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06 世界が開いた

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翌朝、リリーが持って来た食事は貧しい物になっていた。携帯を出して写メった。


それから、アイテムボックスから魔石を出した、魔力が補充されている。

向こうで着ていた服は、ほつれがなおっている。って事は壊れたものも修繕出来る?



図書室に急いで行くと、能力について調べた。アイテムボックスは、貴重な能力だが百人に一人は、持っているようなので神経質に隠す必要はなさそう。

だけど、肉まんが暖かいまま、時間停止の部分は秘密だ、魔力補充も秘密だ。



まぁ取り敢えず、ギルドへ行って仕事をしよう。


ギルドの掲示板にギルドの物置の片付けというのが出ていた。

マギーに確認すると片付けと言うか捨てるって事らしい。時間はいくらでもかけて良いから捨てる。部屋を空っぽにして欲しいらしい。依頼を受ける前に中を確認させて貰った。


書類が大半だけど武器だの鎧だのが埋もれている。書類は業者が引き取るらしいし、要は指示を出せばいいそうだが、どうして誰も引き受けないのかと思ったら、安いからだそうだ。

そうか、あの武器とかがアイテムボックスで綺麗になれば儲け物だけど、時給から見ると割が悪いかな?

だけどやってみよう。と引き受けた。取り敢えず紙を引き取って貰う手配をした。そして見えている金属類をアイテムボックスに入れた。


翌朝、アイテムボックスから剣を出して見ると、綺麗な見た目になっていた。使えるかどうかはわからないが・・・・



翌朝、業者が紙を回収し終わると部屋には弓とか?剣とか?よくわからない革?あと嬉しい事に薬瓶が出てきた。

マギーに確認すると木片も薪として使うし、ほんとにゴミとなるのは埃くらいだとわかった。

この世界は完全なリサイクル社会。捨てるとしてゴミ箱に入れてもそのあと分別されているとわかった。

取り敢えず部屋を空にして依頼は完了した。

ついでに調べてわかったのは、魔石に魔力を補充する研究はがんばってすすめられているけど、成功した人はいないとわかった。

わたしって相当すごいじゃない。公爵家・・・・損したな。多分、お金ありそうだから気にしないかもだけど・・・



帰りに古着屋に寄った。一番安いシャツとズボンを買った。もしかしてと思って尋ねると髪を買ってくれる店もあるようで場所を教えて貰った。



夕食は期待出来ないので、屋台で肉巻きクレープを買って帰った。


案の定、リリーが持ってきた夕食は固い小さなパンと薄いスープだった。




翌日、薬瓶が、きれいになっていたので、ポーションを作った。

それをギルドに売ると思ったより高く売れた。おじさんに褒められた事を考慮してほどほどに魔力を込めたのは正解だったが、次はもっと少ない魔力で作ったほうがいいだろう。


だけど自家用に思い切り魔力を、込めたものも作った。使う事がないことを祈ろう。


錬金釜の魔石も魔力が補充されるので、買う必要がない。ほんとに得な能力だ。


そして、こちらの世界にも慣れたし、お金も溜まった。





明日、わたしはここを出て行く。


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