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半分成功? ティーナ目線

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あれ? 魔物が最初に戻っていた。増えた分が抜けたってことだね。

たまたま目撃した職員さんによると、ごそっと音がしたと思うくらい、一度に抜けたらしい。

抜けた毛が置いてあるけど、もう一匹作れそう。


ハゲた人で実験したいけど駄目だし、せめてハゲの魔物で実験できたらと思うが、そんな魔物はいないよね。だけど毛生え薬ってことは生えればいいの?生えた毛の維持は要求されないのかしら。生えた毛が頭皮に残ってこそだよね・・・・

不完全だとわかったんだから、次行こうってことだ。まぁ今日は早く寝て明日の出発に備えよう。



マスターが馬車まで送ってくれて、一緒に行く副ギルドマスターに、嫌がられていた。

「それじゃ、マスターお世話になりました。・・・あっ毛生え薬忘れた。ギルドに置きっぱなし・・・・捨てといて下さい。そだ。羊に使えばいいかな・・・・」

「あぁちゃんと捨てとくから」

「はいーー元気で」と別れた。いい人だ。


「今日、泊まったらメガント・タウンですね。ギルドでちょっと働いて都会の女として、新しい生活ね」

「なに、するんだ」

「薬屋」

「そうだな。当たり前か」



今回の馬車は途中の休憩時間が長めにとってあって、ハーブを売ってる人とじっくり話せた。

とくに、ネバールと言う芋が興味深かった。薄い布に塗ると丈夫になってそれで籠を編んだりできるそうだ。

それに水に少量溶かした物を肌に塗ると肌を守ってくれるそうだ。刺のある果物を収穫するときに役立つらしい。

それって肌を丈夫にするってことかな・・・・この村でネバールと刺のある果物であるリンゴンを買うと馬車に戻った。
リンゴンはすりおろしたものを焼くとパンのようになるそうで、このあたりではよく食べられているらしい。


でもこれは刺が本当に痛そうだ。



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