鏡よ鏡よ鏡くん

成瀬 慶

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二つに一つ

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鏡くんは大学ノートをペラペラっとめくって
真剣な表情をする

「祐貴・・・
これから直面する悩み
二つあってさ
どっちも聞きたい?」鏡くん

俺はその真剣さに
少し戸惑いながら

「聞きたい」祐貴

真面目に答える

「じゃ、僕のチョイスで
話す順番は決めるね~」鏡くん

鏡くんはニコニコしながら

「どちらにしようかな
トイレの神様の言う通り~♪
ぴぴぴのぴ~」鏡くん

ふざけた選び方だ
トイレの神様の~♪って
自分の事だろ?

しらけた視線を送る

すると
鏡くんは話す順が決まったようで
こちらを見た

「祐貴
覚悟は良いか?」鏡くん

俺は頷く

「・・・」鏡くん

「・・・」祐貴

鏡くんも俺も
睨み合うように見る

「文・・・浮気してるよ!」鏡くん

俺はその言葉に
固まった

文が・・・浮気

マジか?

「そんな・・・浮気って
今、既にしてるのか?」祐貴

信じられない
だって
さっきまで一緒にいたのに

いつもと
変わらなかったよな?

俺にキスしてきたし

混乱

「そうだよな~
そうなるって思った
だから
言い方を考えたんだけど・・・ごめんね」鏡くん

何で”ごめんね”?
クスクス笑っているけど
全然、心配すらしていそうにないけど

「そんなことないよ
祐貴
俺はちゃんと心配している
ただ、笑っちゃうんだ
こういう時・・・ごめんね」鏡くん

またクスクス笑う

「浮気って
どういうことなのか・・・知りたい」祐貴

鏡くんは
また、ペラペラノートをめくって

「知りたいって言うなら
話すけど
大丈夫?」鏡くん

鏡くんはこちらを見た

「大丈夫?って・・・何?」祐貴

「いやいや・・・祐貴
かなりダメージくらっちゃってるからさ
大丈夫かなって
聞く準備は出来てるのかなってね」鏡くん

「大丈夫だよ」祐貴

小さな声で言う

「そっか
じゃ
容赦なく
そのままをお伝えします」鏡くん

そういって
鏡くんはこちらを睨みつけるような鋭い目で見て話し始めた
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