隣人はクールな同期でした。

氷萌

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*それぞれの変化。

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日本での生活も仕事も捨てて
煌月とも離れる…か。


海外での仕事も結婚も
当たり前だけど
すべてが初めて。


だから
そんなに簡単に決断は出来ないよ―――




「はぁ…」


休憩室で窓の外を眺めながら
溜め息交じりにコーヒーをすする。


次の仕事の予定まで少し時間が空いたからって
物思いにふけっている場合じゃないんだけどさ。

でもねぇ…。
あんな誘いをされたら
さすがに悩む。


「はぁ…」


“恋の悩み”なんて
何年ぶりだろ…。
溜め息しか出て来ないって
乙女か?


カラになったカップに
コーヒーをおかわりしようと移動すると。


「…あ。」

「え…」


ちょうどタイミング良く(?)休憩室に入ってきた早乙女さんと
バッタリ遭遇。


「お、お疲れ様」


少し驚きつつ
冷静を装って挨拶をしてみたものの。


「うん…お疲れ様…七星さん」


目を合わせようとしない早乙女さん。

え、あれ?
この感じ、何?


「「・・・」」


少し離れたところでコーヒーを飲みつつ
お互い終始、無言。


なんだか今日の早乙女
普段と違うような気がする…

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