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心身ともに
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「あっ
そうそう
お相手にも聞いとく?」鏡くん
鏡くんは
急にテンションを上げて
俺が返事をする前に
左手を手をくるくるっっと回した
すると
文の横に男があらわれた
その男は
短髪で童顔
背も、けっして高くはなく
文と並んでいたら
同じくらいか
それより少し低いのかも
でも、さっき文が言っていた
人懐っこい感じは
笑顔からよくわかる
「さ、話していいよ
文の事
君はどう思っているんだい?」鏡くん
鏡くんが彼の背中に手を当てると
彼は話し始めた
「好きです
先輩はいつも誰よりも真面目に練習していて
俺たち後輩にも偉そうな顔なんてしないし
何より
スタイルがいいから・・・
俺、脚フェチなんです
先輩がハードル飛んで着地する瞬間の脚が最高に綺麗で
ずっと見ちゃうんです」今のお相手
・・・何だよそれ
「素直な子なんだよ
この子は
そうだよね
文って脚が綺麗だよね
祐貴、知ってた?」鏡くん
俺はそっぽを向く
「先輩に他校の彼氏さんがいることは知っています
告白する前に
先輩の友達から聞いたので
でも、先輩は俺に言わないから
言いたくないのかなって思って
聞きません
困らせたくないんで」今のお相手
・・・優しいな
俺なら
聞くかも
それか
そんな事、隠しててずるい奴だって責めるかも
「俺は先輩が都合よく二股をかけているとは思っていません
先輩はとてもやさしい人ですから
きっと悩んでるんだと思います
だから
俺は待っています
本当の意味で俺だけの彼女になってくれる日を・・・」今のお相手
鏡くんは、今のお相手の肩を励ますように
ポンポンと叩いて
「いい奴だろ?
文、見る目があるよ」鏡くん
俺は、認めなければならないのか?
彼と文の恋を・・・
なんだか疲れたよ
「そうだよね
疲れちゃうよね・・・でもさ
文は、毎日、考えてるんだよ
君とどうやって別れたらいいのか
もう今の祐貴以上にヘトヘトだよ」鏡くん
そんなの言えばいい
他に好きな人ができたって
もうお前なんて眼中にないって
はっきり言えば
楽になるだろ?
「拗ねるなよ
祐貴
そんな風じゃ
文が好きになった王子様が
台無しだぞ!!」鏡くん
俺は鏡くんを睨みつけて
「じゃ、どうしたらいい?
俺はどうしたら・・・
俺が望めば文は戻ってくるのか?」祐貴
「戻らないよ
祐貴
もう文は彼のものだ」鏡くん
彼のもの・・・
なんだよ
その言いかた
「どの意味も含めて
彼のものだ
心も
身体も」鏡くん
心も・・・
身体も・・・
俺の中で
その言葉はずしんと圧し掛かった
鏡くんはまた声を抑えながら笑った
”くくくくくっ”
そうそう
お相手にも聞いとく?」鏡くん
鏡くんは
急にテンションを上げて
俺が返事をする前に
左手を手をくるくるっっと回した
すると
文の横に男があらわれた
その男は
短髪で童顔
背も、けっして高くはなく
文と並んでいたら
同じくらいか
それより少し低いのかも
でも、さっき文が言っていた
人懐っこい感じは
笑顔からよくわかる
「さ、話していいよ
文の事
君はどう思っているんだい?」鏡くん
鏡くんが彼の背中に手を当てると
彼は話し始めた
「好きです
先輩はいつも誰よりも真面目に練習していて
俺たち後輩にも偉そうな顔なんてしないし
何より
スタイルがいいから・・・
俺、脚フェチなんです
先輩がハードル飛んで着地する瞬間の脚が最高に綺麗で
ずっと見ちゃうんです」今のお相手
・・・何だよそれ
「素直な子なんだよ
この子は
そうだよね
文って脚が綺麗だよね
祐貴、知ってた?」鏡くん
俺はそっぽを向く
「先輩に他校の彼氏さんがいることは知っています
告白する前に
先輩の友達から聞いたので
でも、先輩は俺に言わないから
言いたくないのかなって思って
聞きません
困らせたくないんで」今のお相手
・・・優しいな
俺なら
聞くかも
それか
そんな事、隠しててずるい奴だって責めるかも
「俺は先輩が都合よく二股をかけているとは思っていません
先輩はとてもやさしい人ですから
きっと悩んでるんだと思います
だから
俺は待っています
本当の意味で俺だけの彼女になってくれる日を・・・」今のお相手
鏡くんは、今のお相手の肩を励ますように
ポンポンと叩いて
「いい奴だろ?
文、見る目があるよ」鏡くん
俺は、認めなければならないのか?
彼と文の恋を・・・
なんだか疲れたよ
「そうだよね
疲れちゃうよね・・・でもさ
文は、毎日、考えてるんだよ
君とどうやって別れたらいいのか
もう今の祐貴以上にヘトヘトだよ」鏡くん
そんなの言えばいい
他に好きな人ができたって
もうお前なんて眼中にないって
はっきり言えば
楽になるだろ?
「拗ねるなよ
祐貴
そんな風じゃ
文が好きになった王子様が
台無しだぞ!!」鏡くん
俺は鏡くんを睨みつけて
「じゃ、どうしたらいい?
俺はどうしたら・・・
俺が望めば文は戻ってくるのか?」祐貴
「戻らないよ
祐貴
もう文は彼のものだ」鏡くん
彼のもの・・・
なんだよ
その言いかた
「どの意味も含めて
彼のものだ
心も
身体も」鏡くん
心も・・・
身体も・・・
俺の中で
その言葉はずしんと圧し掛かった
鏡くんはまた声を抑えながら笑った
”くくくくくっ”
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