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30.熱情の愛撫 ※
しおりを挟む心の中で悔しがっている間に、イシュリーズさんの手が、ワンピースの上から私の小さな胸を優しく揉みしだきます。
そして不意に、その先端部分をキュッと摘んできました!?
「んぁっ!?」
無意識に声が出て、身体がビクリと跳ねます。
イシュリーズさんは顔を少し上げ、私の濡れている唇と、その端から垂れる唾液をペロリと舐めると、妖艶な笑みをこちらに向けました。
「ふふ、いい反応……。尖っていますね。感じているんですか?」
「へ、……えっ? ち、ちがっ……」
「俺は嬉しいですよ? 俺のキスで感じてくれたんですよね? ……ちなみに、ずっと訊きたかったのですが」
「……は、はい……?」
「キスは俺が初めてでしたか?」
先程の笑みとは変わって、穏やかに微笑みながら……けれど何だか圧のある表情で聞いてくるイシュリーズさんに、私は真っ赤になりながらコクコクと頷きます。
すると、今度は嬉しそうに笑って――
「ふふっ、良かった。もし先に貴女の唇を奪った男がいたなら、俺は例えその男が異世界にいても見つけ出して、命を奪っていたでしょう」
……なっ、何か物騒なこと言ったーーっ!?
私の怯えた表情に気付いたのか、イシュリーズさんは安心させるように優しく微笑みを見せました。
「ふふ、冗談ですよ。……多分」
“多分”!? “多分”って何ーーっ!?
「では……こういう事も初めて?」
私の胸をふにふにと揉みながら聞いてきたので、更に真っ赤になりながら私は何度も頷きます。
「……ははっ、嬉しいですよ。貴女のその可愛い声を、他の男に聞かれなくて良かった……。もし聞いた男がいたら、その男は八つ裂きじゃ済まなかったでしょうね。形が残っているかどうか……」
……物騒さが更に増したーーっ!?
「ふふ、冗談ですよ。……恐らく」
“恐らく”!? “恐らく”って“多分”と同義語なんですけどーーっ!?
「柚月の初めて、俺が貰えてすごく嬉しいです。その愛らしい声を、もっと俺だけに聴かせて欲しい……。ねぇ、柚月?」
「…………っ!」
ヒィッ、耳元で低く囁くイケボの言葉責めは止めて下さいぃ~!!
ついでに(?)耳朶をしゃぶらないで下さーいっ!
イシュリーズさんは私の耳朶を甘咬みしながら胸元をいとも容易くはだけさせると、何と直接私の胸を触ってきました!
硬く大きな手が私の小さな胸を撫で、下から揉み上げます。
「あっ……」
イシュリーズさんの手、熱が籠もっているかのようにすごく熱いです……。
掌で私の胸を撫で上げながら、人差し指と親指を使って、尖ってしまったソコを擦ったりクニクニと揉んだりしてきました……!
私の身体がその度に反応し、ビクビクと波打ちます。
あっ、何だかヘンな気分になって……?
こ、怖い……っ。
私は迫りくる恐怖から逃れるように固く目を瞑り、首をふるふると振ります。
「やだっ、だめ、それだめぇ……っ」
「ふふっ。感じてる柚月……可愛い、すごく……。俺の想像以上だ……」
「え」
そう……ぞう……? 何を……?
「もっとその顔を俺に見せて……柚月」
「……あっ、やめっ……んっ」
私がその言葉の意味を考える間も与えず、胸を執拗に愛撫してきます……。
ふとイシュリーズさんは顔を上げると、もう片方の私の胸に頭を寄せ……しばらくそこをじぃっと見つめた後、先端部分を口に含みました!?
舌先でソレをコロコロと転がし、時には強く吸われて。もう片方の胸の先端は、様々な角度から指で刺激され……。両方の先端部分が、徐々に赤くプックリしてくるのが分かります……。
こ、これ以上は本当におかしくなる……っ!
「……あぁっ! やだっ、ホントにだめっ……!」
私は滲み出る涙をそのままに、胸元にいるイシュリーズさんの頭をグイグイ下に押したけれど、退く気配は全くなく、胸を愛撫する手と口は止まらず……。
……え、ちょっ、待って待って? イシュリーズさんってこんな強引キャラだったの?
見掛けによらず、本当にSだったのっ!?
「……ふふっ。すごく、すごく可愛い、柚月……。貴女とこうして話せるのを、ずっと心待ちにしていたんです。こうして、貴女の可愛い胸をじっくりと堪能するのも、ずっと、ずっと――」
「……っ!?」
後半に何か耳を疑うようなことを言った!?
それに、イシュリーズさんの息が少しずつ荒くなってる……?
その熱い息を吐き出す唇が、私の胸に強く吸い付き、赤い痕を散りばめていって……。
イシュリーズさんは胸をしつこく触っていた手を離すと、ワンピースの上からお腹を通り、足の方へと滑らすように移動して……?
「あっ、う、えぇ……っ?」
もしかして……イシュリーズさん、私に欲情してる……?
……そんな……私相手にそんな風になるなんてありえない!
何かおかしな物でも食べたんですか!? 誰かに媚薬盛られました!?
「いっ、イシュリーズさん……! だめっ、も、止め」
「嫌です。貴女が可愛過ぎて止められない」
即否定ぃっ!? あとさっきから、私に似合わない言葉を連発してる――って、また口を塞がれたぁ! また舌が捕まったぁ!
えっ、ちょっと待って、イシュリーズさんの目が恍惚状態!? 焦点合ってない!?
お願いっ、こっち側に戻ってきてイシュリーズさぁん!!
必死になって心の中で叫んでいる間にも、イシュリーズさんの手がワンピースの中に入り、私の太腿を優しく撫でています……。お尻も揉まれて撫でられて……。
く、くすぐったいっ。鳥肌が……鳥肌がブワッて立つ~~!
「…………っ!!」
その時、下着で隠されている大事な部分を指で撫でられ、私は思わず目を見開き、身体が大きく跳ね上がりました。
二本の指で、下着の上からそこの割れ目を何度もなぞられ、ゾクゾクと身体が震え上がります……。
今、私はどういう顔をしているのか分かりません……。
けれど私の顔を見て、イシュリーズさんが目を細めたかと思ったら、荒々しく私の唇を貪ってきて……。
私は何とか首を振ってイシュリーズさんの唇から逃れ、必死に声を出しました。
「やっ、もうホントにだめ……っ! い、イシュリーズさんっ……」
「……あぁ……。柚月、すごく……すごく可愛い。……可愛い可愛い、俺の女の子……」
熱に浮かされたように呟いたイシュリーズさんの言葉に、私の動きがピタッと止まります。
え? 今のは――
今のイシュリーズさんの言葉は――
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