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2000年代
最終兵器彼女
しおりを挟む2002年7月3日~10月9日、全13話。
原作:高橋しん
監督:加瀬充子
シリーズ構成:江良至
脚本:江良至
キャラクターデザイン:香川久
メカニックデザイン:神戸洋行
音楽:見良津健雄
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
シュウジとちせは、北海道の田舎町に住む高校3年生。
のろまで内気なちせは、前から憧れていた陸上部のシュウジにやっとの思いで告白。付き合うことに。
気弱で「ごめんなさい」が口癖のちせ、それをつい邪険に扱っては一人で後悔するシュウジ。
二人はどうやって付き合っていけばよいのかわからず、結局、交換日記を書くという、今時可愛らしいことから付き合いをスタートする。
ある日、突然、札幌が空爆される。
空を見上げるシュウジの前で、国籍不明の爆撃機が爆弾の雨を降らす。
それを迎え撃ち次々と撃墜する戦闘機の影に、不思議な胸騒ぎを覚えて駆け出したシュウジの前に降り立ったのは、身体から羽根と武器を生やした、ちせの姿だった。
とてつもない破壊力を持つ最終兵器に改造され、一向に明らかにならない戦争に駆り出されていくちせ。
シュウジはただ、ちせを見守ることしか出来なかった。
これはそんな二人の地球最後のラブストーリー。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
第13話「そして、ぼくたちは恋していく」
シュウジとちせは始めてキスをした展望台で再会する。
シュウジ(そして、この日僕らは何度も何度もお互いを慰めあった。そして疲れれば、まるで一つの身体のようにけっして離れまいと身を寄せ合い眠った)
目覚めたちせは展望台の床に文字を刻む。
「☆はじめて記念☆ シュウジ・ちせ」
これが二人がこの世界に刻んだ唯一の存在の証となる。
外国の敵がちせを殺して小樽を奪うために攻め寄せてくる。
他の世界は既に全て消滅しているのだ。
ちせは街の人々を、シュウジを守るために飛び立っていく。
しかし、ちせは守りきれなかった。
沖合いから巨大な津波が押し寄せてくる。
全てが消え去り、何もない真っ白な世界。
そこにシュウジだけが居る。
シュウジが砂を払いのけると、ちせが刻んだ「はじめて記念」の落書きが。
人類は、シュウジをのぞいて死滅したのだった。
絶望するシュウジ。
と、聞き覚えのある「ちせ」の声がする。
ちせはシュウジの心の中で呼んでいた。
ちせ(シュウちゃん、ごめんね。もうわたしはシュウちゃんの中にしかいない。これがわたしのせいいっぱい)
ちせ(やっとシュウちゃんをまもれたのに。ごめんね。もうキスもできない。さわったり・・・エッチなこともできない。ごめんね、シュウちゃん)
シュウジ「あほう!謝るなって!」
すると、そんな「ちせ」の姿が具現化し「シュウジ」の目の前に現れる。
ちせ「えっ?シュウちゃんの中に私。私、こんなにシュウちゃんの中に残っている。見える?私の姿?」
展望台に立つシュウジとちせ。
強く抱き合う二人。
ちせ「私、シュウちゃんの中にこんなにたくさん残ってる。こんなにたくさん・・・」
シュウジ(僕らは全ての営みを記憶し、その罪を全て背負って命が尽きるまで償い続ける)
シュウジ(僕は彼氏で、ちせは彼女だから。たとえそのうちの、ほんの一瞬のような時間でも共に寄り添い、生きよう)
シュウジ(ちせはかわいい。だが、のろい。チビだし、気が弱いし、おまけにドジっ子で成績も中の下。世界史だけが得意)
シュウジ(口癖は『ごめんなさい』。座右の銘は『強くなりたい』。僕の彼女)
シュウジ「なあ、ちせ。地球って本当にもう・・・」
ちせ「うん。終わっちゃった。もうシュウちゃんしかいない・・・」
シュウジ「そっか」
ちせ「ごめんね」
シュウジ「あほう!」
シュウジ(地球が最後に震える音。それがちせの心臓の音に聞こえた。それはこの星と僕らの、最後の精一杯の歌声。ラブソング)
シュウジ(僕たちは恋していく。生きてゆく)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
いわゆるセカイ系アニメの走りです。
何とも言えない切なさや絶望感。
でもそれがいい。
「最終兵器彼女 Another love song」というOVAもありますが、オリジナルストーリーで別物ですね。
実写映画版もありますが、もちろん観てません。
EDの「サヨナラ」は名曲です。
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声の出演
シュウジ:石母田史朗
ちせ:折笠富美子
テツ:三木眞一郎
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