【R18】《用無し》と放り出された私と、過保護な元《聖騎士》様の旅路

望月 或

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48.繋がる心と身体 1 ※※

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「…………っ」

 私はまだ、イシュリーズさんの膝の上に横抱きで座っています。
 でも、コトは既に始まっています……。
 艶かしい音を出し口内と舌を嬲られながら、イシュリーズさんの手が後ろから伸ばされ、私の胸をふにふにと揉んでいます。

「んん……っ」

 時々その先端をキュッと摘み上げられ擦られると、その度に私の身体がビクリと震え上がります……。

 私はどこに手を置いたらいいのか分からなかったので、片方はイシュリーズさんの肩に、もう片方はさり気なく腹筋の上に置きました。
 そしてさり気なく、さり気な~く腹筋をサワサワと触ります。

 うん、この硬さ、いい……。割れた腹筋最高……。
 き、気付かれてないよね……?

 その時、イシュリーズさんが少しだけ唇を離し、

「腹筋が気になるのですか?」

 と、笑みを含めながら訊いてきました。
 ぎゃあっ、思いっ切り気付かれてたぁっ! はっ、恥ずかしいぃっ!

「い、いやっ、その、硬いな、って……っ。私のプニプニと大違いだなって……」
「ふふっ、いくらでも触って構いませんよ。けど、俺も遠慮なく触らせて貰いますね?」

 そう言うと再び唇を塞がれ、胸の愛撫も再開させます。
 前々から思っていたけれど、どうやらイシュリーズさんは、キスと先っぽクニクニがお好きなようで……。
 結構長い時間そればかりやってる気が……。
 く、唇と先っぽがふやけそう……。翌朝タラコ唇になっていたらホント恨みますよ!

「柚月、可愛い……」

 唇を離し、はぁと荒い息をつきながら、イシュリーズさんは私を見て、恍惚にそう呟きました。
 どうやらイシュリーズさんの両目には、随分前から私が可愛く見える分厚いフィルターが掛けられていたようです……。

「そっ、そんなことない、ですよ……」
「可愛いですよ。貴女は、すごく可愛い……」

 ようやく彼の唇が私の顔から離れ、首筋へと移動していきます。
 時折チク、と小さな痛みを伴いながら、下へと滑っていき……。
 そして、またもや胸をじぃっと見つめ(もうクセになってますねソレ!?)、おもむろに先端を口に含むと、甘噛みしながら吸い上げてきました。

「あっ!」

 もう片方も指でクリクリ弄られてるので、ダブル攻撃きました……!

「だ、だめっ! それ、ヘンになるっ」
「いいですよ? 俺の前ではいくらでもヘンになって。大歓迎です」

 クスリと笑いながら、イシュリーズさんはもう一つの手を下に伸ばし、私の片足の膝を立てました。
 反対側の足も、クイッと横に広げます。

「えっ?」

 こ……この格好は、お、お股が丸見えの状態にっ!?
 何とかそこを隠しているのは、布面積の少ない紐パンのみ。
 ヒィッ! 恥ずかしい場所が半分以上見えてる気がする~!
 いつもの私の下着、カムバーック!!

「やだっ、この格好……っ!」
「ん、とても唆られますね……」

 コクリと喉を鳴らす音が聞こえ、イシュリーズさんの熱い息が、胸の先端に吹きかかります。
 そして彼の指が、下着の上からツ……と触れてきました!

「あっ!」

 ビクッと無意識に私の身体が大きく震えます。イシュリーズさんは、構わず下着の上から何度もそこを上下に擦ってきます。

「ふふ、既にもう濡れてますね……。感じてくれて嬉しいですよ」
「そっ、そんなこと言わないでっ!」

 ホントその低音イケボでの言葉責めは止めてーーっ!
 でも確かに、どんどんと下着に染みが広がっていきます……。あぁ、新品の下着が……リュウレイさんごめんなさい……。
 するとイシュリーズさんの指が、突然スルリと下着の脇から中に入ってきました!

「えっ!?」
「一度イッて、ココを柔らかくしましょうか」

 イシュリーズさんの掠れた声が耳元で囁かれ、そのまま耳の中を舐められます。
 うぅ、ピチャピチャって脳裏に響いてゾクゾクする……っ。
 そして下着の中に入った指は、上の方にある突起を見つけ、それを弄り始めました!?
 自分でも触ったことのないそこに、イシュリーズさんの指が……。

「あぁっ! だめ……そこは本当にだめっ! ホントに……ひっ!」

 その突起に刺激を与えられる度、私の身体にビリビリと小さな電撃が走ります。
 イシュリーズさんは私の顔を見つめながら、その小さい芽を親指と人差し指で擦り、中指をその下にある膣の中に深く侵入させてきました……!

「いっ……」

 異物感と痛みを同時に感じ取り、思わず声が漏れてしまいます。

「……っ、大丈夫ですか? すみません、貴女の感じている顔が可愛くて……早急過ぎました。最初はこちらでイキましょうね」

 そう言うと、イシュリーズさんは中指を穴から抜くと、親指と人差し指で挟んでいるソレを擦る速度を早くします。
 私の奥で、何かがグングンとせり上がってくるのを感じます……!


「あ、あぁ……っ。――ひっ、何か、何かくるっ!! やだやだこわいっ、こわいよイシュリーズさんっ!!」
「柚月……柚月。大丈夫、怖くなんてない。俺に掴まって。そう……うん、いい子だ。――さぁ、イッて」
「あっ、や、……やあぁぁーーっ!!」


 私の頭の中が瞬時に真っ白になり、目にチカチカッと火花が散ります。
 そして、何かの液体がピシャッとお股から出たのを感じました……。

「あ……あぁ……」

 ソレは下着をビショビショにし、イシュリーズさんのスラックスにまで染みを……。
 わ、私、頭真っ白で……。気持ち良過ぎて……。
 そ、そんな……。私、粗相を……。

 私の目から、ポロポロと大粒の涙が零れ出してきます。

「ごっ、ごめんなさいイシュリーズさんっ。わたし……、わたし、こんな……っ」

 恥ずかし過ぎて顔を覆った私の両手を、イシュリーズさんがそっと外し、首をふるふると左右に振ります。

「違う。違いますよ、柚月。貴女は強く感じて潮を吹いたんです。俺にとってはすごく嬉しい事であって、決して恥ずかしい事ではないんですよ」

 私の涙を唇で何度も拭きながら、イシュリーズさんは優しく微笑みました。

「そ、そうなんですか……?」
「はい。初めてで、しかもクリトリスで潮を吹くなんて、柚月はとても感度が良いのですね。イッた時の柚月、とても……とても可愛かったですよ」

 うああぁぁっ! 言っちゃったよこの人!!
 恥ずかしいから今までボカして伝えてたのに、直接的な言葉を言わないで下さいよーー!! 私の何とかボカしてた苦労を返してっ!?

「……うっ、かっ、可愛くなんて……っ」
「柚月はどんな顔も可愛いですよ。さぁ、これはもう外しましょうね。俺も脱ぎますから」

 イシュリーズさんはスルリと紐を解いてビショビショの下着を外すと、私を片手で抱き、もう片方の手で自分のスラックスを脱いで裸になりました。
 そしてまた私をイシュリーズさんの膝の上に横抱きで下ろします。

 ……お互い、素っ裸になりました。
 と、いうことは……。

「…………」

 好奇心に負け、チラリと下に視線を向けます。

 ……お、大きいっ!?

 ソレは自信ありげに、天高くそそり勃っています……。
 え、私に入るのコレ? いやいや無理でしょ?
 絶対に不可能でしょ……?

 私が慄きながらじぃっとソレを見ているのに気付き、イシュリーズさんがフッと笑みを見せます。

「触ってみますか?」
「う、えぇっ!? あっ、はい、喜んでっ!」

 混乱のあまり、声が上ずって変な言葉を返してしまいました……。イシュリーズさんが可笑しそうにクスクスと笑っています。
 ああぁっ、もう恥ずかし過ぎる!!

「で、では、失礼します……」
「どうぞ」

 そっと触れて握ると、ソレは熱く、張り詰めたように硬くなっていました。心なしか脈を打ってるような……。
 私は物心つく前から父がいなかったので、男の人の実物を見たのはこれが初めてだったりします。
 うーん、見れば見るほど不思議な物体ですね……。先っぽキノコっぽいし。

「あ、あの……。手、動かしてみてもいいですか……?」
「ふふ、いいですよ。その代わり……」

 言いながら、イシュリーズさんはまた私の足を大きく広げ、濡れぼそっているそこに指を這わせてきました。

「あっ!?」
「俺も触りますね? 慣らさないと貴女が辛いですから……」

 そして、膣の中にクチュッと音を鳴らし、指を一本入れてきます。
 先程よりは圧迫感と痛みが少なくなっていました。
 イシュリーズさんのもう片方の手は、定位置のように私の胸に置かれ、いつものように先っぽクニクニで責められます……。

「ん……っ」
「指、動かしますね……」
「あっ」

 その言葉に、私も慌ててイシュリーズさんのを握っていた手を、ぎこちなく動かし始めました。

「……あぁ、うん……気持ち良いです……。貴女の手が俺のを触ってると思うと、尚更……」

 イシュリーズさんが目を閉じてはぁ、と艶めかしげに息を吐くと、私の手の中のソレが少し固くなり大きくなったように感じました。

 えっ! まだ大きくなるの? ちょっと面白いかも。どこまで大きくなるのか試してみたい……!

「指を増やしていきますね……? 痛かったら言って下さい」
「んっ、は、はい……っ」

 私の返事を聞くと、イシュリーズさんは様子を見ながら二本、三本と膣に入れる指を増やし、静かに中をかき混ぜます。
 その度にグチュグチュと卑猥な音が響き、私の顔が真っ赤になります……。
 この頃にはもう痛みは殆ど感じなくなり、少しの圧迫感と違和感があるだけになりました。

「あ、んっ……」
「く……っ」

 私も何故か謎の対抗心が生まれ、手を動かし、お互いの切ない声が部屋に響きます……。

 触れているイシュリーズさんのソレの先から汁が滴り落ち、私の指を濡らします。それが潤滑油となって、ソレを擦る指が早くなりました。
 やっぱり、少しずつ固く、大きくなってる……。
 このまま大きくなってパァンッて破裂したらどうしよう……いやありえないけど……。でもこの世界じゃもしかしたら……。そして生え替わりがニョロリと可愛く顔を出して……。ゴクリッ。


「……っ。柚月、待って、止まって。俺がもう……限界です」
「あっ、はいっ?」


 顔を大きく顰め、はぁっ、と息を荒々しく吐き出すと、イシュリーズさんは膣から指を抜き、たっぷりと濡れているそれを舐め取ります。

 ヒィッ、私の目の前でそれは止めて頂きたい……! 恥ずかしくて居た堪れないぃ……っ。

 そしてイシュリーズさんは胸からも手を離すと、私の腰を両手で軽々と持ち上げました!?

「へっ!?」

 そしてお互い向き合う形になると、ゆっくりと腰が下ろされ……、私の濡れぼそっているソコに、イシュリーズさんの反り猛る巨大なモノを押し当てられます。

「…………っ!!」

 ……そこで私は、重大な過ちを犯したことに気が付きました。


 パァンッてならなかったーーっ!!
 コレ、私の中に入るんだーーっ!!
 いやいやこんなおっきいの絶ッ対無理でしょーーっっ!?


 好奇心でどこまで大きくなるか試したいと思ったちょっと前の私、そこへなおれ!! 大説教してくれるわ!!


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