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41 これからどうする?

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アーネストは言い切った。レオンもジークもアーネストをじっと見ている。

なにこの展開・・・

っとアーネストはわたしを見て、いつもの優しい笑顔で

「ごめんね、サミー。主人の君を差し置いてこんな事を言って」

「ちょっと追いつけない・・・チャーリーが犬じゃないのはわかるけど・・・やんごとなきお方で・・・王様になる?そりゃみんなをいつまでも奴隷のままってまずいと思っていたけど」と自分でもごちゃごちゃ言ってると思ったけど止まらなくて・・・

「だけど、いきなりあれこれ」と言ってるとチャーリーが

わたしのそばに来て、

「サミー様、落ち着いて・・・」と背中をポンポンして来た。

「そうね。黙っているから続きをどうぞ。チャーリーはお席に戻って」

「わたしがサミーを迎えに行けなかった恨みで言っているのではない。今の王室では国は混乱する。そうだな、悪いやつらではない。だが、無神経だ。そういうやつらは些細な事で恨みを買う。そういった力が集まると思わぬ所で暴発する。そこから生ずる混乱を抑える力は王室にないし、官僚たちにもない。

長年ぬるま湯のなかにいる国だ」

「公子殿下とも相談致します」とレオンが答えた。

「ゆっくり相談してくれ」とレオンに返事をしてアーネストはわたしに向かうと

「サミー、友情に甘えて面倒な事を提案したことを許してくれ」と言った。

「ううん、彼らの為になる事だし、国が安定するのは大事なことだから」と答えると

「さすがだ」とアーネストが言い、奴隷たちがうなづいた。


「そろそろ時間のようですね。一度部屋に戻りましょう」とレオンが言うと

「今日は時間を取っていただいて」とアーネストはチャーリーに頭を下げた。そしてわたしに向かって


「サミー彼らとよく相談して、それと質問はいつでも受け付けるからね」と言うと去って行った。


部屋に戻って奴隷たちに

「とりあえず、名前を教えて」

「レオナルド」とレオンが言えば

「ジークフリード」とジークが続き

「まじか?俺はガイツァード」とガイツが言った。

「僕はウィルヘルム」とチャーリーがちょっと涙目で言い

「みんな、名前がほとんど同じなのに・・・僕だけ・・・」と俯いた。

「チャーリー、偶然だよ。あの時のチャーリーはほんとチャーリーって感じだったもの」と言うと

「そうですよ、ほんとにいい名前ですよ」とレオナルドが優しく言って、ジークフリードとガイツァードがうんうんとうなづいた。


「あなたがたは、アーネストの言う通りにするのがいいわね。ガイツ、アードも一緒に行動したらいいわ。やとってあげるられるよね。ウィルヘルム」

「え?えぇ・・・僕はサミー様と一緒にずっと。ずっと一緒にいたい」とウィルヘルムが言うのを、ジークフリードもレオナルドもじっと聞いていた。

わたしは、

「ずっと一緒はだめでも、お友達なら時々会えるでしょ」と笑って言うと

「僕、おうちでいろいろ意地悪されていたから、帰りたくないの」

「そこはわたしたちが考えるわ。ウィルヘルムが悲しいのはわたしもいやだからね」と言うと

「そうお」とちょっとだけ笑ってうなづいた。


ウィルヘルムの混乱が、私の混乱もだけど・・・収まるまではって事で少なくとも今日はこの話題は終わりにした。





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