15 / 38
15 ジュディ目線
しおりを挟む
帝国行きの馬車のなかでわたしは、今までのことを思い出し、整理していった。
実家での辛い日々。母が死んですぐにやって来た義母と義妹。本来わたしのものであるべき後継の座を奪われた。
母のお兄様もそれを受け入れて、お祝いしていた。あのときはわからなかったけど、事業の協力などは誰が跡取りでも関係ないし争うこともなかったのだろう。姪の生活なんてどうでもいい・・・大事なのは自分の生活だよね。理解できるけど、許せない。
王妃の仕事ってなんだろう?別にいなくても困ってなかったようだし・・・
国はわたしが殺されるようなことをやらかすつもりなのだろうか?領土に攻め入る?すぐ負けるだろうが、わたしの命で解決?領土が増える?いやいや、わたしが帝国の為政者なら王室全員の首を貰い、領土を占領するだろう。王妃の命なんてそうだね・・・最後の晩餐を豪華にする位?毒杯を美味しくとか?味見できないけど・・・
「最後の情けだ。その毒杯は飲みやすいぞ」とか言うのか?あれ?声を出して笑ってしまったようね。
バージル様がこちらを見た。いけない。おすまし、おすまし。
わたしが王位をついで都合がいいのは、帝国?わたしを利用してパルメラ王国を手に入れる?
いや、いらないだろう・・・利益はない。だけど・・・わたしも国などいらないなぁ
帝国が支配したほうが王国も発展しそうだしなぁ!
王位についたら適当なところで退位して、のんびり暮らせたらいiな。
少なくとも食事はきちんと取れるような生活をしたいかな。
勉強する機会は嬉しいし、文官の仕事の応用が王妃の仕事?いや、王妃だもん。仕事なんて好きに出来るでしょ!いや、好きにしていいよね。いや、人任せでのんびりしてもいいのかな?
いい、ジュディ。騙されたらだめ。バージル様だってわたしを利用しようと考えてるから、わたしも利用してやるのよ。
「ジュディ、疲れただろ。もうすぐ休憩する。美味しい店があるからたくさん食べるといい」
とバージル様が話しかけられて、ついにこにこしてしまった。
よしよししっかり利用できてる。この調子でいこう。
わたしは、馬車から降りると鳴りそうなおなかを押さえて歩き出した。
実家での辛い日々。母が死んですぐにやって来た義母と義妹。本来わたしのものであるべき後継の座を奪われた。
母のお兄様もそれを受け入れて、お祝いしていた。あのときはわからなかったけど、事業の協力などは誰が跡取りでも関係ないし争うこともなかったのだろう。姪の生活なんてどうでもいい・・・大事なのは自分の生活だよね。理解できるけど、許せない。
王妃の仕事ってなんだろう?別にいなくても困ってなかったようだし・・・
国はわたしが殺されるようなことをやらかすつもりなのだろうか?領土に攻め入る?すぐ負けるだろうが、わたしの命で解決?領土が増える?いやいや、わたしが帝国の為政者なら王室全員の首を貰い、領土を占領するだろう。王妃の命なんてそうだね・・・最後の晩餐を豪華にする位?毒杯を美味しくとか?味見できないけど・・・
「最後の情けだ。その毒杯は飲みやすいぞ」とか言うのか?あれ?声を出して笑ってしまったようね。
バージル様がこちらを見た。いけない。おすまし、おすまし。
わたしが王位をついで都合がいいのは、帝国?わたしを利用してパルメラ王国を手に入れる?
いや、いらないだろう・・・利益はない。だけど・・・わたしも国などいらないなぁ
帝国が支配したほうが王国も発展しそうだしなぁ!
王位についたら適当なところで退位して、のんびり暮らせたらいiな。
少なくとも食事はきちんと取れるような生活をしたいかな。
勉強する機会は嬉しいし、文官の仕事の応用が王妃の仕事?いや、王妃だもん。仕事なんて好きに出来るでしょ!いや、好きにしていいよね。いや、人任せでのんびりしてもいいのかな?
いい、ジュディ。騙されたらだめ。バージル様だってわたしを利用しようと考えてるから、わたしも利用してやるのよ。
「ジュディ、疲れただろ。もうすぐ休憩する。美味しい店があるからたくさん食べるといい」
とバージル様が話しかけられて、ついにこにこしてしまった。
よしよししっかり利用できてる。この調子でいこう。
わたしは、馬車から降りると鳴りそうなおなかを押さえて歩き出した。
305
お気に入りに追加
1,144
あなたにおすすめの小説
(完)私を裏切る夫は親友と心中する
青空一夏
恋愛
前編・中編・後編の3話
私を裏切って長年浮気をし子供まで作っていた夫。懲らしめようとした私は・・・・・・
異世界中世ヨーロッパ風。R15大人向き。内容はにやりとくるざまぁで復讐もの。ゆるふわ設定ご都合主義。
※携帯電話・テレビのある異世界中世ヨーロッパ風。当然、携帯にカメラも録音機能もありです。
今さら跡継ぎと持ち上げたって遅いです。完全に心を閉ざします
匿名希望ショタ
恋愛
血筋&魔法至上主義の公爵家に生まれた魔法を使えない女の子は落ちこぼれとして小さい窓しかない薄暗く汚い地下室に閉じ込められていた。当然ネズミも出て食事でさえ最低限の量を一日一食しか貰えない。そして兄弟達や使用人達が私をストレスのはけ口にしにやってくる。
その環境で女の子の心は崩壊していた。心を完全に閉ざし無表情で短い返事だけするただの人形に成り果ててしまったのだった。
そんな時兄弟達や両親が立て続けに流行病で亡くなり跡継ぎとなった。その瞬間周りの態度が180度変わったのだ。
でも私は完全に心を閉ざします
記憶をなくしたあなたへ
ブラウン
恋愛
記憶をなくしたあなたへ。
私は誓約書通り、あなたとは会うことはありません。
あなたも誓約書通り私たちを探さないでください。
私には愛し合った記憶があるが、あなたにはないという事実。
もう一度信じることができるのか、愛せるのか。
2人の愛を紡いでいく。
本編は6話完結です。
それ以降は番外編で、カイルやその他の子供たちの状況などを投稿していきます
【完結】もう辛い片想いは卒業して結婚相手を探そうと思います
ユユ
恋愛
大家族で大富豪の伯爵家に産まれた令嬢には
好きな人がいた。
彼からすれば誰にでも向ける微笑みだったが
令嬢はそれで恋に落ちてしまった。
だけど彼は私を利用するだけで
振り向いてはくれない。
ある日、薬の過剰摂取をして
彼から離れようとした令嬢の話。
* 完結保証付き
* 3万文字未満
* 暇つぶしにご利用下さい
【完結】これからはあなたに何も望みません
春風由実
恋愛
理由も分からず母親から厭われてきたリーチェ。
でももうそれはリーチェにとって過去のことだった。
結婚して三年が過ぎ。
このまま母親のことを忘れ生きていくのだと思っていた矢先に、生家から手紙が届く。
リーチェは過去と向き合い、お別れをすることにした。
※完結まで作成済み。11/22完結。
※完結後におまけが数話あります。
※沢山のご感想ありがとうございます。完結しましたのでゆっくりですがお返事しますね。
初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と叫んだら長年の婚約者だった新妻に「気持ち悪い」と言われた上に父にも予想外の事を言われた男とその浮気女の話
ラララキヲ
恋愛
長年の婚約者を欺いて平民女と浮気していた侯爵家長男。3年後の白い結婚での離婚を浮気女に約束して、新妻の寝室へと向かう。
初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と愛する夫から宣言された無様な女を嘲笑う為だけに。
しかし寝室に居た妻は……
希望通りの白い結婚と愛人との未来輝く生活の筈が……全てを周りに知られていた上に自分の父親である侯爵家当主から言われた言葉は──
一人の女性を蹴落として掴んだ彼らの未来は……──
<【ざまぁ編】【イリーナ編】【コザック第二の人生編(ザマァ有)】となりました>
◇テンプレ浮気クソ男女。
◇軽い触れ合い表現があるのでR15に
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇ご都合展開。矛盾は察して下さい…
◇なろうにも上げてます。
※HOTランキング入り(1位)!?[恋愛::3位]ありがとうございます!恐縮です!期待に添えればよいのですがッ!!(;><)
私が愛する王子様は、幼馴染を側妃に迎えるそうです
こことっと
恋愛
それは奇跡のような告白でした。
まさか王子様が、社交会から逃げ出した私を探しだし妃に選んでくれたのです。
幸せな結婚生活を迎え3年、私は幸せなのに不安から逃れられずにいました。
「子供が欲しいの」
「ごめんね。 もう少しだけ待って。 今は仕事が凄く楽しいんだ」
それから間もなく……彼は、彼の幼馴染を側妃に迎えると告げたのです。
王が気づいたのはあれから十年後
基本二度寝
恋愛
王太子は妃の肩を抱き、反対の手には息子の手を握る。
妃はまだ小さい娘を抱えて、夫に寄り添っていた。
仲睦まじいその王族家族の姿は、国民にも評判がよかった。
側室を取ることもなく、子に恵まれた王家。
王太子は妃を優しく見つめ、妃も王太子を愛しく見つめ返す。
王太子は今日、父から王の座を譲り受けた。
新たな国王の誕生だった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる