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53 リサイクル?
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わたしとガイツはウィルヘルムが残った大公家へ引っ越した。
使用人は王城へついて行った。
そして魔石買い取りの代金は、ここの家具を持って行って貰ったが、家具の趣味が違っていたので、逆に良かった。
ここに引っ越す前、まだホテルに住んでいる頃、めずらしくガイツがわたしを置いて出かけた事がある。
「サミー様、この部屋でおとなしく待っていて下さい。お願いです」と真剣に言われたのでわたしもうなづいた。
朝から出かけて、戻って来たのは夕方だった。疲れているようだが、表情は明るかった。一体なにをやったのか?なにがあったのか?
「サミー様、お留守番ありがとうございます。それでサミー様、大公のお家がウィルヘルム様だけになるので一緒に住みませんか?」
「は?」
「いい所ですよ。今日少し見学させて貰いました。厨房も設備がいいですし・・・」といい笑顔で言われると
「アーネストも一緒?」
「もちろんです。待ってるみたいですよ」
「そう、ならそうしましょうか。大公家の他の人はどこに行ったんですか?」
「王城です」
「お城?なんでまた・・・」
「魔石関連です」
それとお城に住むこととの関連は? わたしに内緒でなにかやってるな! まぁいいかと頭から追い払い、さっそく翌日、引っ越した。
魔石交換所は数を増やし、また国内を移動しての交換も始めている。
アーネストによれば、マークとクロエを追い詰めれば次の段階にいけるそうだ。
やはりここで、ちょっと立ち止まって考えて貰おうと、切り出した。
「魔石の在庫は充分あるみたいだから、空の魔石はダンジョンに返してみたらどうかと」と言うわたしの言葉に
「それはどういう考え?」とアーネストが不思議そうに言った。
「空の魔石を回復させるのはわたししか出来ないでしょ。だからいつかは空の魔石の処理に困ると思う。いままでだってどうしようもなかったでしょ?
家で保存していたようだけど、今後使用料が増えればそれもね・・・道に落ちていたものもかなりあったでしょ?
それがいつか問題になると思うの。
それでダンジョンに戻すとそれがまた魔石になりそうな気がして・・・」
この世界では自然は豊かに残っているから、日本とか地球を引き合いにして説明してもわかって貰えないと思うが・・・
空の魔石がどんどん増えるのを想像して貰ってなんとか 理解って貰った。
なにより日本人の勿体無い精神が・・・
それでダンジョンが魔石を吸収してくれるかもと表現した。捨てるのではなく。
ダンジョンが魔石を育てると言うわたしの仮説が当たればいいけど・・・
ダンジョンに魔石の実のなる木が生えるのは無理だろうから、魔獣って足りてるのかな?
「なるほど、またダンジョンに行ってみますかね」とガイツが言うと
「いいですね。ちょっと息抜きで行きますか」とジークフリードが答えると
「僕も行っていいですか」とウィルヘルムがアーネストに聞いた。
「いいですよ。揃って行きましょう」とアーネストが笑って答えた。
そして、ダンジョンに行ってなんとなくできてる通り道にそって空の魔石を蒔いて、観察するとダンジョンが吸収した。
そこから魔石が生えるかともと・・・もしかして・・・もしかして生えるかもと印をつけて置いた。もしかしてだからね。
そしてなんとウィルヘルムが人間の姿で剣を奮ってゴブリンを倒した。剣を持っているのを見て
「あら、買って貰ったの?勇ましくなったね」なんて頭を撫でたわたしは、馬鹿みたいじゃないの。
ウィルヘルムの成長は嬉しいけど・・・
そうやって六階まで行ったわたしたちは、転移で一階まで戻り、魔石とアイテムをギルド出張所で売ると宿に戻った。
今回の宿はダンジョンのそばでなく手前の町にとってあった。
そして、それには大きな意味があったのだった。
「サミー様、今日はお留守番お願いします」とガイツが言った時にそれがわかった。
あいつら、わたしを置いてウィルヘルムをダンジョンに連れて行ったのだ。
夕方、ウィルヘルムはジークフリードに背負われて帰って来た。ぐっすり眠っていた。
みなさん、とても楽しかったそうです・・・いいもん・・・
使用人は王城へついて行った。
そして魔石買い取りの代金は、ここの家具を持って行って貰ったが、家具の趣味が違っていたので、逆に良かった。
ここに引っ越す前、まだホテルに住んでいる頃、めずらしくガイツがわたしを置いて出かけた事がある。
「サミー様、この部屋でおとなしく待っていて下さい。お願いです」と真剣に言われたのでわたしもうなづいた。
朝から出かけて、戻って来たのは夕方だった。疲れているようだが、表情は明るかった。一体なにをやったのか?なにがあったのか?
「サミー様、お留守番ありがとうございます。それでサミー様、大公のお家がウィルヘルム様だけになるので一緒に住みませんか?」
「は?」
「いい所ですよ。今日少し見学させて貰いました。厨房も設備がいいですし・・・」といい笑顔で言われると
「アーネストも一緒?」
「もちろんです。待ってるみたいですよ」
「そう、ならそうしましょうか。大公家の他の人はどこに行ったんですか?」
「王城です」
「お城?なんでまた・・・」
「魔石関連です」
それとお城に住むこととの関連は? わたしに内緒でなにかやってるな! まぁいいかと頭から追い払い、さっそく翌日、引っ越した。
魔石交換所は数を増やし、また国内を移動しての交換も始めている。
アーネストによれば、マークとクロエを追い詰めれば次の段階にいけるそうだ。
やはりここで、ちょっと立ち止まって考えて貰おうと、切り出した。
「魔石の在庫は充分あるみたいだから、空の魔石はダンジョンに返してみたらどうかと」と言うわたしの言葉に
「それはどういう考え?」とアーネストが不思議そうに言った。
「空の魔石を回復させるのはわたししか出来ないでしょ。だからいつかは空の魔石の処理に困ると思う。いままでだってどうしようもなかったでしょ?
家で保存していたようだけど、今後使用料が増えればそれもね・・・道に落ちていたものもかなりあったでしょ?
それがいつか問題になると思うの。
それでダンジョンに戻すとそれがまた魔石になりそうな気がして・・・」
この世界では自然は豊かに残っているから、日本とか地球を引き合いにして説明してもわかって貰えないと思うが・・・
空の魔石がどんどん増えるのを想像して貰ってなんとか 理解って貰った。
なにより日本人の勿体無い精神が・・・
それでダンジョンが魔石を吸収してくれるかもと表現した。捨てるのではなく。
ダンジョンが魔石を育てると言うわたしの仮説が当たればいいけど・・・
ダンジョンに魔石の実のなる木が生えるのは無理だろうから、魔獣って足りてるのかな?
「なるほど、またダンジョンに行ってみますかね」とガイツが言うと
「いいですね。ちょっと息抜きで行きますか」とジークフリードが答えると
「僕も行っていいですか」とウィルヘルムがアーネストに聞いた。
「いいですよ。揃って行きましょう」とアーネストが笑って答えた。
そして、ダンジョンに行ってなんとなくできてる通り道にそって空の魔石を蒔いて、観察するとダンジョンが吸収した。
そこから魔石が生えるかともと・・・もしかして・・・もしかして生えるかもと印をつけて置いた。もしかしてだからね。
そしてなんとウィルヘルムが人間の姿で剣を奮ってゴブリンを倒した。剣を持っているのを見て
「あら、買って貰ったの?勇ましくなったね」なんて頭を撫でたわたしは、馬鹿みたいじゃないの。
ウィルヘルムの成長は嬉しいけど・・・
そうやって六階まで行ったわたしたちは、転移で一階まで戻り、魔石とアイテムをギルド出張所で売ると宿に戻った。
今回の宿はダンジョンのそばでなく手前の町にとってあった。
そして、それには大きな意味があったのだった。
「サミー様、今日はお留守番お願いします」とガイツが言った時にそれがわかった。
あいつら、わたしを置いてウィルヘルムをダンジョンに連れて行ったのだ。
夕方、ウィルヘルムはジークフリードに背負われて帰って来た。ぐっすり眠っていた。
みなさん、とても楽しかったそうです・・・いいもん・・・
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