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これで終わり

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私は立ち上がると部屋をでた。


そう、これが私の考えた幕引き。

フレッドの事を愛していると二人を見た時に自覚した。でもその愛はそこで壊れた。許せない。愛していても許せない。愛しているから許せない。

怒りが私を支配した。私が我慢して許せば皆が幸せになる。義妹と婚約者が私を裏切ったときに周りはそう言った。

最後は笑顔で二人を祝福した。

でも傷は今でも心に残っている。二人にはその時の分まで償ってもらう。

フレッドは部長に紹介された私と結婚することに、打算がなかったとは思えない。私も計算した。穏やかな裕福な生活をおくれるとわかっていた。

フレッドは叔父の愛情を失うわけにはいかない。そうなると彼の生活は厳しいものになるから。

ナタリーが憎い・・・・押さえつけてもこの思いを消すことはできなかった。





お昼過ぎに部長に呼ばれた。

「お帰りなさい。部長」

「やぁベス。フレッドから聞いたよ。だけど惜しくて諦められない。君とも話をしたいと思って」

「部長、そうなんですよ。二人共同じようにおもって。ある意味すごく気が合うってことだなって笑ったんですよ」

「そうか、残念だけど二人がそういうなら仕方ないな。二人ともね。僕は幸せになって欲しいんだ。信頼できる伴侶に恵まれるっていうのは最大の幸せだと思うんだ。そっか・・・・そうなら仕方ないね」




私の生活は変わらない。私がお茶をいれてミランダが部長のお茶を運ぶし、エイミーも運ぶ。


ただ、私が席についたとき、ライリーは

「お茶、美味しいです」と言ってくる。



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