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禁じられた想いに蓋をし逃げる娘と、それを決して許さない義父のお話
7.ドロドロに溶け合う心と身体 *
しおりを挟む「……あ、あぁ……」
父さんと最後までしてしまったことに、絶望や罪悪感と同時に湧き上がる喜びを感じた自分に激しく嫌悪して……。
「ふ……」
父さんは汗で濡れる前髪を手で掻き上げると、繋がったまま、私に深く貪るようなキスをしてきた。
意識がクラクラするような濃密なキスの最中、徐々に私の中にある父さんのモノが大きく硬くなっていくのが感じられて……?
「……っ!? どっ、どうして……っ」
「はは、そりゃお前が可愛いからだろ」
唇が離れた時、呆然と呟いた私に、父さんが笑って返してきた。
「今は……夜になったばかりか……。まだ朝まで時間はある。今まで我慢していた分、たっぷりと可愛がってやるからな?」
「っ!?」
父さんはそんな恐ろしいことを言うと私を見下ろし、獲物を捕らえたかのようにその紅い目を細めた。
「あー……。その前にオレも脱ぐわ。あっちくてたまんねぇ。この服、頑丈だけど風通し悪ぃんだよな……」
言葉と同時に、父さんは着ていた騎士団の制服を乱暴に脱ぎ捨てていく。
私はキュッと唇を噛むと、父さんに思い切って言葉を投げた。
「……っ! 父さん、今ならまだ……まだ引き返せるよ……っ! と、父さんは、王女様と結婚した方が、沢山利点があるんだよ……っ!?」
私の必死の声を聞きながらも、父さんは動きを止めず、器用に私と繋がったまま全てを脱ぎ捨てた。
初めて見る父さんの全裸姿は、細身ながらも全体的に筋肉が付き引き締まっていて、すごく格好良くて……。思わず見惚れて顔が赤くなってしまったのは仕方のないことだった。
父さんはそんな私の顔に自分の顔を近付けると、頬を指でそっと触ってきた。
その彫刻のように綺麗な表情は、感情が一切読めなくて――
「……お前は、オレと王女が結婚することを望んでいるのか……?」
「……そ、その方が父さんは幸せになれるよ……っ。出世できるし、お城に住むなら、周りの人達が何でもやってくれるし、不自由なものは何も無いと思うし……。……あの、私の気持ちは、その……考えなくていいから……っ!」
「……あー……。ふ――ははっ! ユティ、お前はホントどうしようもなくいじらしいなぁ。可愛過ぎだろーが」
「え……?」
父さんは薄く笑みを作ると、私の頬から首筋へと長い指を動かして這わせていく。その度に身体がゾクゾクと震えて……。
「んっ……」
「もしオレと王女が結婚したら、お前はそれを見て陰で泣くんだろ? 遠い土地に逃げても、お前はそこでオレのことを考えて毎日泣き暮れるんだろうなぁ。サイコーに健気で可憐だな、オレの可愛い可愛いユティは……。想像しただけでたまんないぜ」
「……っ!? なんで、そんなこと……っ」
「なぁ、ユティ。安心しろよ。お前がオレだけを愛しているように、オレもお前だけを愛する。他の女を好きになる理由がねぇ。だからさ、泣く必要なんざ全くねぇんだよ」
そう言うと、父さんは私の目尻に優しく唇を触れさせてくる。
――そこで初めて、私は自分が泣いていることに気が付いたのだった。
「えっ、なんで――」
「愛してる、ユティ。不安だったら何度だって言ってやる。オレは本気だ。だから余計なことは考えなくていい。お前はただオレのことだけを考えてろ。何も心配するな」
そして、濃厚なキスが私を襲ってきて……。
「ん、んん……っ」
その頃にはもう、私の中にある父さんのソレは硬く大きく膨れ上がっていた。同時に、腰の動きも再開されて。打つ音が響くくらいのいきなりの激しさに、私の意識が一瞬飛びそうになり……。
腰を打たれる度に揺れ動く私の胸を、父さんが鷲掴みにし揉みしだいていく。
「あ、ああぁっ!!」
「……出すぞ、ユティ……っ」
パンッ、と大きな音が響き、再びお腹の奥に容赦無く大量の精液が放出されて……。
父さんのモノがドクドクと脈打ち、全て出し切っても抜く気配が無く……。
父さんが幾度目かの大きな息を吐くと上半身を屈ませ、私の頬に手を添えてキスをしてきた。
すぐに舌が差し込まれ、互いの舌が絡み合う。長いキスに頭がボーッとしてきて……。
さっきから、唇へのキスが多過ぎる気が……。『我慢してきた』っていう反動……?
「……愛してる、ユーティス。お前もオレを愛してるだろ?」
キスの間に耳の側で囁かれた言葉に、私は無意識に頷いていた。
「……うん、愛してる。どうしようも……どうしようもなく愛してるの、父さん――」
「あぁ、オレもさ。……オレ達の想いは、この国では決して歓迎されないだろう。だから――」
父さんは言葉を切ると、また私に唇を重ねてきた。私の中に入ったままの父さんのモノが、少しずつ大きくなっていくのが分かる。
「愛してる」
その言葉をお互い何度も何度も言い合い、私達は激しく身体を絡ませる。私は数え切れないほど達して、父さんは自分の欲望を数え切れないくらい私の中に出して――
このままドロドロになって一つに溶け合うんじゃないかって思うくらい、幾度も幾度も身体を深く重ねて……。
――気付けば日が昇り、朝になっていた。
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