【R18】囚われる前に逃げたい召喚娘と、尽く邪魔をする勇者のお話

望月 或

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「あっ……。んん……っ」


 私の恥ずかしい声が、キールヴァルトの静かな部屋に響き渡る。
 私は一糸纏わぬ姿にさせられていた。ベッドに仰向けに寝かせられて、両手首は頭の上で縛られ、両足首は脚を大きく開かれた状態で縛られ、身動きの取れない状態だ。
 手が使えないので、逃亡する為のスキルが発動出来ない。

 そんな恥ずかしい格好の私の身体を、キールヴァルトは薄く笑みを浮かべながらじっくりと蹂躙していた。もう何時間経ったのか分からない。
 捏ねくり回され吸われた乳首は両方ともプックリと赤く腫れ上がり、胸にはチクチクとされた無数の赤い痕が散っている。しつこいくらいに弄られ、吸われて噛まれたクリトリスも赤く膨れ、普段は隠れている自分の存在を主張しているようだった。
 太腿にもビッシリと赤い痕が付いている。

 不意にキールヴァルトの端正な顔が降りてきて、何度目かもう数えられなくなった濃厚なキスが注がれる。舌を絡まされ、水分補給の為なのか強制的に唾液を飲まされ、私の喉がコクコクと鳴った。
 そして唇を重ねたままキールヴァルトの指が私の秘所を弄り、散々いたぶってきたクリトリスをまた苛められ、弾け飛ぶ感覚と共に私の身体がビクビクと大きく震えた。


「……これで六回目かな、イッたのは。ふふ、本当に感度がいいね、フェリは。すごく可愛いな。最高に可愛い」


 キールヴァルトがウットリとした表情で、自分の指に付いた私の愛液を舐める。
 最初の頃は汚いから止めてと抗議していたが、今は声の出し過ぎで喉が枯れ、その元気もない。
 何度泣いたか、頭の中が真っ白でもう覚えていない……。


「キミの可愛い喘ぎとあられもない姿が見られて、ボクはとても嬉しいよ。ふふっ……。――じゃあ、今度はボクの番だね」


 そう言うと、キールヴァルトはズボンを少し下げ、天に反り勃つほど大きく膨れ上がった陰茎を取り出した。
 初めて見るその男性器に、私の喉が知らずにゴクリと鳴る。言っては悪いが、グロテスクな見た目だ。先っぽから何か透明な液体が出てるし、それにすごく……すごく大きい。

 ……いや、大き……過ぎない……? それを中に入れるの……? 無理でしょ……? ……うん、無理無理っ!!


 そして、私は今更ながら思い出していた。
 キールヴァルトが“既婚者”だということに。


「……キール、ダメ……それだけはダメッ! 結婚してるんでしょ!? 大好きな奥さんがいるんでしょ!? 本当にダメだよ!! お願い止めてキール……っ」
「……ふふっ。やっとボクのこと、キールって呼んでくれたね? 嬉しいな」


 いやいやっ、今呼び方はどうでもいいから!!


「フェリは初めてだよね? 一年間会えなかったから少し心配してたけど、キミのソコはとても綺麗だったから心から安心したよ。まぁキミが安々とそこら辺の男に身体を捧げるわけがないと思っていたけどね。キミの初めてがボクですごく嬉しい。ふふっ」

 そう言って、本当に嬉しそうにキールヴァルトは笑う。
 こ……この男、マジで私に入れる気満々だ……!!


「だ……だからダメだって!! 浮気、絶対に絶対にダメッ!!」
「浮気じゃないよ」


 キールヴァルトは即答して微笑むと、私の秘所にその剛根を充てがい、躊躇なく問答無用で入れてきた。


「うっ……あ、あぁ……っ」
「くっ、やっぱりキツイな……。フェリ、力を抜いて」
「あ……っ。そ、そんなこと言われても……っ」
「……ボクのじゃ、ゆっくり入れても辛いだけだな……。一気に入れた方が痛みも一瞬だから、いくよ。少しだけ我慢してね、フェリ。すぐに悦くなるから」
「えっ!? あ、まっ――」


 キールヴァルトがそう言った直後に、激しい衝撃と共に子宮の奥深くに猛根が突き刺さった。


「あああぁぁッッ!!」


 私の喉からあらん限りの叫びが飛び出る。と同時に唇が塞がれ、即座に舌を絡まされた。
 キールヴァルトは私の口内を音を立て蹂躙しながら、徐ろに腰を動かし始めた。膣に溜まっていた愛液と彼の先走りの液体が混ざり、グチュグチュと卑猥な音を響かせる。
 そして、次第に腰の動きが激しくなっていく。唇を離し、両胸も形が変わるくらい揉みしだかれ、私は涙を流しながらそれに耐えていた。
 少しずつ快感を感じてきた自分に戸惑いながら。


「ふふっ……。いい表情になってきたね、フェリ。感じてくれて嬉しいよ。もっとその顔が見たいけど、ボクが限界だ。悔しいな……ごめんね、出すよ」


 キールヴァルトの掠れた言葉と共に一際大きく腰を打たれ、子宮内に沢山の精液が流れ込んできたのを感じた。そこで私は避妊をしていないことに気付き、愕然とする。
 精液を最後まで子宮の奥に注ぎ切ると、キールヴァルトは何故か満足気な表情を浮かべながら、柔らかくなった陰茎をゆっくりと膣から抜いた。


「……あぁ、すごく最高だったよ、フェリ。まだまだ続けたいけど、仕事を抜け出してきたから、残念だけどここで終わりだ。またキミが城から逃げ出すことがあれば、今のように問答無用で犯すよ。それがイヤだったら、もう逃げ出すなんて考えないことだね。いくら頑張ってもキミはこの国から逃げ出せないのだから」


 キールヴァルトは言葉とは裏腹に、私に労るようなキスをする。愛液と精液と血で濡れた秘所を、優しい眼差しで見つめながらタオルで拭いてくれて、手首と足首の拘束を外すと部屋から出ていった。


 私はその後ろ姿を、何も考えられずただ呆然として見送っていた――



**********



「私があんなことで諦めるとでも? キールがもう二度と浮気しない為にも、絶対すぐにでも元の世界に還ってやる!! 王女、本当にごめんなさい! どうかあの一回は許して下さい! 次こそは必ず逃げ切りますから!」


 翌朝。また侍女達に窮屈なドレスを着させられた私は、彼女達にキールヴァルトの今日の予定を聞いた。
 彼は、午前中はここから遠くの領に視察に出掛けていないらしい。


 これは絶好のチャンスだ!!


 侍女が部屋から出ていくのを待って、私は行動を開始する。
 キールヴァルトは扉から逃げ出したと思ったらしく、窓のカギは変わっていなかったので、またもや同じ方法で城から抜け出す。


 ここにはいないとはいえ、念の為慎重に……。


 私は時折家の間の隙間に隠れながら、周囲を念入りに見回し、ハボックじいちゃんの家へと向かう。
 町の外れに出て、じいちゃんの家が目の前に迫ってきた。


 やった……! やっと……ようやくじいちゃんに会える! 元の世界へ還る方法が聞ける……!


 私は心を踊らせながら玄関の扉の取手を掴もうとしたその時、急に左腕がグンッと後ろに引っ張られた。
 そのまま誰かの胸の中に入り、大きな両腕に包まれる。


「…………」


 覚えのある温もりに声が出せず、真っ青になりながらそろそろと顔を上に向けると、想像していた人物がニッコリと笑顔で私を見下ろしていた――



**********



 パン、パンと腰を打つ音が部屋に響く。
 私は全裸にさせられ、うつ伏せの状態で腰を高く持ち上げられ、キールヴァルトの大きく膨れた男根を何度も激しく受け止めていた。
 両手首は例によって縛られてしまっている。

 入れられる前、私の身体は彼によって散々触られ舐め尽くされていた。
 前回と同じように、何時間もかけて、じっくり、たっぷりと。


「あっ、あぁっ……!」
「中がボクの形になってきたね。うん……すごく気持ち良いよ。フェリもボクのコレが欲しかったのかな? だからまた城から抜け出したんだね? その証拠にほら、自ら腰を振ってるよ。いやらしい光景ですごくそそられるな」
「えっ!? あっ……ち、ちがっ――」
「あぁ、ココもヒクヒクしてる。まるで誘ってるみたいだ」


 クスリと笑いそう言うと、キールヴァルトは躊躇なく私のお尻の穴に指を深く突っ込み、クチクチと掻き混ぜてきた。感じる異物感が半端ない。

「うあっ、やだ……っ。そんなとこやだぁっ!!」
「ん……締まったね。はは、気持ち良かったの? フェリはココも感じるんだね。今度はココにボクのモノを入れてみようか。また違った快感が楽しめるかもね? あぁ、愉しみだな」

 キールヴァルトはうっとりとした表情で言い、入れる指を二本に増やしてクチュクチュと音を響かせながら動かしていく。

「やああぁ……っ」
「また締まったね。ふふっ、本当に可愛いなぁフェリは。全部が可愛い。――じゃあ、出すよ。最後までしっかりと受け止めて、フェリ」
「あっ、だっ、ダメッ!!」

 制止も虚しく、キールは指を引き抜くと私の両腰を掴んでパンッと強く打ち、勢い良く射精をした。
 私の子宮の最奥に、大量に精液が注がれていく。


 ……あぁ……。また……また止められなかった……。


 キールヴァルトの方をチラリと見ると、彼は恍惚な表情を浮かべて結合部を見ていた。


 ……何でそんな満足そうな顔が出来るの!? 奥さんを二度も裏切ってるのに!!


 怒ろうにも、声が枯れて大声が出ない。話す気力もない……。
 最後まで出し切ったのを確認したキールヴァルトは、己の陰茎を静かに抜くと、ベッドに倒れ込んでいる私の顔を自分の方に向けさせ、労るようにキスをした。


「……そこで休んでていいよ。ボクは仕事に行くから。またボクに抱かれたいようなら抜け出しても全然構わないよ。必ず見つけて捕まえるから、ね」


 キールヴァルトは身なりを整えると私の拘束を解き、微笑みを向けて部屋から出ていった。


「キール……一体何考えてるの……?」


 私の問い掛けは、勿論キールヴァルトには届かなかった。



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