王命なんて・・・・くそくらえですわ

ティーナは王宮薬師の下っ端だ。地下にある自室でポーションを作っている。自分ではそれなりの腕だと思っているが、助手もつけてもらえず一人で働いていた。

そんなティーナが王命で公爵と結婚することになった。驚くティーナに王太子は公爵がひとめぼれからだと言った。

ティーナだって女の子。その言葉が嬉しいし、婚姻届にサインするとき会った公爵はとても素敵だった。

だが、それからすぐに公爵は仕事だとかで一度も会いに来ない。

そのうえ、ティーナの給料の大半が公爵家に渡される事になった。ティーナにはいるのは端数の部分だ。

お貴族様っていうのはほんとに民から金とるしか考えてないねとティーナは諦めて休みの日も働いて食いつないだ。

だが、ある日ティーナがプッツンとなる出来事が起きた。

働いたって取り上げられるなら、働くもんかと仕事をやめて国一番の歓楽街のある町に向かう事にした。

「わたしは都会が似合う女だからね」


やがて愛しいティーナに会えると戻ってきたジルフォードは愕然とする。

そしてすぐに追いかけたいけどそれも出来ずに・・・・
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