SP警護と強気な華【完】

氷萌

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真実を知った時

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暗く重たい空気が流れる状況で
柊のスマホが振動。

「柊です。
 …はい、わかりました。
 一度戻ります」

通話を終えた柊は
スマホを内ポケットに入れて立ち上がると。

「用事が出来て今から警察署に行かないといけない。
 すぐ戻るけど…
 そうは言ってもアンタを置いてはいけないからな。
 一緒に来るか?」

カトレアに声を掛けた。

しかし彼女は首を横に振り。

「柊さんの仕事の邪魔になってしまう。
 それは嫌なので待っています」

「邪魔って、あのなぁ。
 んな事は思ってねーよ。
 アンタに何かあった方がもっと困る」

「私なら大丈夫ですよ。
 柊さんが戻ってくるまで大人しくしていますし」

「そうは言ってもなぁ…」

「大丈夫、大丈夫」

『さすがにマズイだろ』と困り果てる柊だが
カトレアに押し切られてしまい諦めざる得なかった。

「すぐ戻る。
 いいか、絶対1人で出歩くな。
 何かあったらすぐに逃げるんだぞ」

「子供じゃないんだから…」

玄関先で見送るが
あまりの心配性な柊に
苦笑いを浮かべるカトレア。
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