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03 番が迎えにやって来る
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わたしは、毎日図書館に通った。図書館にもお茶は用意されていて、わたしはお茶を飲みながら本を読んだ。
そう言えば皆がここに来るときには、どんな能力を貰ったのだろう。わたしは異世界人の能力について書いてある本を探した。
それに寄ると、能力は多彩で、天気がわかる能力。これは精度をあげて行けば豊かな実りを期待できるかも・・・
少なくとも洗濯に便利だ。自分の部屋のドアを手を触れずに開閉する能力。びっくりさせる?肖像画を傾ける能力。まぁホラーハウスを作れるよね。他にはメロンの食べごろがわかるとか洋梨の食べごろがわかる。うーーん訓練すればワインの鑑定とか?
なんだか、わたしが思っていた能力とは違うような・・・・能力がないわたしが言えないけど・・・・
魔法に期待できないなら、錬金術に期待しようと本を探した。
初歩の錬金術の本を見つけたので、部屋に持って帰った。
ふーーんゲームに出てくるポーションは錬金術で作るのかと、役に立たない知識が増えた。
そうだ。それなら明日は庭の薬草を見てみよう。腐ってもここは神殿。薬草の栽培はしてあるだろう。と思っているとアンナが食事を持って来た。
最近アンナはますます冷たくなって、こまめに用意してくれていたお茶を用意しなくなったので、わたしは水を飲んでいる。それも自分で水差しを持って行って汲んでくるのだ。それにこころなしか食事が粗末になっているような気がする。だって食べるくらいしか楽しみがないのよ・・・・
翌日、薬草園の場所を教えて貰い薬草を見ていたら、暇そうなおじさんがポーションの作り方を教えてくれた。
鍋に分量の薬草と水を入れて煮出すと言った芸のないものだったが、魔力を入れると品質がよくなって高く売れるということだ。
やってみると面白くて、それに、煮出している時の匂いが気に入っておじさんのかわりに今日の分を作った。
「ほう、なかなか上手いよ。やり方は同じだから工夫してみるとよい。よければ使わない道具をやろう」とおじさんは隅で埃をかぶっていた道具をくれた。そして
「これが持ち出し許可証だ。これがないと持っていけないからね」となにやら絵が書いてある紙切れをくれた。
鍋、いや錬金釜のなかに他の道具を入れて、時々地面に置いて手を休めながらわたしは道具を部屋に持ち帰った。
浴室で綺麗に洗うと錬金釜はなにやら、重厚な光を出すし、他の道具も高級そうに見えてきた。
明日、図書館でもっと勉強しても良いし、あのおじさんにもう一度会いに行って教えて貰いたいと思いながら、なんとなく錬金釜を磨いてすごしてしまった。
その後おじさんは会えなかったが、図書館通いは続けた。そんなある日、わたしたちは講義室に集められた。
「皆さんがこの世界に来て二週間立ちました。明日、番が迎えに来ます。ここに来た時に服を着て準備して下さい。最初の時と同じ状態で出て行って下さい」
「「「「「えーーー?」」」」」「まーー」「「「そんなーー」」」と言った声が聞こえたが
「番の皆様はきちんと準備してやって来ます。心配ありません」と言われて皆、安心した。
そうよ永遠の愛の相手だ。やっと番に会えるんだ。わたしは大きく息を吸い込んで吐き出した。
早くこの憂鬱な場所から出て行きたい。部屋に戻るわたしは、自分の足取りが弾んでいるのを感じた。
そう言えば皆がここに来るときには、どんな能力を貰ったのだろう。わたしは異世界人の能力について書いてある本を探した。
それに寄ると、能力は多彩で、天気がわかる能力。これは精度をあげて行けば豊かな実りを期待できるかも・・・
少なくとも洗濯に便利だ。自分の部屋のドアを手を触れずに開閉する能力。びっくりさせる?肖像画を傾ける能力。まぁホラーハウスを作れるよね。他にはメロンの食べごろがわかるとか洋梨の食べごろがわかる。うーーん訓練すればワインの鑑定とか?
なんだか、わたしが思っていた能力とは違うような・・・・能力がないわたしが言えないけど・・・・
魔法に期待できないなら、錬金術に期待しようと本を探した。
初歩の錬金術の本を見つけたので、部屋に持って帰った。
ふーーんゲームに出てくるポーションは錬金術で作るのかと、役に立たない知識が増えた。
そうだ。それなら明日は庭の薬草を見てみよう。腐ってもここは神殿。薬草の栽培はしてあるだろう。と思っているとアンナが食事を持って来た。
最近アンナはますます冷たくなって、こまめに用意してくれていたお茶を用意しなくなったので、わたしは水を飲んでいる。それも自分で水差しを持って行って汲んでくるのだ。それにこころなしか食事が粗末になっているような気がする。だって食べるくらいしか楽しみがないのよ・・・・
翌日、薬草園の場所を教えて貰い薬草を見ていたら、暇そうなおじさんがポーションの作り方を教えてくれた。
鍋に分量の薬草と水を入れて煮出すと言った芸のないものだったが、魔力を入れると品質がよくなって高く売れるということだ。
やってみると面白くて、それに、煮出している時の匂いが気に入っておじさんのかわりに今日の分を作った。
「ほう、なかなか上手いよ。やり方は同じだから工夫してみるとよい。よければ使わない道具をやろう」とおじさんは隅で埃をかぶっていた道具をくれた。そして
「これが持ち出し許可証だ。これがないと持っていけないからね」となにやら絵が書いてある紙切れをくれた。
鍋、いや錬金釜のなかに他の道具を入れて、時々地面に置いて手を休めながらわたしは道具を部屋に持ち帰った。
浴室で綺麗に洗うと錬金釜はなにやら、重厚な光を出すし、他の道具も高級そうに見えてきた。
明日、図書館でもっと勉強しても良いし、あのおじさんにもう一度会いに行って教えて貰いたいと思いながら、なんとなく錬金釜を磨いてすごしてしまった。
その後おじさんは会えなかったが、図書館通いは続けた。そんなある日、わたしたちは講義室に集められた。
「皆さんがこの世界に来て二週間立ちました。明日、番が迎えに来ます。ここに来た時に服を着て準備して下さい。最初の時と同じ状態で出て行って下さい」
「「「「「えーーー?」」」」」「まーー」「「「そんなーー」」」と言った声が聞こえたが
「番の皆様はきちんと準備してやって来ます。心配ありません」と言われて皆、安心した。
そうよ永遠の愛の相手だ。やっと番に会えるんだ。わたしは大きく息を吸い込んで吐き出した。
早くこの憂鬱な場所から出て行きたい。部屋に戻るわたしは、自分の足取りが弾んでいるのを感じた。
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