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1980年代

銀河鉄道999

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 1978年9月14日~1981年3月26日、全113話 + テレビスペシャル3話。

 原作: 松本零士。

 脚本:山浦弘靖。

 演出:井内秀治。

 作画監督:内山まさゆき。

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第112話「青春の幻影 さらば999 前編」

 次回予告。

 メーテル、あなたは再び還っていくのか、少年の日の夢の中へ・・・。

 さらばメーテル、さらばスリーナイン。

 さらば少年の日の夢――――。

 次回の銀河鉄道999は、終点、“青春の幻影 さらば999 後編”に到着します。

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第113話「青春の幻影 さらば999 後編」


 星野鉄郎はメーテルと共に、機械の体をタダで手に入れられる終着駅「惑星プロメシューム」に到着する。

 そこで、ミライという女性の案内で 機械の世界を見る鉄郎。

 だが、機械人間の虚しさを知って、生身の人間のままでいることを決意する。


 鉄郎を機械人間にし、星を強化する道具として利用しようとしていた惑星の女王プロメシュームは、鉄郎を999ごとブラックホールで処刑することを決定する。


 さらに女王プロメシュームは、鉄郎を助けようとした娘のメーテルを牢獄に閉じ込める。


 しかし、牢獄から抜け出したメーテルは誘導波をカットし、鉄郎の乗る999は危機を脱出する。

メーテル「早く脱出するのよ。私はいつでもあなたの味方。さあ早く」


 メーテルを助けるため、鉄郎は再びプロメシュームの待つ惑星へ戻る。


 鉄郎は途中、彼の機械人間化任務に失敗した案内役のミライが、自殺しようとしているところに遭遇する。


 鉄郎はミライを救い、他人の命令に従うのが人生ではない、自分だけの未来があるはずだと諭す。

鉄郎「誰にだって自分の為に生きる権利があるんだよ。ミライっていう君の名前はぼくの未来じゃない、君の未来の為にあるんだ」


 後鉄郎はメーテルと合流する。

鉄郎「さあ早く、999へ戻ろうよ」

メーテル「先に行っててちょうだい、私にはやることがあるの」

鉄郎「やることって・・・。メーテル、まさかプロメシュームを?プロメシュームはメーテルのお母さんじゃないか!」


 メーテルの代わりにミライがプロメシュームに近づき、メーテルの父の魂が込められペンダントを奪って逃げる。


 追っ手に撃たれたミライ。

ミライ「私、自分の未来のためにやったのよ。あなたのおかげで本当に生きることがどういうことか、やっと分かった。ありがとう、鉄郎さん。素晴らしい未来を見つけてね」

 ミライは事切れる。


 惑星の中心部にカプセルを投げようとするメーテルの手をプロメシュームが掴む。

プロメシューム「この罪深い娘が、どうあってもこの母を殺そうというのか」

 苦しむメーテルの手からカプセルが落ち、鉄格子に引っ掛かる。


 鉄格子を鉄郎が撃ち、落下していくカプセル。

 マグマの中にカブセルが沈むと、地揺れが始まる。


 惑星の崩壊が始まり、プロメシュームは爆発の炎に包まれる。

プロメシューム「うわああああ、メーテル、動力炉を壊されたこの星はブラックホールに吸い込まれる。おまえたちも生きてこの星は出られぬ。わは、わはははは・・・」


メーテル「よく見ておきなさい、鉄郎。永遠の命を手に入れた者は、いざという時、何にもできないわ」

鉄郎「うん、こういうときは捨て身になれる僕たちのほうがはるかに強いんだね!」

 惑星が炎に包まれながら、ブラックホールへと落ちていく中、鉄郎とメーテルは999の待つプラットホームにたどり着き、999で脱出する。


 爆発しながらブラックホールに吸い込まれる惑星プロメシューム。


メーテル「昔は優しい母だった..鉄郎のお母さんに負けないくらい・・・。でも、この宇宙に永遠の理想卿を作ろうとしたときから、母は変わった。私から遠いところへ行ってしまった・・・。そして父からも・・・」

 家族が幸せだった日々を思い出しながら涙するメーテル。


 鉄郎は999に乗って地球に戻ることを決意する。

鉄郎「地球に帰り大変な事は分かってるさ。でも父さんや母さんの眠る地球を僕の手で素晴らしい大地にしてみせる」


 鉄郎の成長を感じたメーテルは、鉄郎にそっと口づけをする。

 そして、別の少年を未来に導くために、鉄郎の前から静かに去っていくのだった。


 999の座席に一人座った鉄郎は、メーテルの置手紙を見つける。

メーテル(鉄郎、とうとうお別れの日が来ました。あなたが独り立ちできた時が、あなたと私の別れの時でもあるのです。いつかは必ず、この日が来ることを覚悟しながら私は旅を続けてきました。辛く悲しく定められた旅を…)

メーテル(今私は、他の少年を未来に導くため、新たに旅立ちます。もう、二度と鉄郎に会うことはないでしょう。私はあなたの想い出を胸に、永遠の旅を続けます。果てしない旅を…。さようなら鉄郎。いつまでも元気で…。さようなら…)


 銀河特急777(プレアディス7号)に乗ったメーテルが遠ざかってゆく。


 走り出した999号からメーテルの乗った777号を見つめる鉄郎。


 777と999の軌道が別れ、二人は遠ざかってゆく。


 人は言う、
「999は少年の心の中を走っている列車だ」と。


 鉄郎は、ふと思う、
「鉄郎の旅は、はじめから鉄郎一人の旅ではなかったのだろうか」と。


 メーテルは 鉄郎の青春を支えた幻影。

 たくさんの若者の胸の中で生まれ、通り過ぎてゆく明日への夢。


 今、万感の想いを込めて汽笛が鳴る。

 さらば、鉄郎。さらば、メーテル。


 さらば銀河鉄道999。

 さらば、少年の日よ・・・ 。

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 主人公星野鉄郎の名前の由来は「星の鉄道」つまり「星の海を鉄道で行く少年」だそうです。

 鉄郎のCV野沢雅子さんはこれまで数え切れないほどの作品に出演してきましたが、特に思い入れの深い三作というのが「ドラゴンボール」、「ゲゲゲの鬼太郎」そして「銀河鉄道999」だそうです。

 女性声優として初めて少年役を演じたのが野沢さんです。

 最初はアニメではなく洋画の吹き替えだったそうですが、当時はテレビの吹き替えも生でつけていた時代。

 本物の子供にやらせるわけにはいかず、声帯の近い女性でということになったのです。

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声の出演

星野鉄郎:野沢雅子

メーテル:池田昌子

車掌:肝付兼太

プロメシューム:来宮良子
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