溺愛プロデュース〜年下彼の誘惑〜

氷萌

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火炎に映る涙。

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「だから何回言えばわかるの!?
 さっきから違うって言ってるよね!」

部屋の前に到着するや否や
ドア越しに聞こえてきたのは怒鳴り声。
(防音装備はないのか?)

それも聞き覚えのある声に
『まさか…』と嫌な予感が頭を過り
恐る恐る少しだけドアを開け
隙間から中の様子を覗いてみた。

数人の生徒が見つめる先には1人の女性。
鏡の前で腕を組んでイライラしているその人物こそが…

「美南さん…」

まさかレッスンの指導員が彼女だったなんて。
なんか…教えてもらいずらい。

「全然ダメ。
 休憩にするから、もっと気を引き締めてきて。」

彼女の号令に生徒達は俯き加減に小さく返事をし
部屋の外に出る為こちらに向かってくる。

やばいッ
バレるッ

急いでドアを閉め
何事もなかったように廊下を歩いていると
生徒達が出てきて。

「今日の美南さん
 いつもと違って厳しくない?」

「それ私も思った。
 荒れてるっていうか、怖いよね」

「昨日は普通だったのに
 どうしたんだろ」

聞こえてきた彼女達の言葉に
昨日の会話を思い出す。
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