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ギルドマスターと王太子 ギルドマスター目線

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やはり、王族だの貴族だのって言うのは、とんでもないやつらだった。

今日、「ティーナ、愛してる」「ティーナーーーー」「こいつ反省してるよ。ティナちゃん」とかの大声が聞こえたが、声はすれども姿はみえず。もしかして新手の魔物が町に侵入したかと駆けつけた所、町をうろついていた厄介なやつらが

「殿下」だの「閣下」だと言いながらなにかをつかまえていた。っていうかなにもいないよ・・な・・・

そろってあぶないやつらだと遠巻きにみていたら、だんだん捕まっていたものが見えて来た。

ふいに「ギルドマスターですね」と話しかけられた。騒ぎに気を取られてはいたせいか、気配に気付かなかった。

「お二人から内密で話があります」と言うと微妙に圧がかかった。

俺は思わず歩き出していた。ついてくる気配はなかったのだが、

ギルドマスターの部屋にはいると、その男も入ってきた。

「厳密にはお一人だけです。お一人は落ち着かれるまで責任を持って隔離いたします」と言い終わった時

「隔離ってひどい言い方だね。大事な親友だよ」にまにま笑いながら入って来た金髪の男は

「時間がないから、すぐに話そう。ギルドがポーション不足で困っていたとは知らなかったんだ。すぐに薬師を派遣するよ。だってわからないだろ。ギルドって閉鎖的なんだもの」

「そのような・・・・」

「そうかい、誤解があったんだね、お互いに。これからは親しく交流したほうがいいね。連絡係を置いたほうがいいね。国でもギルドへ予算を計上するよ。特に今回の・・・・火を吹くなんてすごいね・・・・でも討伐したんだね・・・・たまたまティーナがいて良かったよ。公爵夫人がたまたま居合わせて、支援をしたとはね・・・聞いていると思うけど二人に行き違いがあってね。行動的な夫人は逃げ出しちゃって・・・・すぐにでも親友の腕のなかに連れ戻したいけど・・・・困っているギルドの事を知っちゃたからね・・・・そりゃ国も悪いよ・・・・いくらギルドが冷たく拒否しても、もっと支援すればよかったよね。あと、国も利益を考えるとね、公爵夫人が新しい薬草と言っていいのかな。王宮薬師も知らないことを教えて貰っているようなんだよね。それってすごくいい事だよね。親友は僕が必死に押さえているから、ティーナが知識を得られるようにしてくれると助かるかなって。メガント・タウンもいい所みたいだから夫人は楽しく過ごせるだろうね・・・・タイミングを見て親友が迎えに行くけどね」

「・・・・ご支援に感謝します・・・」

「運営に口をだすつもりはないから、今まで通りでよろしくね」

「じゃ、そろそろ親友が来るから、殴られてやって。悪いね」


「貴様!ティーナを」殴るなら最後まで言ってからにして欲しかった・・・・なんて言いたかったの?

それからティーナのポーション最高だ。
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