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決めた
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俺は鏡くんの方を見る
心は決まった
鏡くんもニヤニヤしながら俺を見る
「祐貴、決めたね」鏡くん
俺は、深く頷く
「真奈美と付き合わない!!」祐貴
鏡くんは驚きのあまり
よろける
「えっ?
マジで?
話聞いてた?
祐貴
美味しい思いできるんだよ
なんなら
文と今のお相手を別れさせることだってできて」鏡くん
俺は
鏡くんを睨むように見て
「だけど
あいつ
文の今の男
あんなに文を好きなのに
理由は俺で文に捨てられるんだろ?
しかも
文は
俺の事も実はどうでも良くって
真奈美に渡したくないだけで
それで
あんな事するんだろ?
俺・・・そんな文、見たくない
あいつ
そんな奴じゃない
そうなってしまうのなら
そうなるまでに
酷く考えて
苦しんで・・・そうじゃなきゃ
あいつがそんな
そんな奴になるわけないから・・・
俺は知ってる
文は良い子なんだ
だから
幸せになってほしいって
思うんだ
嫉妬なんかで
そんなもんくらいで
最低な女になってほしくない」祐貴
俺があまりに大きな声で言うから
鏡くんは不快な表情で
「祐貴
ここさ
声が響くから
大きな声出さないでよ
耳痛い!!」鏡くん
痛いとか感覚あるんだ・・・神様も
「ないよ
そんなの
言ってみたかっただけ
でもさ
良いの?
真奈美・・・好きなんだよ
祐貴
みんなの憧れ、真奈美だよ
それはもったいないんじゃないの?」鏡くん
俺はそっぽを向く
「いいよ別に
二人が俺のせいでそんなに嫌いあって
自分自身を見失うなんて
見ていられない
泥沼化していくのを見るくらいなら
真奈美とは付き合いたくない
真奈美が告白してくれても
ちゃんと誠実に向き合って
俺、付き合えないって言うよ
真奈美を傷つけたりしない
俺なりに
ちゃんとする
考える」祐貴
鏡くんは大学ノートをめくる
そして
ウンウンと頷く
「祐貴
君、偉いね
解けたね
今の祐貴の言葉で
未来が変わったよ」鏡くん
鏡くんはにこりと笑った
「マジで?」祐貴
「真奈美が告白して
祐貴は
”ありがとう
気持ちだけ受けとらせて
俺は文の事が好きだから
真奈美とは付き合えない
ごめんね
でも
ありがとう”
そう言うんだ
真奈美は文に負けてしまうんだけど
祐貴に告白して
祐貴が自分の事を
ちゃんと振ってくれて
どこか思いにケリが付けれたようで
心がスッキリしたみたい
泣いてはいるけど
笑顔で握手して
”ありがとう”
って言ったよ
それから
真奈美は
次へ進む
勇気が出てきたみたい
少し明るくなって
前向きになってる
めでたしめでたし」鏡くん
ホッとした
真奈美に悲しい思いはさせてしまったけど
姉妹仲をこれ以上悪くさせずに済んだ
それに
文とあいつも
あんな別れ方にならずに済んだ
いいんだ
それで
どうせ
俺は
結果、一人になるんだから
それなら
この方がすっきり爽やかなものだ
「祐貴
やっぱりいい奴だね
文の事
好きなんだね」鏡くん
「・・・」祐貴
「そんな顔すんなよ!!
決めたんだろ?
文はもう手放したんだろ?」鏡くん
俺はあからさまに疲れた顔で
鏡くんを見る
色々ありすぎて
くたびれたんだ
心は決まった
鏡くんもニヤニヤしながら俺を見る
「祐貴、決めたね」鏡くん
俺は、深く頷く
「真奈美と付き合わない!!」祐貴
鏡くんは驚きのあまり
よろける
「えっ?
マジで?
話聞いてた?
祐貴
美味しい思いできるんだよ
なんなら
文と今のお相手を別れさせることだってできて」鏡くん
俺は
鏡くんを睨むように見て
「だけど
あいつ
文の今の男
あんなに文を好きなのに
理由は俺で文に捨てられるんだろ?
しかも
文は
俺の事も実はどうでも良くって
真奈美に渡したくないだけで
それで
あんな事するんだろ?
俺・・・そんな文、見たくない
あいつ
そんな奴じゃない
そうなってしまうのなら
そうなるまでに
酷く考えて
苦しんで・・・そうじゃなきゃ
あいつがそんな
そんな奴になるわけないから・・・
俺は知ってる
文は良い子なんだ
だから
幸せになってほしいって
思うんだ
嫉妬なんかで
そんなもんくらいで
最低な女になってほしくない」祐貴
俺があまりに大きな声で言うから
鏡くんは不快な表情で
「祐貴
ここさ
声が響くから
大きな声出さないでよ
耳痛い!!」鏡くん
痛いとか感覚あるんだ・・・神様も
「ないよ
そんなの
言ってみたかっただけ
でもさ
良いの?
真奈美・・・好きなんだよ
祐貴
みんなの憧れ、真奈美だよ
それはもったいないんじゃないの?」鏡くん
俺はそっぽを向く
「いいよ別に
二人が俺のせいでそんなに嫌いあって
自分自身を見失うなんて
見ていられない
泥沼化していくのを見るくらいなら
真奈美とは付き合いたくない
真奈美が告白してくれても
ちゃんと誠実に向き合って
俺、付き合えないって言うよ
真奈美を傷つけたりしない
俺なりに
ちゃんとする
考える」祐貴
鏡くんは大学ノートをめくる
そして
ウンウンと頷く
「祐貴
君、偉いね
解けたね
今の祐貴の言葉で
未来が変わったよ」鏡くん
鏡くんはにこりと笑った
「マジで?」祐貴
「真奈美が告白して
祐貴は
”ありがとう
気持ちだけ受けとらせて
俺は文の事が好きだから
真奈美とは付き合えない
ごめんね
でも
ありがとう”
そう言うんだ
真奈美は文に負けてしまうんだけど
祐貴に告白して
祐貴が自分の事を
ちゃんと振ってくれて
どこか思いにケリが付けれたようで
心がスッキリしたみたい
泣いてはいるけど
笑顔で握手して
”ありがとう”
って言ったよ
それから
真奈美は
次へ進む
勇気が出てきたみたい
少し明るくなって
前向きになってる
めでたしめでたし」鏡くん
ホッとした
真奈美に悲しい思いはさせてしまったけど
姉妹仲をこれ以上悪くさせずに済んだ
それに
文とあいつも
あんな別れ方にならずに済んだ
いいんだ
それで
どうせ
俺は
結果、一人になるんだから
それなら
この方がすっきり爽やかなものだ
「祐貴
やっぱりいい奴だね
文の事
好きなんだね」鏡くん
「・・・」祐貴
「そんな顔すんなよ!!
決めたんだろ?
文はもう手放したんだろ?」鏡くん
俺はあからさまに疲れた顔で
鏡くんを見る
色々ありすぎて
くたびれたんだ
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