32 / 32
29 再会 ルーク目線
しおりを挟む
フェルナンドは僕の部屋まで一緒に来た。どうやってみんなを納得させたのか分からないが、フェルナンドは僕の護衛兼侍従になっている。
だから、部屋に戻ると、ちょっとぼーーとしていた僕をソファに座らせるとお風呂の準備を始めた。
僕はもともと、侍従などいなくても自分のことは自分で出来るから、侍従はいらないと断ったのだが、フェルナンドは神子に侍従は必要だが、へたな侍従をつけると神子が返って危険だから、自分が侍従もやると言いはったのだ。
隊長が
「それもそうだ。頼む。フェルナンド」と言ったせいでフェルナンドは護衛兼侍従におさまった。それで昼間も夜も僕と一緒だ。
フェルナンドのことは好きだよ。好きだけど、別にお風呂の世話を焼いて貰わなくても・・・貰いたくない。
それにお風呂で僕を洗うのだ。凄く恥ずかしい。侍従だから当たり前ですとか・・・侍従なんて振りだって言ってたのに・・・
「神子様、ルーク。ゆったりして寝ててもいいですよ」なんて言われても、緊張しちゃって無理!
だけど、二回程、寝ちゃったことがあって、今日もなんだか、寝ちゃいそうで心配だから・・・
僕は気を張ってお風呂に入った。特にさっきあんなことをしちゃったから・・・凄く不安!
気を張っていたんだよ。だけど寝ちゃたみたいで、僕はベッドで目を覚ました。
僕は身支度をしてストレッチと体操で体をほぐした。
朝食をすませたら、王宮を散歩することにした。どこにでも行っていいと許可は出ている。城からの護衛は断っているので、フェルナンドと二人でゆっくりと歩く。
僕は人を探しながら歩いている。そう、僕を助けて、城から脱出させてくれた三人。
いた。よかった。ジョンが飼い葉を運んでいる。フェルナンドに「彼だ」と囁くと僕はゆっくりとジョンに近づいた。
「ジョン」と声をかけると「?」と僕を見た。僕だとわかると声を出しそうになったが、ぐっと抑えて
「色男、帰ってきたんだな」と言った。
「うん、無事に、これも三人のおかげだ。みんなは?」と聞くと
「どうにか元気だ」と返事があった。
「三人とゆっくり話したい」と言うとジョンは少し考えて
「小屋で待っていてくれ」と言うと鍵を渡してくれた。
「ありがとう。差し入れを持って行くから」と言うとジョンは嬉しそうに笑った。
だから、部屋に戻ると、ちょっとぼーーとしていた僕をソファに座らせるとお風呂の準備を始めた。
僕はもともと、侍従などいなくても自分のことは自分で出来るから、侍従はいらないと断ったのだが、フェルナンドは神子に侍従は必要だが、へたな侍従をつけると神子が返って危険だから、自分が侍従もやると言いはったのだ。
隊長が
「それもそうだ。頼む。フェルナンド」と言ったせいでフェルナンドは護衛兼侍従におさまった。それで昼間も夜も僕と一緒だ。
フェルナンドのことは好きだよ。好きだけど、別にお風呂の世話を焼いて貰わなくても・・・貰いたくない。
それにお風呂で僕を洗うのだ。凄く恥ずかしい。侍従だから当たり前ですとか・・・侍従なんて振りだって言ってたのに・・・
「神子様、ルーク。ゆったりして寝ててもいいですよ」なんて言われても、緊張しちゃって無理!
だけど、二回程、寝ちゃったことがあって、今日もなんだか、寝ちゃいそうで心配だから・・・
僕は気を張ってお風呂に入った。特にさっきあんなことをしちゃったから・・・凄く不安!
気を張っていたんだよ。だけど寝ちゃたみたいで、僕はベッドで目を覚ました。
僕は身支度をしてストレッチと体操で体をほぐした。
朝食をすませたら、王宮を散歩することにした。どこにでも行っていいと許可は出ている。城からの護衛は断っているので、フェルナンドと二人でゆっくりと歩く。
僕は人を探しながら歩いている。そう、僕を助けて、城から脱出させてくれた三人。
いた。よかった。ジョンが飼い葉を運んでいる。フェルナンドに「彼だ」と囁くと僕はゆっくりとジョンに近づいた。
「ジョン」と声をかけると「?」と僕を見た。僕だとわかると声を出しそうになったが、ぐっと抑えて
「色男、帰ってきたんだな」と言った。
「うん、無事に、これも三人のおかげだ。みんなは?」と聞くと
「どうにか元気だ」と返事があった。
「三人とゆっくり話したい」と言うとジョンは少し考えて
「小屋で待っていてくれ」と言うと鍵を渡してくれた。
「ありがとう。差し入れを持って行くから」と言うとジョンは嬉しそうに笑った。
348
お気に入りに追加
886
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(18件)
あなたにおすすめの小説

光る穴に落ちたら、そこは異世界でした。
みぃ
BL
自宅マンションへ帰る途中の道に淡い光を見つけ、なに? と確かめるために近づいてみると気付けば落ちていて、ぽん、と異世界に放り出された大学生が、年下の騎士に拾われる話。
生活脳力のある主人公が、生活能力のない年下騎士の抜けてるとこや、美しく格好いいのにかわいいってなんだ!? とギャップにもだえながら、ゆるく仲良く暮らしていきます。
何もかも、ふわふわゆるゆる。ですが、描写はなくても主人公は受け、騎士は攻めです。

主人公のライバルポジにいるようなので、主人公のカッコ可愛さを特等席で愛でたいと思います。
小鷹けい
BL
以前、なろうサイトさまに途中まであげて、結局書きかけのまま放置していたものになります(アカウントごと削除済み)タイトルさえもうろ覚え。
そのうち続きを書くぞ、の意気込みついでに数話分投稿させていただきます。
先輩×後輩
攻略キャラ×当て馬キャラ
総受けではありません。
嫌われ→からの溺愛。こちらも面倒くさい拗らせ攻めです。
ある日、目が覚めたら大好きだったBLゲームの当て馬キャラになっていた。死んだ覚えはないが、そのキャラクターとして生きてきた期間の記憶もある。
だけど、ここでひとつ問題が……。『おれ』の推し、『僕』が今まで嫌がらせし続けてきた、このゲームの主人公キャラなんだよね……。
え、イジめなきゃダメなの??死ぬほど嫌なんだけど。絶対嫌でしょ……。
でも、主人公が攻略キャラとBLしてるところはなんとしても見たい!!ひっそりと。なんなら近くで見たい!!
……って、なったライバルポジとして生きることになった『おれ(僕)』が、主人公と仲良くしつつ、攻略キャラを巻き込んでひっそり推し活する……みたいな話です。
本来なら当て馬キャラとして冷たくあしらわれ、手酷くフラれるはずの『ハルカ先輩』から、バグなのかなんなのか徐々に距離を詰めてこられて戸惑いまくる当て馬の話。
こちらは、ゆるゆる不定期更新になります。

なんでも諦めてきた俺だけどヤンデレな彼が貴族の男娼になるなんて黙っていられない
迷路を跳ぶ狐
BL
自己中な無表情と言われて、恋人と別れたクレッジは冒険者としてぼんやりした毎日を送っていた。
恋愛なんて辛いこと、もうしたくなかった。大体のことはなんでも諦めてのんびりした毎日を送っていたのに、また好きな人ができてしまう。
しかし、告白しようと思っていた大事な日に、知り合いの貴族から、その人が男娼になることを聞いたクレッジは、そんなの黙って見ていられないと止めに急ぐが、好きな人はなんだか様子がおかしくて……。

自己評価下の下のオレは、血筋がチートだった!?
トール
BL
一般家庭に生まれ、ごく普通の人生を歩んで16年。凡庸な容姿に特出した才もない平凡な少年ディークは、その容姿に負けない平凡な毎日を送っている。と思っていたのに、周りから見れば全然平凡じゃなかった!?
実はこの世界の創造主(神王)を母に持ち、騎士団の師団長(鬼神)を父に持つ尊い血筋!? 両親の素性を知らされていない世間知らずな少年が巻き起こすドタバタBLコメディー。
※「異世界で神様になってたらしい私のズボラライフ」の主人公の息子の話になります。
こちらを読んでいなくても楽しめるように作っておりますが、親の話に興味がある方はぜひズボラライフも読んでいただければ、より楽しめる作品です。

兄たちが弟を可愛がりすぎです
クロユキ
BL
俺が風邪で寝ていた目が覚めたら異世界!?
メイド、王子って、俺も王子!?
おっと、俺の自己紹介忘れてた!俺の、名前は坂田春人高校二年、別世界にウィル王子の身体に入っていたんだ!兄王子に振り回されて、俺大丈夫か?!
涙脆く可愛い系に弱い春人の兄王子達に振り回され護衛騎士に迫って慌てていっもハラハラドキドキたまにはバカな事を言ったりとしている主人公春人の話を楽しんでくれたら嬉しいです。
1日の話しが長い物語です。
誤字脱字には気をつけてはいますが、余り気にしないよ~と言う方がいましたら嬉しいです。

突然異世界転移させられたと思ったら騎士に拾われて執事にされて愛されています
ブラフ
BL
学校からの帰宅中、突然マンホールが光って知らない場所にいた神田伊織は森の中を彷徨っていた
魔獣に襲われ通りかかった騎士に助けてもらったところ、なぜだか騎士にいたく気に入られて屋敷に連れて帰られて執事となった。
そこまではよかったがなぜだか騎士に別の意味で気に入られていたのだった。
だがその騎士にも秘密があった―――。
その秘密を知り、伊織はどう決断していくのか。

前世である母国の召喚に巻き込まれた俺
るい
BL
国の為に戦い、親友と言える者の前で死んだ前世の記憶があった俺は今世で今日も可愛い女の子を口説いていた。しかし何故か気が付けば、前世の母国にその女の子と召喚される。久しぶりの母国に驚くもどうやら俺はお呼びでない者のようで扱いに困った国の者は騎士の方へ面倒を投げた。俺は思った。そう、前世の職場に俺は舞い戻っている。

僕はただの妖精だから執着しないで
ふわりんしず。
BL
BLゲームの世界に迷い込んだ桜
役割は…ストーリーにもあまり出てこないただの妖精。主人公、攻略対象者の恋をこっそり応援するはずが…気付いたら皆に執着されてました。
お願いそっとしてて下さい。
♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎
多分短編予定
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
フェルナンドが傍にいるからまだいいものの、ルークを追って王族も神官もうざいのばかりで大変ですね
ミツルギが痛い目にあったのはざまあですが、体は本人のじゃないので心配ですね…
ミツルギがいつまでも猫被っていられるわけないだろーなー。
しょぼしょぼ能力しかない自分に苛ついて、八つ当たりで王子をいたぶってたりしてないかな? ちょこっと覗いてみたいかも。
続き楽しみにしてます。
作者様!ありがとうございます!!
続きが読めるなんて嬉しすぎるし願いが届くと思わなかったので情緒がおかしくなり目が滑って冒頭3行をエンドレスしまくりやっと読めたと思ったらミツルギのザマァが始まりそうで更にこの作品面白くなってまいりました!!興奮冷めやらぬまま再開の喜びを伝えたくコメントさせて頂いております。
もしかして先日の私のコメントが止まっていた物語を動き出す一助になれたのでは?頭の中がわっしょいわっしょいしています
単純でおめでたい読者ですがこれからも応援しています!!
普段はコメントをしないのですがどうしても喜びを伝えたく失礼致しました
作者様に感謝!!!
作者様本当にありがとうございます!!!