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02 アルの日々
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目が覚めたのは普段より遅かったが、いつものように、体の調子を確認した。
おへその下あたりに、今日も本で読んだ魔力があるような気がした。魔力がないのに魔力を感じるのはなぜだ?
これは質問ノートにちゃんと書いてあるから、学院に行ったら質問するんだとアルは楽しみにしている。
それはお昼を過ぎると消えてなくなるから、早めに始めようと本で読んだ通りにそのかたまりを動かしてみる。
確かに移動していると思える。今日は、右の手の平の上に魔力のかたまりが乗せられた。
するとそれはなにかに吸われるように消えて行った。
今日はいっぱい魔力を意識したぞと思いながら、アルはエドに捕まるまえに町に行こうとエドの気配に気を配りながら、裏口から出て行った。
アルは働いている本屋にはいった。
「こんにちは、ライトさん」と声をかけると
「待ってたぞ。荷物が届いているから目録に加えてくれ」
「はい」がんばるぞと思いながら、木箱のなかを見た。
目録は本の著者の順番と題名の順番のものと、二種類作る。それに簡単に内容を書き添えるので、本を読む必要がある。
アルは本を全部テーブルに乗せた。全部で三十冊。古本と新刊本が混じっていた。
先ず、題名の順番に並べてノートに書いて行く。
次いで著者の順番に並べてノートに書いた。それが終わると読んでみたい順番に並べる。
魔力がなくても水を出してみよう。魔族の正体。ダンジョンに行って見た。学院図書目録。
取り敢えずこの四冊から始めようとアルは椅子に座ると読み始めた。売り物の本なので汚さないように気をつけて読んでいる。
自分のノートに水を出す方法を書き留めると、次は内容を簡単に目録に書いた。
「毎日、三十分、空のコップを見ながら水よ、出ろと祈る。十年ほどで水を出せる人がまれにいる。祈りの力を高める為に、走ったり、聖なる川の滝に打たれたりすると効果的」
この著者は自分自身が水を出せるようになったとは書いてないねとアルは思った。でも一度聖なる川に行ってみたいな・・・・確か・・・後で確認しよう。
魔族の正体は・・・・・謎!・・・・なんだ?これ・・・・わからないってわかったって事?
読みながら書き留めた自分のノートを見ながら・・・これは本当なのか?
目録にはまとめるのが大変だったが、こう書いた。正体は謎だが、人と外見が同じなのでそばにいてもわからないとされている。
「アル、がんばってるね、そろそろ終わりにしてお茶でもどうだい?スコーンもあるよ」
この「あるよ」って言い方をライトさんは気に入っていて、こういってアルに食べ物をすすめてくれる。
「子供と言うものはいつも腹が減ってるもんだ」と言ってはお代わりを出して来る。
家に戻ったアルは図書室に行った。確か聖なる川について書いた本があったと・・・・・
あったが、それはリバーサイドという町が聖なる川のそばにあるとだけ書いてあった。まんまじゃないかとアルは思ったが、リバーサイドの初代市長は魔族だったかも知れないと書いてあった。
今日は魔族の当たりかなとアルは思った。
魔族は人間に似てる。そばにいてもわからない。長く眠る。美形。とドアがノックされた。
ドアの外に食事が置いてあった。食べ終えるとアルはベッドに入った。
おへその下あたりに、今日も本で読んだ魔力があるような気がした。魔力がないのに魔力を感じるのはなぜだ?
これは質問ノートにちゃんと書いてあるから、学院に行ったら質問するんだとアルは楽しみにしている。
それはお昼を過ぎると消えてなくなるから、早めに始めようと本で読んだ通りにそのかたまりを動かしてみる。
確かに移動していると思える。今日は、右の手の平の上に魔力のかたまりが乗せられた。
するとそれはなにかに吸われるように消えて行った。
今日はいっぱい魔力を意識したぞと思いながら、アルはエドに捕まるまえに町に行こうとエドの気配に気を配りながら、裏口から出て行った。
アルは働いている本屋にはいった。
「こんにちは、ライトさん」と声をかけると
「待ってたぞ。荷物が届いているから目録に加えてくれ」
「はい」がんばるぞと思いながら、木箱のなかを見た。
目録は本の著者の順番と題名の順番のものと、二種類作る。それに簡単に内容を書き添えるので、本を読む必要がある。
アルは本を全部テーブルに乗せた。全部で三十冊。古本と新刊本が混じっていた。
先ず、題名の順番に並べてノートに書いて行く。
次いで著者の順番に並べてノートに書いた。それが終わると読んでみたい順番に並べる。
魔力がなくても水を出してみよう。魔族の正体。ダンジョンに行って見た。学院図書目録。
取り敢えずこの四冊から始めようとアルは椅子に座ると読み始めた。売り物の本なので汚さないように気をつけて読んでいる。
自分のノートに水を出す方法を書き留めると、次は内容を簡単に目録に書いた。
「毎日、三十分、空のコップを見ながら水よ、出ろと祈る。十年ほどで水を出せる人がまれにいる。祈りの力を高める為に、走ったり、聖なる川の滝に打たれたりすると効果的」
この著者は自分自身が水を出せるようになったとは書いてないねとアルは思った。でも一度聖なる川に行ってみたいな・・・・確か・・・後で確認しよう。
魔族の正体は・・・・・謎!・・・・なんだ?これ・・・・わからないってわかったって事?
読みながら書き留めた自分のノートを見ながら・・・これは本当なのか?
目録にはまとめるのが大変だったが、こう書いた。正体は謎だが、人と外見が同じなのでそばにいてもわからないとされている。
「アル、がんばってるね、そろそろ終わりにしてお茶でもどうだい?スコーンもあるよ」
この「あるよ」って言い方をライトさんは気に入っていて、こういってアルに食べ物をすすめてくれる。
「子供と言うものはいつも腹が減ってるもんだ」と言ってはお代わりを出して来る。
家に戻ったアルは図書室に行った。確か聖なる川について書いた本があったと・・・・・
あったが、それはリバーサイドという町が聖なる川のそばにあるとだけ書いてあった。まんまじゃないかとアルは思ったが、リバーサイドの初代市長は魔族だったかも知れないと書いてあった。
今日は魔族の当たりかなとアルは思った。
魔族は人間に似てる。そばにいてもわからない。長く眠る。美形。とドアがノックされた。
ドアの外に食事が置いてあった。食べ終えるとアルはベッドに入った。
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