隣人はクールな同期でした。

＊デート…ですか。

2

「間違ってねぇよな？」


なんで自信満々なの。
しかもいきなりアタシに振るって。
早乙女さんの話題は出したくないからって
話を逸らすために誤魔化したんだよね、絶対。


「アンタには関係ないでしょ」

「…へぇ。
　否定しないんだ」

「なッ…」


むっかつくな、言い方が。
どうして立場逆転みたいになってんのさ。


「いんじゃね？
　もうそろそろ戻しても」

「なんでそんな事
　アンタに言われなきゃいけないの。
　何、まさか気になるの？
　あー！もしかして
　アタシの事が好きだから
　気になっちゃうワケか！
　気が付かなかったわぁ～」


って
（若干）喧嘩腰に
また鎌をかけたつもりだった。

それなのに。


「…さぁな」


・・・え。

言い返してもこなければ
曖昧な返答しかしてこない…。

それって何？
肯定なの、否定なの？

いや…肯定だと
アレだよね。
認めちゃうって事なワケで…

いやいやいや
それはないって。
マジでないって。
ありえないって。


「陽向さん
　お前の事が今でも好きだってさ」

「ッ！？」


このタイミングに
爆弾を投下された。