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20 神子の手配書
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俺は、魔獣の襲撃の後始末に追われてルークの護衛を休んでいる。後始末で一番面倒なのが騎士団の魔法士の相手なのは誤算だ。
倒した魔獣の素材はできるだけ回収したい。そこはギルドマスターが指示している。矢なども回収してもらったが魔法士のひとりが矢に残っている付与に気づいたのだ。
「攻撃力増加、命中精度増加、ここまではわかります。ですけどかすかに浄化が入っています。浄化って言いますけど聖魔法の浄化ですよ・・・・誰が付与をしたんですか?瘴気に当たって凶暴になっているのに、意外に早く討伐できたのはこれが原因ですね。このような・・・・神子の能力がこれだと言われています。これができるものはすぐにでも保護して・・・・」
「わからないよ。そもそも矢に付与があるとは・・・・確かに矢がよくあたるなって思ったけど・・・・冒険者の腕がいいと思ったし・・・」
俺はこう言うと騎士団の追求を誤魔化した。
騎士団は俺の意見を入れて、外壁のまわりに深い穴をいくつか掘ってくれた。
掘り出した土はそばに積み上げて、それは防壁となった。
次の魔獣の襲来は確定している。ただ、それが来週なのか、一月後なのかわからないだけだ。
騎士団は仕事を終え次の町に向かうが
「見つかるまでわたしはここに残ります。逃すわけにいきません」
こんなふざけた事を言うと、魔法士のローレンス・ブルーホークは冒険者としてここに残った。
腕の良さと愛想のよい所から、いくつかのパーティに誘われていたが、あの大剣の男のパーティに入ったようだ。
ルークは護衛の俺が忙しくなった事から、以前のように一人で薬草を取りに行っているようだ。
薬師ギルドもルークが、取って来たものなら、すべて買い取るようになったので、ルークは依頼の確認をせずに直接、森に行き夕方早い時間に戻って来る。
買取の時に俺は必ず顔を出して、ルークと少し話すが、時間がなくて忙しい。
そんな時王宮に呼ばれた。留守にするのは気が向かないが、仕方ない。
急ぎだと言うのはわかっていたが、夕方ルークが戻ってくるのを待って顔をみてから出発した。
ルークが寂しくなるって言ってくれるかなと期待したが、気をつけるようとしか言ってくれなかった。
うん、俺は気をつける。だからルークも気を付けるんだよ。
王宮で俺を待っていたのは、思いがけない知らせだった。
やはり、うわさ通りハイタック王国は神子の召喚をしたということだ。
その時、手違いがあり二人召喚してしまった。そのうちのひとりが逃げ出してしまった。
その一人を見つけ保護して欲しいという願いが全世界の神殿に出されたと言うのだ。
その時俺の頭にルークが浮かんだ。異世界の貴族なら、あのずらり並んだカトラリーも、胡椒もコーヒーも驚かないだろう。
似顔絵もなんとなく似ている。少し髪の色と目の色が違うが・・・・・
だが、浄化の力が矢にあったとローレンスが言っていたな。これはあたりのような気がする。
早く戻らないと、いろいろ危ない。俺はすぐに戻ろうとした。しかし、従姉妹とその知り合いが、訪ねてきてお茶会が開かれた。
翌日は買い物に付き合えとか、喚きたくなった。
その上、俺が、女共に悩まされている間に、マーシャルのやつがギルドに向かっていた。
残された手紙には、今後に備えて勉強の為に出発する。経験のある騎士団と一緒だから、心配するなとあった。
やられた!!!!
あいつは、王位継承権を放棄しているのに、なにかと俺に絡んでくるやつだ。
絶対、ルークになにかする。俺もすぐに出発した。
倒した魔獣の素材はできるだけ回収したい。そこはギルドマスターが指示している。矢なども回収してもらったが魔法士のひとりが矢に残っている付与に気づいたのだ。
「攻撃力増加、命中精度増加、ここまではわかります。ですけどかすかに浄化が入っています。浄化って言いますけど聖魔法の浄化ですよ・・・・誰が付与をしたんですか?瘴気に当たって凶暴になっているのに、意外に早く討伐できたのはこれが原因ですね。このような・・・・神子の能力がこれだと言われています。これができるものはすぐにでも保護して・・・・」
「わからないよ。そもそも矢に付与があるとは・・・・確かに矢がよくあたるなって思ったけど・・・・冒険者の腕がいいと思ったし・・・」
俺はこう言うと騎士団の追求を誤魔化した。
騎士団は俺の意見を入れて、外壁のまわりに深い穴をいくつか掘ってくれた。
掘り出した土はそばに積み上げて、それは防壁となった。
次の魔獣の襲来は確定している。ただ、それが来週なのか、一月後なのかわからないだけだ。
騎士団は仕事を終え次の町に向かうが
「見つかるまでわたしはここに残ります。逃すわけにいきません」
こんなふざけた事を言うと、魔法士のローレンス・ブルーホークは冒険者としてここに残った。
腕の良さと愛想のよい所から、いくつかのパーティに誘われていたが、あの大剣の男のパーティに入ったようだ。
ルークは護衛の俺が忙しくなった事から、以前のように一人で薬草を取りに行っているようだ。
薬師ギルドもルークが、取って来たものなら、すべて買い取るようになったので、ルークは依頼の確認をせずに直接、森に行き夕方早い時間に戻って来る。
買取の時に俺は必ず顔を出して、ルークと少し話すが、時間がなくて忙しい。
そんな時王宮に呼ばれた。留守にするのは気が向かないが、仕方ない。
急ぎだと言うのはわかっていたが、夕方ルークが戻ってくるのを待って顔をみてから出発した。
ルークが寂しくなるって言ってくれるかなと期待したが、気をつけるようとしか言ってくれなかった。
うん、俺は気をつける。だからルークも気を付けるんだよ。
王宮で俺を待っていたのは、思いがけない知らせだった。
やはり、うわさ通りハイタック王国は神子の召喚をしたということだ。
その時、手違いがあり二人召喚してしまった。そのうちのひとりが逃げ出してしまった。
その一人を見つけ保護して欲しいという願いが全世界の神殿に出されたと言うのだ。
その時俺の頭にルークが浮かんだ。異世界の貴族なら、あのずらり並んだカトラリーも、胡椒もコーヒーも驚かないだろう。
似顔絵もなんとなく似ている。少し髪の色と目の色が違うが・・・・・
だが、浄化の力が矢にあったとローレンスが言っていたな。これはあたりのような気がする。
早く戻らないと、いろいろ危ない。俺はすぐに戻ろうとした。しかし、従姉妹とその知り合いが、訪ねてきてお茶会が開かれた。
翌日は買い物に付き合えとか、喚きたくなった。
その上、俺が、女共に悩まされている間に、マーシャルのやつがギルドに向かっていた。
残された手紙には、今後に備えて勉強の為に出発する。経験のある騎士団と一緒だから、心配するなとあった。
やられた!!!!
あいつは、王位継承権を放棄しているのに、なにかと俺に絡んでくるやつだ。
絶対、ルークになにかする。俺もすぐに出発した。
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