溺愛プロデュース〜年下彼の誘惑〜

氷萌

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行く末は前途多難。

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なんでも出来そうなイメージだったから
きっと料理なんてフルコースが当たり前なのかと思ってた。

この人でも、やらない事とかってあるんだ…
初めてちょっと親近感がわいたかもしれない。

「あの、もし良かったら
 夕飯食べていきます?
 お口に合うかはわからないけど。」

「え…?」

「ケーキのお礼…ってほどではないですが…」

あまり深くは考えていなくて
『ちゃんと食べないと』って母親の気持ちで誘ってみる事に。

「いいの?」

「え、えぇ…
 ここは貴方の部屋でもありますし…」

ビックリしたような顔をする彼に
逆にこっちは疑問に思ってしまう。

すると彼は
少し困った表情をし。

「…本当、貴女って人は。」

「…ん?」

あまりにも小さく囁くように呟いた声だったから聞き取れず、何か言ったような気がして聞き返してみたけれど
『なんでもない』と笑顔でかわされてしまった。

ひとまず然さんを部屋に招き入れ
待っているように伝えて調理に取り掛かる事に。
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