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勢揃いのお茶会
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楽しみにして行った、お茶会は別の意味で楽しかった。
優雅なお嬢さんをみながら、お菓子を食べるつもりだったんだけど、侍女長が逆襲して来た。
恥をかかせないように、個人的にやっつけたのに・・・・
それで遠慮なく、侍女長の乗っかて攻撃してきた、お嬢さんたちも泣かせてやった。
発端は、子爵家の子が聞えよがしに貴族出身ではない私のことを褒めたことだ。
「やはり、平民の方でないと野宿しながら、田舎を回って土にまみれて浄化のお仕事なんてできないですよね。魔力も慈悲の心もある、素養の深いお方が多いのに、異世界から丈夫な平民をお招きするなんて女神様、ミレディ様はよくお考えになって・・・・」
「そうですわね、わたくし、魔力はありますが、土の浄化なんてできませんわ」
「そこへいくと聖女様はたくましくて、平気で地面を触れますものね」
「この世界に『ノブレスオブリージュ』の概念はないですね。ほんとに遅れてる。わたくしびっくりしました」
と私がいいだしっぺの子爵家の小娘に向かって言うと
「尊敬する聖女様、なにかお気にさわる事を申しましたでしょうか?」
「いえ、この世界に誘拐されて来た時、私すごくいやだったんですよ。なんだかバイキンだらけで、消毒薬って言っても意味伝わらないし、石鹸も粗悪だし、シャンプーもコンディショナーもないし・・・・ほんとに遅れた世界で・・・帰りたくて、帰りたくて・・・・さんざん泣きました」
「聖女様ですもの。世の中の為にその力を・・・」と侍女長が言うのを遮って
「庶民の聖女の私でさえ、世の中の為にその力をだよね。貴族の家に生まれた者ってなにもしないの?王室は国民の為にいい政治とか・・・侍女長は泣く私に、聖女のくせにとか、聖女なのにとかばっかり言うし、お辞儀の仕方とか教えながらムチで叩くし、図書館で調べたら召喚された聖女って国王とおなじ身分なのよ。それを・・・貴族の家のものはなにもしないじゃない」
「勿論、貴族の家の発展の為に・・・・」
「領民じゃなく、自分の家の為か・・・・簡単なんだ・・・」
「なんですって・・・簡単じゃ・・・いい相手を見つけて跡取りを生む。立派な仕事が・・・」
「跡取りがお粗末だったら?」
「そんなことはありません」
「教会でバザーをしたり、民草の為に尽くしています」
「さきほどポーリー子爵令嬢が言った事は、言い方は悪かったけど、聖女様だからできたと褒めたんです。わたくしたちだって覚悟はできています。魔力はあるんですもの。ただ、力のある方にやっていただいたほうがいいから・・・」
「確かに役立たずの貴族ばっかりじゃないってことね。ここにいる皆さんは覚悟の魔力もあるんですね。確かに覚悟は必要よ。旅に侍女もつけてもらえなかったのよ」
「聖女様、お言葉ですが・・・二人・・・」
「あぁマチルダとエリシアね。貴族令嬢でしたね。侍女の仕事なんて最初からやらなかったけど。侍女長さんの推薦と本人の志願があったそうですね。侍女長さんの推薦だからと安心していたのに・・・なにもしてくれなかったわ・・・でも跡取りを作る努力はなさっていたわね。さすがは侍女長さんの推薦ですね」
なにもいえずに真っ赤になった侍女長さんを同情の目でみている王妃に向かって
「王妃殿下、エリシアさんはどなたを選ぶと思いますか?」と聞いた。
「聖女様、そのような事は・・・」
「そうでしたわ、ついポーリー子爵令嬢の言葉が引っかかって」
「わたくしはそんなつもりでは」とポーリーが言うので、
「そうなの、悪く取ってごめんなさいね。出自を馬鹿にされたと思ったものだから・・・だって皆さんとても綺麗にしてらしてさすがだなって思ってしまって・・・・そうね、マチルダさんは女神様から選ばれて辺境の地で聖女になりましたわ。ただ、ちょっと見苦しかったから、いやがって・・・・貴族なのに覚悟がないわねって思ったのよ。最後は納得しておとなしくなりましたけど」
「マチルダ様はご立派な方ですものね」と口々に言い合っていた。
このへんで私はお茶のおかわりをして、お菓子を楽しんだ。
優雅なお嬢さんをみながら、お菓子を食べるつもりだったんだけど、侍女長が逆襲して来た。
恥をかかせないように、個人的にやっつけたのに・・・・
それで遠慮なく、侍女長の乗っかて攻撃してきた、お嬢さんたちも泣かせてやった。
発端は、子爵家の子が聞えよがしに貴族出身ではない私のことを褒めたことだ。
「やはり、平民の方でないと野宿しながら、田舎を回って土にまみれて浄化のお仕事なんてできないですよね。魔力も慈悲の心もある、素養の深いお方が多いのに、異世界から丈夫な平民をお招きするなんて女神様、ミレディ様はよくお考えになって・・・・」
「そうですわね、わたくし、魔力はありますが、土の浄化なんてできませんわ」
「そこへいくと聖女様はたくましくて、平気で地面を触れますものね」
「この世界に『ノブレスオブリージュ』の概念はないですね。ほんとに遅れてる。わたくしびっくりしました」
と私がいいだしっぺの子爵家の小娘に向かって言うと
「尊敬する聖女様、なにかお気にさわる事を申しましたでしょうか?」
「いえ、この世界に誘拐されて来た時、私すごくいやだったんですよ。なんだかバイキンだらけで、消毒薬って言っても意味伝わらないし、石鹸も粗悪だし、シャンプーもコンディショナーもないし・・・・ほんとに遅れた世界で・・・帰りたくて、帰りたくて・・・・さんざん泣きました」
「聖女様ですもの。世の中の為にその力を・・・」と侍女長が言うのを遮って
「庶民の聖女の私でさえ、世の中の為にその力をだよね。貴族の家に生まれた者ってなにもしないの?王室は国民の為にいい政治とか・・・侍女長は泣く私に、聖女のくせにとか、聖女なのにとかばっかり言うし、お辞儀の仕方とか教えながらムチで叩くし、図書館で調べたら召喚された聖女って国王とおなじ身分なのよ。それを・・・貴族の家のものはなにもしないじゃない」
「勿論、貴族の家の発展の為に・・・・」
「領民じゃなく、自分の家の為か・・・・簡単なんだ・・・」
「なんですって・・・簡単じゃ・・・いい相手を見つけて跡取りを生む。立派な仕事が・・・」
「跡取りがお粗末だったら?」
「そんなことはありません」
「教会でバザーをしたり、民草の為に尽くしています」
「さきほどポーリー子爵令嬢が言った事は、言い方は悪かったけど、聖女様だからできたと褒めたんです。わたくしたちだって覚悟はできています。魔力はあるんですもの。ただ、力のある方にやっていただいたほうがいいから・・・」
「確かに役立たずの貴族ばっかりじゃないってことね。ここにいる皆さんは覚悟の魔力もあるんですね。確かに覚悟は必要よ。旅に侍女もつけてもらえなかったのよ」
「聖女様、お言葉ですが・・・二人・・・」
「あぁマチルダとエリシアね。貴族令嬢でしたね。侍女の仕事なんて最初からやらなかったけど。侍女長さんの推薦と本人の志願があったそうですね。侍女長さんの推薦だからと安心していたのに・・・なにもしてくれなかったわ・・・でも跡取りを作る努力はなさっていたわね。さすがは侍女長さんの推薦ですね」
なにもいえずに真っ赤になった侍女長さんを同情の目でみている王妃に向かって
「王妃殿下、エリシアさんはどなたを選ぶと思いますか?」と聞いた。
「聖女様、そのような事は・・・」
「そうでしたわ、ついポーリー子爵令嬢の言葉が引っかかって」
「わたくしはそんなつもりでは」とポーリーが言うので、
「そうなの、悪く取ってごめんなさいね。出自を馬鹿にされたと思ったものだから・・・だって皆さんとても綺麗にしてらしてさすがだなって思ってしまって・・・・そうね、マチルダさんは女神様から選ばれて辺境の地で聖女になりましたわ。ただ、ちょっと見苦しかったから、いやがって・・・・貴族なのに覚悟がないわねって思ったのよ。最後は納得しておとなしくなりましたけど」
「マチルダ様はご立派な方ですものね」と口々に言い合っていた。
このへんで私はお茶のおかわりをして、お菓子を楽しんだ。
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