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第8話 愛しているのは本当だよね
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トニーが王都に帰ると、護衛の大半がいなくなった。大事な聖女の護衛、婚約者の護衛を連れて帰ったの?
トニーじゃなくてまわりの人がやったんだろうと思うけど・・・あんまりじゃない・・・マジ、身を守れるくらいになっていて良かったよ。
だけど、今がチャンスだよね。わたしはこっそり馬の所に行くと馬装した。ここで乗って行くとさすがにばれるだろうから、わたしは散歩を装って陣の端に歩いたが・・・知らないうちに隠蔽ができるようになった?!って言うくらいなにも言われなかった。
まぁいいかと待っていたら馬が来たから、よじ登った。迂回して相手の陣に向かっていたら騎乗した人影が・・・いざとなったら振り切って走ればいいと近寄ったらリックだった。
「あら、リック来てたの?」とびっくりして言うと
「知りませんでしたか?あの侍女長がおれを送り出したんですよ。懲罰ですよ」
「えっそれってわたしのせい?」
「どうでしょうか?」
「だってあなたのおかげで魔法が上達したのよ」と言うと
「聖女に大事な回復魔法は?」
「えっあのちぎれた手足をくっつけるとか生やすとかのあれ?」
「えぇ、さすがに聖女でもそれは」とリックが言うと
「まぁそうだわね」と言うと
「聖女は不満を言わない」
どこの侍女長の戯言よと思ったがそれには触れずに
「リック、話してるひまはないのよ。わたし行かなくちゃ」と言うと馬をまた歩かせる。すると
「お供しますよ」と言うので
「邪魔よ」と脚を入れた。すぐに反応して軽快に走り出した馬にしっかり合わせてくると
「護衛ですよ」とすまして言った。
「口出し無用。見たことは秘密」と言うと思い切り踵を馬の腹に当てた。矢のように走り出した馬。なんて気持ちよく走るんだ。こういう場合じゃなければ最高なのに・・・
頃合を見て速度を緩めるとハンカチを出して頭の上で振りながら走らせた。横をみるとリックも真似してる。なに?両手で端をきちんと持って四角を保っている。くそーーー
上手いじゃないか。リックのくせに・・・
すると相手の陣から三騎が染み出るとこちらに向かってゆっくりと走って来た。わたしは馬を止めると両手をあげてリックのようにハンカチの端を持って掲げた。
わたしは話し合いに来たんです。敵意はありませんよの意味を込めてハンカチを掲げた。
相手も馬を止めるとこちらをじっくりと見た。
「この場の女というと聖女様でいいのかな?」と頭らしき男が言った。
「はい、間違いないです」と答えると
「その聖女様がなんの用か?」
「そちらの怪我人を癒すために」と言うと、リックが
「馬鹿な」と言い
三人は
「だまされるな」「ふざけてるのか?」「そりゃ驚いた」と言った。腹立つことにそりゃ驚いたといいながら、天をあおいで両手を広げて肩をすくめてくれた。
「別にふざけてないわよ。聖女は慈悲深いの。こんな戦争は終わらせたい。だけど、怪我人は見捨てられない。だ・か・ら・来たの。怪我人の所に連れて行って。それからこの男は護衛よ。馬の番をして貰うわ」と言うとリックが
「ちょっ聖女様」といやそうな顔をした。
その間も頭だった男はわたしを見ていたが
「わかった。頼む。怪我人が苦しんでいるのは本当だ。癒してくれるなら助かる」と言うと馬を返した。
わたしたちは彼を先頭に後ろに二人と並んで陣に入った。
トニーじゃなくてまわりの人がやったんだろうと思うけど・・・あんまりじゃない・・・マジ、身を守れるくらいになっていて良かったよ。
だけど、今がチャンスだよね。わたしはこっそり馬の所に行くと馬装した。ここで乗って行くとさすがにばれるだろうから、わたしは散歩を装って陣の端に歩いたが・・・知らないうちに隠蔽ができるようになった?!って言うくらいなにも言われなかった。
まぁいいかと待っていたら馬が来たから、よじ登った。迂回して相手の陣に向かっていたら騎乗した人影が・・・いざとなったら振り切って走ればいいと近寄ったらリックだった。
「あら、リック来てたの?」とびっくりして言うと
「知りませんでしたか?あの侍女長がおれを送り出したんですよ。懲罰ですよ」
「えっそれってわたしのせい?」
「どうでしょうか?」
「だってあなたのおかげで魔法が上達したのよ」と言うと
「聖女に大事な回復魔法は?」
「えっあのちぎれた手足をくっつけるとか生やすとかのあれ?」
「えぇ、さすがに聖女でもそれは」とリックが言うと
「まぁそうだわね」と言うと
「聖女は不満を言わない」
どこの侍女長の戯言よと思ったがそれには触れずに
「リック、話してるひまはないのよ。わたし行かなくちゃ」と言うと馬をまた歩かせる。すると
「お供しますよ」と言うので
「邪魔よ」と脚を入れた。すぐに反応して軽快に走り出した馬にしっかり合わせてくると
「護衛ですよ」とすまして言った。
「口出し無用。見たことは秘密」と言うと思い切り踵を馬の腹に当てた。矢のように走り出した馬。なんて気持ちよく走るんだ。こういう場合じゃなければ最高なのに・・・
頃合を見て速度を緩めるとハンカチを出して頭の上で振りながら走らせた。横をみるとリックも真似してる。なに?両手で端をきちんと持って四角を保っている。くそーーー
上手いじゃないか。リックのくせに・・・
すると相手の陣から三騎が染み出るとこちらに向かってゆっくりと走って来た。わたしは馬を止めると両手をあげてリックのようにハンカチの端を持って掲げた。
わたしは話し合いに来たんです。敵意はありませんよの意味を込めてハンカチを掲げた。
相手も馬を止めるとこちらをじっくりと見た。
「この場の女というと聖女様でいいのかな?」と頭らしき男が言った。
「はい、間違いないです」と答えると
「その聖女様がなんの用か?」
「そちらの怪我人を癒すために」と言うと、リックが
「馬鹿な」と言い
三人は
「だまされるな」「ふざけてるのか?」「そりゃ驚いた」と言った。腹立つことにそりゃ驚いたといいながら、天をあおいで両手を広げて肩をすくめてくれた。
「別にふざけてないわよ。聖女は慈悲深いの。こんな戦争は終わらせたい。だけど、怪我人は見捨てられない。だ・か・ら・来たの。怪我人の所に連れて行って。それからこの男は護衛よ。馬の番をして貰うわ」と言うとリックが
「ちょっ聖女様」といやそうな顔をした。
その間も頭だった男はわたしを見ていたが
「わかった。頼む。怪我人が苦しんでいるのは本当だ。癒してくれるなら助かる」と言うと馬を返した。
わたしたちは彼を先頭に後ろに二人と並んで陣に入った。
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