わたしの運命の相手は輪廻を超えて会いに来てくれた。忘れていたけど覚えていた。

朝山みどり

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25 四年生の教室で

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レベッカが四年Aクラスに現れた日の四年生の混乱をレベッカは心から楽しんだ。

レベッカが、一年Eクラスに挨拶に行くと言うとリチャードは驚いたが、同行したいと言い出した。

だが、レベッカは
「お兄様は部外者ですわ。それに四年生の教室にも一人で行きたいですわ」とレベッカに言われてリチャードは引き下がった。

Eクラスで話をすると、みなは驚いたがすぐに納得した。

「レベッカ。少しだったけど、楽しかったよ」「残念だけど、レベッカだもんな」

「わたしも楽しかったです。食堂で会えます」と言うとレベッカは教室を後にした。

レベッカが四年生の教室に向かっていると、待っていた担任のルイーズ・デボラが現れた。
「おはようございます。デボラ先生」
「おはよう、レベッカ・ブルークリフさん」

二人は並んで歩いた。

「お兄様は一緒でないの?」

「はい、リチャード様は別でございます」とレベッカが答えると

「あっ・・・そうですか」とルイーズ・デボラは答えると

「あなたのことはレベッカさんと呼びますね。既にブルークリフさんがいますので」とルイーズが言うと
「はい、それでお願いします」とレベッカは答えた。

二人が教室に入って行くと、噂が本当だと全員が驚いた。

「レベッカ・ブルークリフさんです。この度、飛び級試験に合格してこのクラスに入りました。席は一番後ろの端に座って下さい」とルイーズが言うと

「はい」とだけ言ってレベッカが席に向かおうとすると

「どうして、無能が試験に合格したのですか?」と声がした。
レベッカは声の主を見て笑うと答えた。
「無能でもわかるほど、問題が簡単だったのです」
一瞬、クラスはシーンとなったが
「おまえはなんてことを言うんだ。ずる賢い手を使って、おれの婚約者になって、クラスまで追いかけて来るとは」と言う声がその静寂を破った。

「そんな無駄なことはしません。単なる政略結婚ですよ。でも殿下はわたしと接触したくないのですね。こういう公の場で表明して下さいまして助かりました。これからも今までと同じ薄い関係でいましょう」

そして、レベッカは席に座った。

今のことはなかったことにしよう。とルイーズは決めた。

レベッカが四年に飛び級した事実は子供を通じて親に広まった。

親世代はレベッカに魔力がなかったこと、加えてなんの勉強もせず無能だと言う噂は耳にしていた。ただ、噂を鵜呑みにすることはなかったが家庭教師のゴネリルが口にすること、実の妹が口にすることは直接耳にしている。おまけにレベッカは表に出てこない。学院にも入学しなかった。

そのレベッカが四年に飛び級。わけがわからなかった。そしてわけがわからなかった分、誰もが話題にしなかった。

その代わり、ドレスが噂になった。レベッカが着ていたドレスはマダム・ドレスの既製服。まぁ高い値段の物みたい。同じデザインの安い物を着ていた令嬢がいて、二人は親しく話をしていた。並んでいるのを見たけど、確かに同じデザインだった。

やっぱり、レベッカは無能でどうでもいい令嬢よ。だって公爵夫人とステラ様はマダム・ボーテ・メルバの注文品を着ているのにレベッカ様は既製品。レベッカ様が無能なのは明らかね。

当の公爵家には流れて来ないこの噂は、貴族から裕福な平民へ広がって行った。

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