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終点が・・・・・

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あのおじさんの名前はメーソンさんというらしい。終点の町で大工さんをやっているそうだ。

終点と言えば、眠らない町、国一番の歓楽街のある大都会。そこでお店を持ってるなんて、けっこう遣手なのかも

メーソンさんはギルドで鑑定して貰い安心したそうで、わたしにお金をくれた。王都の雑貨屋よりたくさんくれたので嬉しい、これで都会についてもなんとかやっていけそう。


いよいよ終点まであと二日の所まで来た。

「あぁメガントタウン楽しみーーー」と言うとメーソンさんが

「メガントタウンに行きたいのかい?」

「うん、行きたい、早くつかないかな」と言うと周りの人の様子がちょっと変になった。

「あのな、ティーナ。今向かっているのはメバンドタウンだ。メ・バ・ン・トだ」

「へ?」

「ちょうど王都から反対方向だね」

「はーーーーー」と力が抜けた。

「いい町だよ」

「近くにダンジョンが出来てね。最近。これから人が増えるよ」

「そんなーーーわたしは都会の女なのよ」

「そうだろうとも」

「わかる?」


わたしはがっかりして目をつぶっていたら眠ってしまったようだ。


町について起こされてぶすーーとして宿にはいった。確かに冒険者がたくさんいる。


終点は小さな町でこの町が流通の拠点なんだそうだ。

「ティーナはどうやって暮らして行くつもりかい?」

「薬屋」

「そうかい、この町でもいいし、メバントタウンまで行ってもいいよ。ティーナのポーションは冒険者の人気になると思うよ」

「一度、終点まで行ってみて決めるかな」

「うん、それがいい」

「雑貨屋にはハーブティ置いてる?」

「どうだろうね。でも薬師なら自分で栽培して」

「土いじり嫌いなの」最期まで言わせずに言い切った。

「嫌いなのか」

「薬草は冒険者に頼めばいいね」

「なるほど」

わたしはがっかりした気分とうれしい気分と旅がおわってさびしい気分とおなかがすいた気分で歩いた。



翌日は馬車がたくさん通っていた。前にも後ろにも。賑やかでこんな田舎だけど心が浮き立った。

「ちいさな家を持ってるんだけど、そこを借りないか?台所があるからポーションを作れるよ」

「いいお話です。見せてもらって決めます」


メバントタウンは小さい町なので、馬車をなかに乗り入れることができなかった。わたしは町の外で馬車を降りるとメーソンさんと並んで町にはいった。

町はにぎやかだった。立てかけの家がいくつかあった。これからの町って感じだ。そうだよね。冒険者が住む場所。使う武器。着る服。食べる場所。それらを作る人たちが集まってくるだろう。


「こっちだぞ」と呼ばれた。うっかり別の方向に向かっていた。

ほんとに小さな家があった。普通の家の作りでメーソンさんの家の隣だから安心と言えば安心・・・・頭に血が上って飛び出してきたけど孤児院から薬師の師匠の所に行き、王宮薬師になったからちょっと抜けてるような・・・・いや抜けてると思うから、メーソンさんがいてくれてよかったと思うかな・・・・


「今日はうちに泊まって、明日掃除して住み始めればいいよ」

「お願いします」とわたしは素直に返事が出来た。








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