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スペック高めな男達。
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しおりを挟むしばらくそんな話で盛り上がっている頃には
時間も進んでいき―――
「仕事の電話だ。
ちょっと抜けるね」
然さんはスマホを手に部屋の外へと出て行ってしまい
数人の社員も帰宅。
もう何敗目かわからないくらい飲んで酔っている桐生さんと
ほとんど飲んでいない私が残っている。
「もう10時かぁ
この後どうする?
残ったメンツで二軒目行っちゃう?」
『行こうぜっ』なんて嬉しそうに皆を誘っているけれど
30歳にもなると若い桐生さん達と違い、夜が辛い私には乗り気になれず…
「いえ、私はそろそろ…」
丁重にお断りの方向でお開きにしたかった。
「え~もう帰っちゃうの?
寂しいじゃぁん」
「え、えぇ…
すみません…」
残念そうに言われても
こちらも困ってしまうんだけどな。
「新多、今日はもう解散にするよ」
電話が終わって戻ってきた然さんの一言で皆も承諾。
さすがここのボスだ。
「ごめん、由凪さん。
マンションまで送って行きたかったんだけど
俺これから会社に戻らないとなんだ」
「え、これから?」
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