転生したら悪役から急遽ヒロインになりました

1日目(2)

  「あの、すみません。私の歳と、名前なんでしたっけ？」

唐突過ぎたかもしれない。 
   
「なに言ってるんですか～。お嬢様はエデル・カルロ様で、今年の3月に6回目の誕生日を迎えました。」

そう話し終えると自分の身支度が全て終わっていた。エデル・カルロ。聞いたことのある名前だな  と思いながら私は、自分の転生した姿を見ようと、鏡を見た。鏡に映っている自分を見てビックリした。まさかと思ったが、自分が前にやっていたゲームの悪令嬢の姿だった。 髪は銀色で、目は紫がかった黒。まさにゲームのキャラだった。

   「服の支度は、終わったから下がって」

私は頭の中を整理したいからメイド達を下がらせた。テーブルに、紙とペンを持って今の現状をまとめてみた。
 
     数時間後

私はどこで間違ってしまうのかを思い出しながら、その事も紙に書き、今自分が分かる事も書いていく。

         コンコン

私はとっさに紙とペンをベッドの下に隠した。

    「大丈夫？エデル。」

一瞬誰だろう？と思った。ハッ と頭の中に出てきた。エデル（私）の母、アリーシャ・カルロ！！見た目は可愛いらしが、意外と腹黒い。ゲーム内で色々あったっけ。

  「いきなり、メイドに自分の名前と歳を聞いて.....」
  
    「ええっと.....。大丈夫です。母上」

自分なりにエデルになりきったと思う。アリーシャは ホッ としたようでなにも言わず私の部屋を出た。

                 ダッダッダッダッ

私の部屋に近づいてくる。

     「エデルぅぅぅぅぅ～大丈夫なのかぁぁ～」

エデル（私）の父で、見た目はきつそうだが、実は親バカ。私の性格はよく父親似だと言われるが実は、母似なのだ。だからエデル（私）の性格はわがままで、腹黒いのだ...............ん？
なんでエデルの事も分かるのだろう？いろいろ考えていたら、急にめまいがして倒れてしまった。