上 下
32 / 174
仕事と恋は別物。

1

しおりを挟む

滑らかな肌触りの感触に
フワフワしたものが体を包んでいて
微かに鼻を掠めるアロマの香りに
まるで天国を感じるーーーーー

「…う~ん…」

ゴロンと寝返りを打ち
夢見心地になりながら布団に顔をうずめてみる。

「気持ち良さそうだね」

「…んぁ?」

耳元に優しげで聞き覚えのある目覚ましボイスで細目を開け、ニコリと笑顔の声の主と目が合い・・・

「うわぁぁぁぁぁぁっっ」

勢いよく飛び起きたのは言うまでもない。
 
「ななななななんなんで貴方がッッ」

目の前に立っている鳴瀬さん。
ハッとしてキョロキョロと辺りを見渡し
見知らぬ部屋のベッドで寝ていた現実に
一瞬にして目が覚め愕然とした。

「ここって…まさか…」

「そのだよ。
 ようこそ、俺の家へ」

「お、俺の家!?」

って事は
つまり私はを…

頭の中を駆け巡る“悪い予感”

「おはよ、由凪さん
 昨日は…気持ち良かった?」

ベッドの端に腰掛けた彼に優しく言われてしまい。

「ひぃぃやぁぁぁあ!!」

思わず
怪奇的な悲鳴を上げてしまった。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

初めてなら、本気で喘がせてあげる

ヘロディア
恋愛
美しい彼女の初めてを奪うことになった主人公。 初めての体験に喘いでいく彼女をみて興奮が抑えられず…

結構な性欲で

ヘロディア
恋愛
美人の二十代の人妻である会社の先輩の一晩を独占することになった主人公。 執拗に責めまくるのであった。 彼女の喘ぎ声は官能的で…

壁の薄いアパートで、隣の部屋から喘ぎ声がする

サドラ
恋愛
最近付き合い始めた彼女とアパートにいる主人公。しかし、隣の部屋からの喘ぎ声が壁が薄いせいで聞こえてくる。そのせいで欲情が刺激された両者はー

車の中で会社の後輩を喘がせている

ヘロディア
恋愛
会社の後輩と”そういう”関係にある主人公。 彼らはどこでも交わっていく…

【完結】雷の夜に

緑野 蜜柑
恋愛
同期の檜山葉月は新人の頃から可愛いと話題だった。しかし、容姿も仕事も完璧な彼女には口説く隙が全くなく、何人もの同期が告白しては玉砕し、諦めていた。俺も惚れかけた一人だったが、その気がない奴を口説くほどの熱意もなく、それが幸いしてか、入社して5年経った今、檜山からそれなりの信頼を得ていた。しかし、ある日、ひょんなことから檜山は雷が大の苦手なことを知る。完璧な彼女の弱みを知って、俺の心は少しずつ動き出していて…? *マークはR18です。 表紙にAIを利用しています。

生贄にされた先は、エロエロ神世界

雑煮
恋愛
村の習慣で50年に一度の生贄にされた少女。だが、少女を待っていたのはしではなくどエロい使命だった。

夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました

氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。 ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。 小説家になろう様にも掲載中です

処理中です...