67 / 174
行く末は前途多難。
5
しおりを挟む声の方へと顔を向けると
長身の女性が2人。
1人は見た事がない人だけど
その隣は…美南さん。
雑誌の撮影なのか
2人はポーズを決めてはカメラに笑顔を向け
時には色気ある表情を魅せている。
「やっぱさすがだなぁ…」
こういうプロの人達の様子をウォッチングして
私も取り入れないといけないんだろうな。
『ふむふむ』なんてボソボソ言いながら撮影風景を見ていると、思い掛けず美南さんとまた目が合った気がした…はずが。
すぐに視線を外されしまった。
偶然なのか、わかっていてなのか…
どちらにしろ嫌われているようにしか思えないのは、私だけかな。
それから彼女達は順調に撮り終えたみたいで
時間も掛からず文句の言いようのないOKを貰い
カメラマンや他のスタッフに挨拶を済ませている。
もう1人の女性と別れた美南さん。
なぜか私の方へと歩いてきたではないか。
またも嫌な予感が頭を過る。
「綺咲さん…でしたっけ。
あとでちょっといい?」
「え、あ、はい…」
お呼びのようです。
0
お気に入りに追加
41
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
【完結】雷の夜に
緑野 蜜柑
恋愛
同期の檜山葉月は新人の頃から可愛いと話題だった。しかし、容姿も仕事も完璧な彼女には口説く隙が全くなく、何人もの同期が告白しては玉砕し、諦めていた。俺も惚れかけた一人だったが、その気がない奴を口説くほどの熱意もなく、それが幸いしてか、入社して5年経った今、檜山からそれなりの信頼を得ていた。しかし、ある日、ひょんなことから檜山は雷が大の苦手なことを知る。完璧な彼女の弱みを知って、俺の心は少しずつ動き出していて…?
*マークはR18です。
表紙にAIを利用しています。
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる