アニメ最終回ミュージアム

1990年代

21エモン

1991年5月2日～1992年3月26日、全39話

原作：藤子・F・不二雄

監督：原恵一

シリーズ構成：桶谷顕

脚本：桶谷顕、もとひら了、山本優

キャラクターデザイン：高倉佳彦

メカニックデザイン：荒川真嗣

音楽：田中公平


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　舞台は2051年の東京。

　地球は異星との交流が進み、多くの惑星から観光客が訪れる「宇宙観光時代」に突入していた。

　創業450年のホテル「つづれ屋」は昔ながらのアットホームなサービスが売りで、21エモンのパパは自ら空港に出向いて営業活動をしている。

　しかしゴージャスでハイテクなオリオンやギャラクシーといったホテルにお客を取られ、売り上げは芳しくない様子。

　オリオン社長の息子リゲルとギャラクシー社長の娘ルナといったクラスメイトに負けまいとある日エモンが招待した宇宙人の置き土産には、絶対生物・モンガーが入っていた。

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　第38話が実質の最終回だが、39話では21エモンが宇宙旅行に行った20年後の2071年の世界が描かれている。

　21エモンの息子・22エモンも父親同様宇宙に憧れており、家出して宇宙旅行をしようとしたところをゴンスケに見つかってしまう。

　そこでゴンスケやモンガーに22エモンが昔話を聞くといった形の総集編になっている。

　２０５１年５月２日、21エモンは宇宙旅行という夢を叶えるためある日の早朝に家出して密航を企てますが、お手伝いロボットのゴンスケに邪魔されて失敗してしまう。

　２０５１年５月１６日、お客様の忘れ物を届けにいって宇宙に出てしまった21エモンとモンガーは偶然宇宙海賊を退治する。

　２０５１年10月2５日、ソーラーヨットでガニメデに向かう途中木星に墜落しそうになる。

　そこに21エモンのパパとママも現れてつづれ屋がいかに伝統があるホテルかを語るのだった。

　１７５１年８月２９日、ジュゲム星の宇宙人チョーキューメイとモンガーの先祖が江戸時代、地球に遭難した時に
つづれ屋の人々は助けたのだった。

　次に、有名な宇宙探検家スカンレーがやってくる。

　スカンレーは２０５１年1２月１９日、宇宙の墓場サルガッソーでの冒険談を22エモンに聞かせる。

「スカンレーさん。エモンのみならず孫エモンまで宇宙に誘い出そうというのですか！？あなたのせいでエモンは宇宙探検家などという訳の分からないものになっておかげでつづれ屋は…！！」

　怒って興奮するパパ。

「まあまあ、ご主人。別に私は言い争いをするために来たわけではありません。実はエモンくんのシップが太陽系内に戻ってきていることをお知らせに来たのです」


　21エモンは宇宙探険家になっており妻のルナと一緒に宇宙を旅をしていたが、両親と息子を自らの宇宙船に招待したのだった。

　みんなはスカンレーの宇宙船に乗ってエモンの新しい宇宙船を観に行く。

　その巨大な宇宙船は移動可能なホテルだった。

　21エモンはレアストーンの鉱脈を発見してお金持ちになり、自分の宇宙船を「つづれ屋大宇宙支店」に改装して親子両方の夢を叶えたのだ。

　エモンの使っていた宇宙服を着た孫エモンはモンガーとゴエモンと共に両親が待つ宇宙船に向かって宇宙遊泳をするのだった。

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　自分の夢を捨てずに親の希望も叶え、自分の志が子供に受け継がれていくというラストは、今後の展開も希望を持たせてくれる気持ちの良いラストでした。

　全39話もあるためアニメオリジナルの話やキャラクターが多かったですが楽しいアニメでした。

　３０年後には21エモンのお話の時代になります。

　実際はどんな未来が私たちを待ち受けているのでしょうか？

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声の出演

21エモン(22エモン)：佐々木望

モンガー： 大谷育江

パパ：中庸助

ママ：松島みのり

ルナ：冬馬由美

ゴンスケ：龍田直樹

オナベ：肝付兼太

リゲル：真柴摩利

スカンレー：玄田哲章