲にするのだった。
そして、婚約者が迎えにやって来た。二人は庭のあずまやで初顔合わせをする。主人公があずまやについた時、先方は既に待っていたが、彼は長い足で、軽やかに主人公に近づくと
「あなただったんだ」と主人公を抱きしめた。
大事なのはセリフ。演技力は期待しない。衣装はそれなり・・・・・それなりにいいものを用意しよう。
だてに執務をやっていない。王妃の予算を使ってもいい。
ここまで考えを巡らせた時、ロザモンドの部屋に着いた。
部屋にはいり、壁際で待機している侍女三人に声をかけた。
「あなたはガーベラ。こちらがジャスミンそしてロザモンだったかしら」三人は感激した様子で
「「「はい、さようでございます」」」と答えた。
「お姉様、よその侍女の名前まで覚えているの!わたしなんか自分のとこも覚えてないのに」
(そなたの言葉は夢の吐息のみ)とエリザベートが言うと
「お姉様、その言葉で話さないで下さい。古代ギリー語はいや」
「これからはもっと覚えてもらいますよ。それより三人の名前は覚えなさい。優秀な人たちよ」と三人をチラッと見た。
「どうしてわかるの?」とロザモンドが言うと
「今、侍女長の仕事をしているのは、わたくしよ。あなたが後先考えずに首にするから・・・」
「だって、腹が立ったのよ」
「それだけ?腹が立っただけ?」とエリザベートは笑うと
「あなたの判断は正解よ。さすがだわ」
「そうでしょ。最初からわかっていたのよ」とロザモンドが答えると、エリザベートはロザモンドは仕方ないアホでしょって思いを込めて三人の目を見た。
「まぁ彼女の不正が色々見つかって、未然に防げて宰相なんかも感謝してる。お互いの立場もあるから口にできないけどね」とエリザベートは締めくくった。
「それでね、侍女長は当分は任命しない。いなくても困らないしね」とエリザベートが言うと
「お姉様なら、安心」とロザモンドが答えると
「ただね、手足となってくれる優秀な侍女が必要なの。あなたもすぐに・・・・・もっと早くからやっていれば・・・・」とエリザベートはロザモンドと三人を見ながら言った。
ケイトは、無視されてむっとしていたが、ロザモンドは気づかず、エリザベートと三人は気づかない振りをしていた。
確かに利害は一致しているが・・・・・
舞台に立ちたい王妃。古代ギリー語を覚えさせたい、わたくし。ロザモンド達に覚えさせてやると躍起になって判断を誤った。
主人公は高貴なおうちに生まれたが、正義感が強くおてんばで、塀を乗り越えて街に行っては、お菓子が買えずに泣いている子供を慰めたり、子供が生まれそうな妊婦さんを助けていた。
ある日、大勢の怒鳴声、剣戟の音を聞いて走って行くと、一人の高貴な男性を大勢のわるものが襲っていた。
主人公は自分も剣を抜いて助太刀に入る。主人公の助けもあってわるものは去っていく。
帰る時間が気になった主人公は高貴な男性の、「待って、お名前を」の声を振り切って去って行く。
その後、偶然二人は同じような場面で出会い、惹かれあうが名乗り合うことはなかった。
やがて、主人公が嫁ぐ日が近づく。主人公は隣国の王族と婚約していたのだ。二人の結婚は両国の平和の為のものだった。
主人公は平和の為に自分を犠牲にするのだった。
そして、婚約者が迎えにやって来た。二人は庭のあずまやで初顔合わせをする。主人公があずまやについた時、先方は既に待っていたが、彼は長い足で、軽やかに主人公に近づくと
「あなただったんだ」と主人公を抱きしめた。
大事なのはセリフ。演技力は期待しない。衣装はそれなり・・・・・それなりにいいものを用意しよう。
だてに執務をやっていない。王妃の予算を使ってもいい。
ここまで考えを巡らせた時、ロザモンドの部屋に着いた。
部屋にはいり、壁際で待機している侍女三人に声をかけた。
「あなたはガーベラ。こちらがジャスミンそしてロザモンだったかしら」三人は感激した様子で
「「「はい、さようでございます」」」と答えた。
「お姉様、よその侍女の名前まで覚えているの!わたしなんか自分のとこも覚えてないのに」
(そなたの言葉は夢の吐息のみ)とエリザベートが言うと
「お姉様、その言葉で話さないで下さい。古代ギリー語はいや」
「これからはもっと覚えてもらいますよ。それより三人の名前は覚えなさい。優秀な人たちよ」と三人をチラッと見た。
「どうしてわかるの?」とロザモンドが言うと
「今、侍女長の仕事をしているのは、わたくしよ。あなたが後先考えずに首にするから・・・」
「だって、腹が立ったのよ」
「それだけ?腹が立っただけ?」とエリザベートは笑うと
「あなたの判断は正解よ。さすがだわ」
「そうでしょ。最初からわかっていたのよ」とロザモンドが答えると、エリザベートはロザモンドは仕方ないアホでしょって思いを込めて三人の目を見た。
「まぁ彼女の不正が色々見つかって、未然に防げて宰相なんかも感謝してる。お互いの立場もあるから口にできないけどね」とエリザベートは締めくくった。
「それでね、侍女長は当分は任命しない。いなくても困らないしね」とエリザベートが言うと
「お姉様なら、安心」とロザモンドが答えると
「ただね、手足となってくれる優秀な侍女が必要なの。あなたもすぐに・・・・・もっと早くからやっていれば・・・・」とエリザベートはロザモンドと三人を見ながら言った。
ケイトは、無視されてむっとしていたが、ロザモンドは気づかず、エリザベートと三人は気づかない振りをしていた。
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