25 / 31
25 四年生の教室で
しおりを挟む
レベッカが四年Aクラスに現れた日の四年生の混乱をレベッカは心から楽しんだ。
レベッカが、一年Eクラスに挨拶に行くと言うとリチャードは驚いたが、同行したいと言い出した。
だが、レベッカは
「お兄様は部外者ですわ。それに四年生の教室にも一人で行きたいですわ」とレベッカに言われてリチャードは引き下がった。
Eクラスで話をすると、みなは驚いたがすぐに納得した。
「レベッカ。少しだったけど、楽しかったよ」「残念だけど、レベッカだもんな」
「わたしも楽しかったです。食堂で会えます」と言うとレベッカは教室を後にした。
レベッカが四年生の教室に向かっていると、待っていた担任のルイーズ・デボラが現れた。
「おはようございます。デボラ先生」
「おはよう、レベッカ・ブルークリフさん」
二人は並んで歩いた。
「お兄様は一緒でないの?」
「はい、リチャード様は別でございます」とレベッカが答えると
「あっ・・・そうですか」とルイーズ・デボラは答えると
「あなたのことはレベッカさんと呼びますね。既にブルークリフさんがいますので」とルイーズが言うと
「はい、それでお願いします」とレベッカは答えた。
二人が教室に入って行くと、噂が本当だと全員が驚いた。
「レベッカ・ブルークリフさんです。この度、飛び級試験に合格してこのクラスに入りました。席は一番後ろの端に座って下さい」とルイーズが言うと
「はい」とだけ言ってレベッカが席に向かおうとすると
「どうして、無能が試験に合格したのですか?」と声がした。
レベッカは声の主を見て笑うと答えた。
「無能でもわかるほど、問題が簡単だったのです」
一瞬、クラスはシーンとなったが
「おまえはなんてことを言うんだ。ずる賢い手を使って、おれの婚約者になって、クラスまで追いかけて来るとは」と言う声がその静寂を破った。
「そんな無駄なことはしません。単なる政略結婚ですよ。でも殿下はわたしと接触したくないのですね。こういう公の場で表明して下さいまして助かりました。これからも今までと同じ薄い関係でいましょう」
そして、レベッカは席に座った。
今のことはなかったことにしよう。とルイーズは決めた。
レベッカが四年に飛び級した事実は子供を通じて親に広まった。
親世代はレベッカに魔力がなかったこと、加えてなんの勉強もせず無能だと言う噂は耳にしていた。ただ、噂を鵜呑みにすることはなかったが家庭教師のゴネリルが口にすること、実の妹が口にすることは直接耳にしている。おまけにレベッカは表に出てこない。学院にも入学しなかった。
そのレベッカが四年に飛び級。わけがわからなかった。そしてわけがわからなかった分、誰もが話題にしなかった。
その代わり、ドレスが噂になった。レベッカが着ていたドレスはマダム・ドレスの既製服。まぁ高い値段の物みたい。同じデザインの安い物を着ていた令嬢がいて、二人は親しく話をしていた。並んでいるのを見たけど、確かに同じデザインだった。
やっぱり、レベッカは無能でどうでもいい令嬢よ。だって公爵夫人とステラ様はマダム・ボーテ・メルバの注文品を着ているのにレベッカ様は既製品。レベッカ様が無能なのは明らかね。
当の公爵家には流れて来ないこの噂は、貴族から裕福な平民へ広がって行った。
レベッカが、一年Eクラスに挨拶に行くと言うとリチャードは驚いたが、同行したいと言い出した。
だが、レベッカは
「お兄様は部外者ですわ。それに四年生の教室にも一人で行きたいですわ」とレベッカに言われてリチャードは引き下がった。
Eクラスで話をすると、みなは驚いたがすぐに納得した。
「レベッカ。少しだったけど、楽しかったよ」「残念だけど、レベッカだもんな」
「わたしも楽しかったです。食堂で会えます」と言うとレベッカは教室を後にした。
レベッカが四年生の教室に向かっていると、待っていた担任のルイーズ・デボラが現れた。
「おはようございます。デボラ先生」
「おはよう、レベッカ・ブルークリフさん」
二人は並んで歩いた。
「お兄様は一緒でないの?」
「はい、リチャード様は別でございます」とレベッカが答えると
「あっ・・・そうですか」とルイーズ・デボラは答えると
「あなたのことはレベッカさんと呼びますね。既にブルークリフさんがいますので」とルイーズが言うと
「はい、それでお願いします」とレベッカは答えた。
二人が教室に入って行くと、噂が本当だと全員が驚いた。
「レベッカ・ブルークリフさんです。この度、飛び級試験に合格してこのクラスに入りました。席は一番後ろの端に座って下さい」とルイーズが言うと
「はい」とだけ言ってレベッカが席に向かおうとすると
「どうして、無能が試験に合格したのですか?」と声がした。
レベッカは声の主を見て笑うと答えた。
「無能でもわかるほど、問題が簡単だったのです」
一瞬、クラスはシーンとなったが
「おまえはなんてことを言うんだ。ずる賢い手を使って、おれの婚約者になって、クラスまで追いかけて来るとは」と言う声がその静寂を破った。
「そんな無駄なことはしません。単なる政略結婚ですよ。でも殿下はわたしと接触したくないのですね。こういう公の場で表明して下さいまして助かりました。これからも今までと同じ薄い関係でいましょう」
そして、レベッカは席に座った。
今のことはなかったことにしよう。とルイーズは決めた。
レベッカが四年に飛び級した事実は子供を通じて親に広まった。
親世代はレベッカに魔力がなかったこと、加えてなんの勉強もせず無能だと言う噂は耳にしていた。ただ、噂を鵜呑みにすることはなかったが家庭教師のゴネリルが口にすること、実の妹が口にすることは直接耳にしている。おまけにレベッカは表に出てこない。学院にも入学しなかった。
そのレベッカが四年に飛び級。わけがわからなかった。そしてわけがわからなかった分、誰もが話題にしなかった。
その代わり、ドレスが噂になった。レベッカが着ていたドレスはマダム・ドレスの既製服。まぁ高い値段の物みたい。同じデザインの安い物を着ていた令嬢がいて、二人は親しく話をしていた。並んでいるのを見たけど、確かに同じデザインだった。
やっぱり、レベッカは無能でどうでもいい令嬢よ。だって公爵夫人とステラ様はマダム・ボーテ・メルバの注文品を着ているのにレベッカ様は既製品。レベッカ様が無能なのは明らかね。
当の公爵家には流れて来ないこの噂は、貴族から裕福な平民へ広がって行った。
154
あなたにおすすめの小説
婚約破棄から50年後
あんど もあ
ファンタジー
王立学園の卒業パーティーで、王子が婚約者に婚約破棄を宣言した。王子は真に愛する女性と結ばれ、めでたしめでたし。
そして50年後、王子の孫の王子は、婚約破棄された女性の孫と婚約する事に。そこで明かされた婚約破棄の真実とは。
悪役令嬢は永眠しました
詩海猫(8/29書籍発売)
ファンタジー
「お前のような女との婚約は破棄だっ、ロザリンダ・ラクシエル!だがお前のような女でも使い道はある、ジルデ公との縁談を調えてやった!感謝して公との間に沢山の子を産むがいい!」
長年の婚約者であった王太子のこの言葉に気を失った公爵令嬢・ロザリンダ。
だが、次に目覚めた時のロザリンダの魂は別人だった。
ロザリンダとして目覚めた木の葉サツキは、ロザリンダの意識がショックのあまり永遠の眠りについてしまったことを知り、「なぜロザリンダはこんなに努力してるのに周りはクズばっかりなの?まかせてロザリンダ!きっちりお返ししてあげるからね!」
*思いつきでプロットなしで書き始めましたが結末は決めています。暗い展開の話を書いているとメンタルにもろに影響して生活に支障が出ることに気付きました。定期的に強気主人公を暴れさせないと(?)書き続けるのは不可能なようなのでメンタル状態に合わせて書けるものから書いていくことにします、ご了承下さいm(_ _)m
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
完結 冗談で済ますつもりでしょうが、そうはいきません。
音爽(ネソウ)
恋愛
王子の幼馴染はいつもわがまま放題。それを放置する。
結婚式でもやらかして私の挙式はメチャクチャに
「ほんの冗談さ」と王子は軽くあしらうが、そこに一人の男性が現れて……
はっきり言ってカケラも興味はございません
みおな
恋愛
私の婚約者様は、王女殿下の騎士をしている。
病弱でお美しい王女殿下に常に付き従い、婚約者としての交流も、マトモにしたことがない。
まぁ、好きになさればよろしいわ。
私には関係ないことですから。
冷遇王妃はときめかない
あんど もあ
ファンタジー
幼いころから婚約していた彼と結婚して王妃になった私。
だが、陛下は側妃だけを溺愛し、私は白い結婚のまま離宮へ追いやられる…って何てラッキー! 国の事は陛下と側妃様に任せて、私はこのまま離宮で何の責任も無い楽な生活を!…と思っていたのに…。
好きな人に『その気持ちが迷惑だ』と言われたので、姿を消します【完結済み】
皇 翼
恋愛
「正直、貴女のその気持ちは迷惑なのですよ……この場だから言いますが、既に想い人が居るんです。諦めて頂けませんか?」
「っ――――!!」
「賢い貴女の事だ。地位も身分も財力も何もかもが貴女にとっては高嶺の花だと元々分かっていたのでしょう?そんな感情を持っているだけ時間が無駄だと思いませんか?」
クロエの気持ちなどお構いなしに、言葉は続けられる。既に想い人がいる。気持ちが迷惑。諦めろ。時間の無駄。彼は止まらず話し続ける。彼が口を開く度に、まるで弾丸のように心を抉っていった。
******
・執筆時間空けてしまった間に途中過程が気に食わなくなったので、設定などを少し変えて改稿しています。
【完結】私は死んだ。だからわたしは笑うことにした。
彩華(あやはな)
恋愛
最後に見たのは恋人の手をとる婚約者の姿。私はそれを見ながら階段から落ちた。
目を覚ましたわたしは変わった。見舞いにも来ない両親にー。婚約者にもー。わたしは私の為に彼らをやり込める。わたしは・・・私の為に、笑う。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる