アニメ最終回ミュージアム

2000年代

宇宙のステルヴィア

2003年4月2日 - 9月24日、全26話

原作：XEBEC

監督：佐藤竜雄

シリーズ構成：佐藤竜雄

脚本：佐藤竜雄、堺三保、大河内一楼、千葉克彦

キャラクターデザイン：うのまこと

メカニックデザイン：鷲尾直広


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「昔の皆さん、ありがとう。地球は元気です。私もなんとか元気です、今は西暦2356年…」

　宇宙に憧れている15歳の少女、片瀬志麻は、宇宙ステーション・ファウンデーションII、通称ステルヴィアで宇宙学園に入学することを決めて、一人宇宙に向けて旅立った。

　仲間たちとともに憧れのオーバビスマシンに搭乗し、才能を発揮する志麻。

　超新星爆発によって引き起こされたガンマ線バースト的現象によって壊滅的な打撃を受けた地球。

　人類はそこから見違えるほどの復興を遂げ、第2の災厄、超新星よりの衝撃波の到来に対し全人類を挙げての防御体制を築き上げていった。

　そして人類は超新星よりのセカンドウェーブは太陽系の各惑星に展開される巨大なバリアで防いだ。

　しかし次に全長35億kmの触れた物を原子レベルで分解し吸収するコズミックフラクチャー、宇宙ひもが太陽系に迫ってくる。

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　第26話「きらめきはこえ」

　大エネルギーのレーザーでコズミックフラクチャーを消滅させる作戦、人類存亡をかけたジェネシス・ミッションが始まった。

　コズミックフラクチャー上のあらゆるエネルギーが最低となる点にグレートウォールを発生させる程のエネルギーをぶつける作戦。

　光太は人類最高のパイロットとしてその迎撃にあたる。

　レーザーの射角調整に光太が操縦するインフィニティ、最低点の割り出しに志麻の操縦するアルキュオンが担当する。

　
　やよいたちは交換用ジェネレーターを届けるため志麻の元を目指す。

　一方、最前線ではケイティ編隊に守られながら、光太と志麻が一撃を決める時を待っていた。

　初弾は虚空を打ち失敗する。

　次で決めなければと苛立つ光太。

　光太を庇ってフラクチャーの重力変位に巻き込まれた志麻のアルキオンの機体は辛くも大破を免れた。




　アルキオンにジェネレーターを届けに来たアリサたち。

　レイラと共にケイティの操縦桿を握る白銀。

　ギリギリまでステルヴィアに留まり地球圏に向けてミッションの一部始終を伝えんとする大たち。

　フラクチャーに突入しステルヴィアは消滅する。

　志麻と光太を守るため、囮となるビッグ4とりんなたち。

　光太はプレッシャーで取り乱してしまいそうになる。

　が、その土壇場の局面で光太を励ましたのは、地道なプログラミングで目標点の修正を行っていた志麻だった。

　そこには、宇宙を感じることに目覚めた志麻の姿があった。

志麻「光太くん！頑張って！」

　視覚的に動作を補助するインターフェイスの中で、志麻の励ましの声がそのまま志麻の励ましの表情となる。

　光太の心には、星の道へ導く志麻の声が響く。

　光太はそれで腹が据わり見事にひもの弱点を打ち抜いて太陽系は救われる。


志麻（太陽系標準時２３５７年６月２３日。人類は生き残りました。そして、新たなる星の道のりへの旅立ちがここから…）


　２年後。

　志麻の弟とアリサの妹が再建されたステルヴィアに入学するため宇宙船FUJIYAMAで旅立つ。

　ステルヴィアで開かれる歓迎会ので代表としてスピーチをする志麻。

　ミッションのためインフィニティで飛行中の光太の元にも志麻のスピーチが聞こえてくる。

光太（離れていてもきらめきが聞こえる。きらめいて優しい志麻ちゃんの声だ）

志麻（光太くん、聞いてる？見てる？どんなに離れていたってどんなに見えなくたって私はあなたが好きです）

志麻「ようこそ！ステルヴィアへ」


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　宇宙を舞台にした学園物で隠れた名作SFです。

　戦う相手が宇宙人や怪獣ではなく超新星爆発の衝撃波や宇宙ひもという所が斬新でしたが、主人公の見せ場がプログラムしているところなのが地味でした。


　ずっとOPの映像が第１話、第２話の本編映像の使いまわしという手抜きOPでしたが、最終話のOPはこれまでの物語の総集編で「明日へのbrilliant road」の曲に合っていて好きでした。


　エンディング曲のangelaの「The end of the world」は今でもアニソンの中で一番好きです。

「The end of the world」と言ってもスキーター・デイヴィスでもカーペンターズでもありません。

　angelaと言ってもアンジェラ・アキではありません。

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声の出演

片瀬志麻：野中藍

音山光太：水島大宙

アリサ・グレンノース：松岡由貴

藤沢やよい：折笠富美子

栢山晶：田中理恵

小田原大：斎賀みつき

ピエール・タキダ：上田祐司

ジョイ・ジョーンズ：陶山章央

風祭りんな：広橋涼

町田初佳：豊口めぐみ

ケント・オースチン：岸尾大輔

笙人律夫：檜山修之

レイラ・バルト：進藤尚美

白銀迅雷：藤原啓治

リチャード・ジェイムズ：堀勝之祐

カール・ヒュッター：田中正彦

蓮花蓮：根谷美智子

織原道夫：屋良有作

片瀬海人：小杉十郎太